John Mayer / Where the light is 2020年08月18日

John Mayer Blossom center

つい最近までJohn Mayer(以下 JM)を知りませんでした。

PRSのギターに興味を持ったところで、数年前からPRSがJMのシグネチャーモデルのストラトを作っていることを知り、それがきっかけでJMを聞いてみた。

ブルース系のギタリストといえど、こってりとした黒人らしさはないSRVの系譜のホワイトなブルースだし(歌い方はすごい似ている)、トリッキーなギタープレイもなく最初のうちはとりたてて興味を持たなかった。ただジャケがシンプルにかっこいいのでこのアルバムは何度か聞き直しているうちにじわじわと興味が上がってきた。

とはいいつつ、アコギセクション>エレキ・トリオセクション>バンドセクションとあるなかで、やっぱりアコギセクションはテンション上がんないのでいつもエレキのトリオセクションの1曲めである Everyday I have the blues から聞き始めます。Wait until tomorrow のカッティングのカッコよさも素晴らしく、、、と思ってたらこれは Jimi Hendrix がオリジナルとのこと。しばらくはずっとJMオリジナルだと思ってました。しかも Jimi Hendrix バージョンよりもずっといい。Good Love is on the way なんかも出来が素晴らしいですな。全部のセクションの流れもよく久しぶりにこんないいライブアルバム聞いた。

そしてDVDも購入。

youtube で断片の曲は見れるが通しで見てみたくなったので、オンライン配信を探してみるがこのライブ動画はあがっていない。そしてバンコクでDVD屋(これも生き残ってるお店が少なくなったもんだ)を2,3件回ってもぜんぜん在庫がない。しょうがないのでebayでドイツから購入。ついでにせっかくなのでBlu-Rayで購入。動画も素晴らしい。youtubeで見てる分には曲間のJMのしゃべりやリハ風景などが見れないのでその分でも買った価値あり。

映像も含め Where the light is は名作やなと。ギター練習してる人間にはJMの手元見れるだけでもなかなかうれしい。個人的には Talking Heads の Stop Making Sense とならぶほどの出来だと思っております。

Maika Loubte 「Le Zip」を聴く 2017年05月21日

Maika Loubté

先日のバンコクで行われたSuper Summer SoundというSynthpop系のライブイベントでトップバッターで出てきたアーティストで日本で活動していて本人は日仏のハーフらしい。イベントの初っ端からふとーいアナログシンセの低音が会場の空気を震わす感じが非常に嬉しかった。

家に帰ってから早速彼女のアルバムをiTunes Storeで購入。2016年に出たアルバムで「Le Zip」というのがある。ライブで観たままアナログシンセぶりぶりの音でツボにはまりますわ。ネットにあがってるライブの写真とか見るにつけ、機材は「YAMAHA reface CS」、「Roland TR-8」、「Roland SP-404」、「Teenage Engineering OP-1」、「Electro Harmonix 2880 Multitrack Looper」、「Roland Juno 60」とここまではわかった。

2曲めにはプロデューサーとしてBuffalo Daughterの大野由美子が参加してるというさもありなんなシンセ人脈。

あんまり気持ちよく聴けてだいぶあがってきたので、久しぶりにMacにAbleton LiveをインストールしてNovationのキーボードと繋いで久しぶりにDTMのお遊びを再開してます。

Le Zip
Le Zip

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タイメタル、ギターマスター Seree Lee 2017年03月07日

またまたタイメタルのギタリストをご紹介。ソロのSeree Lee名義でアルバムを2枚リリースしているSeree Lee氏。ワンレン長髪と太い眉毛がめっちゃ特徴的なメタルギタリスト。

時々日本から持ってきた日本のメタルのCDなどをebayで売ることがあるが、落札されて発送する際に大概「タイに住んでるならこのCD持ってない?」とタイメタルのCDのタイトルを言われる。

タイの場合ヒット曲のCDでも数年経てば見つけるのが非常に難しかったりするのに(最近はiTunesなどの配信があるからちょっとマシか)、洋楽のメタルではなくタイメタルはやはりニッチでまず発売時に買っておかなければその後入手するのは困難。

しかし今の御時世Facebookがあるのでご本人に問い合わせてストックがあるなら直接買える。このSeree Lee氏の2枚のアルバムも今はiTunesから買えるが、ちょうどCDがリイシューで出るというのでfacebook経由でご本人から購入しました。

以前に紹介したPattrawut Muti氏がスラッシュよりのテクニカルメタルだとすればSeree Lee氏はもうちょっとクラシカル、パワーメタルよりかな。曲によってはSteve Vaiなどトリッキーな匂いも若干するプレイ。

facebookを見てるとイベントでSeree Lee氏とPattrawut Muti氏の両雄揃って写真に写ってるたりするのでタイを代表するメタルギタリストなのでしょうな。Pattrawut Muti氏はチェンマイ在住でSeree Lee氏はバンコク在住。

ebayでCD売るところからじわじわとタイメタルを聞くように鳴ってきてますがオンラインでタイメタルのCDショップでもやろうかしら。200%儲かる気がしないが。。。

”Dr. YS” サワサキヨシヒロ先生名義のアルバム SAWASAKI IS BACK! 2016年09月14日

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Dr. YS ことサワサキヨシヒロ先生がまさにサワサキヨシヒロ名義でカムバック。

以前ポッドキャストの「これ食え」で知ったDJどぶさんの動物レコードからアルバムリリースってことで楽しみにしていたら、メジャーレーベルでもないのにオンラインでのmp3販売がアマゾンにもアップルにもない!!これは残念、日本一時帰国までお預けか。。。と嘆いておりましたが意外に日本に一時帰国する用事が出来たのでまたまたアマゾンにてCDで購入し、実家からバンコクまで持ち帰りました。

Onsen

で、このサワサキヨシヒロ先生のアルバムですが、実に驚いた。20年ほど前の音源と音作りがほぼ変わらない!96年制作のアルバムですよ、と言われてもにわかに信じてしまうほど。それぐらい当時のDr. YS & Cosmic Drunkers 時代と嗜好する音が変わってない印象。あの当時のYS先生のトラックのように柔らかでポップなアナログシンセの音の洪水の中で渦巻きが加速して心地の良い浮遊感に包まれる感じはまさにそのままであります。動物レコードなんで当然女性ボーカル、女性コーラスはChelipのお二方が担当されていてレーベル内コラボがしっぽりハマっています。

Our room at the onsen

しかし、サワサキ先生、なぜ温泉なのか??どうやらサワサキ先生、リリース元の動物レコードではなく、自分でNaturallyGushingというレーベル?プロダクション?を運営されてるご様子。加齢からか活動の場をクラブ主体から温泉へと移しているのか?地球の大地が創造、噴出する温泉に自然のクリエイティビティを感じ音声活動に傾倒されるお気持ちもよくわかります(ホント?)。

Naturally Gushingのサイトを見ると温泉用DVDやら温泉用BGMとしてアルバムもリリースされているようです。イベント欄には「シンセ温泉」やら「音泉温楽」など自分の年齢的にもちょっと行ってみたいタイトルが。。。こういう時には日本在住者が羨ましい。

Nyuto Onsen

というわけでサワサキ先生の最近のご活動をひとさらいしてみました。2016年は海外、国内問わず年初からかなり質のいいアルバムがバンバン出ていてかなり豊作な年だと思っておりますが、このサワサキ先生のアルバムもそのうちの一つとなりそうです。

SAWASAKI IS BACK!
SAWASAKI IS BACK!

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↑ よく見るとアマゾンだとmp3売ってるやん。。。

Rolling Stones “Shine a light” 2015年11月07日

久しぶりにストーンズを聞く。2008年にリリースされたライブ盤、「Shine a light」。久しぶりに聞くストーンズのライブ演奏の下手さ下限にやっぱりクラクラする。

ストーンズの音楽ってスタジオ版のアルバムでも緻密という言葉の正反対にあるようなざっくりとした音楽だと思うが、ライブ盤になるともう輪をかけてぐっちゃぐちゃのものも多い。このアルバムはもともとはマーティン・スコセッシ監督でストーンズのライブを映画化したものの音だけ盤みたい。

ずっとスマホのステレオスピーカーで聞いてるので音質云々はさっぱりわからんのですが、多分ストーンズだからレコーディングは金かけて録ってるんだから音はいいんだろう。だがその音質の根源の演奏はやっぱりめちゃくちゃでバディ・ガイが出てきた時のギターソロがバックの演奏を置いてけぼりにしつつギターの音だけミックスが異常にでかくて2000年代になってもこんなめちゃくちゃな音をリリースしてるストーンズに敬服致します。(録音は2006年、リリースは2008年)

そして映画のほうはどうもIMAXの劇場で公開されたらしく、このぐっしゃり音をIMAXシアターで聴くのを想像するとなかなかたまらんもんがあります。今更上映してる映画館もないだろうけど、何かのイベントで再上映されるようなことがあればぜひIMAXで見てみたいもんですな。

散々下手くそで音がぐっしゃり、と書いてますが基本的には賛辞でありまして今日はこのアルバムをずっとリピートで聞いております。いいアルバムだと思います。

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