
ベスパGTS300 hpe クラシック 2023年モデルを購入して1ヶ月。所感メモ。youtubeやらレビューサイトではあまり書かれてない細かいところについて書いておきます。
・ボディサイズは最初大柄に感じたが問題ない。
自分は身長162cmだけど、足つきは両足だとツンツンのつま先立ち。片足だと母趾球がしっかりつくぐらい。これでも2,3日運転すりゃすぐに慣れて全然問題ない。平地だと腰掛けたまま取り回し、前後移動なども問題なく感じる。低重心化されているのか少しぐらついても125ccに載ってたときと感覚的にはほとんど変わらない。
・ボディ右のスリットにはエアフローはない。
スリットのすぐ後ろにガソリンタンクがあり、空気の流れが発生するほどの隙間は空いてない。デザイン要素のみということですな。
・タンデムステップもなれりゃこれでいい。
可ではないが、不可でもない。少なくともLXなどのタンデムステップよりは運転しやすい気がする。後ろにオフセットするアルミのアタッチメントも買ったけどやっぱり見た目がスポイルされるので取り付けてはいない。
・プラのフロントフェンダーはアイドリング時に少しビビる時がある。
・冷却水のリザーブタンクの反対側はスマートキーのアンテナなどが収納されていて、スペースが開いていない。自分で改造してUSBポートなどを増設するスペースなし。つけるならこれ以外のスペースで検討。
・冷却水のリザーブタンクはキャップのところから若干ながら漏れていた。標準ではピンクのクーラントでタンクの外側に飴が溶けたような赤色のクーラントの乾燥後が少し付いていた。
・やっぱり熱い。
タイは年中暑い。そして300ccのエンジンとこのコンパクトなボディだといくら水冷にしてもやっぱり信号待ちの時は左右に張り出したボディお尻の部分から熱があがってくるのと、フロントレッグシールドの下の隙間やサイドからラジエーターを抜けた熱気を感じる。タイのお昼間とかだとかなり暑い。125ccではほぼエンジン熱を感じることがなかったので300ccならでは。
・トリップメーター表示に連動して時計が時刻ではなく、強制的にリセット時からの走行時間表示になる。
これは時計のままでよい。もしくは選択して表示できるようにしてほしい。
・電圧計表示があるのは安心。
GTSの昔のモデルはバッテリー、セルに問題があるっぽかったのでちゃんと電圧が表示されているのは安心。ほぼ常にこれを表示させている。
・グローブボックス内にUSB充電ポートが付いているが5V 0.5A。。
0.5A給電のUSBポートって知ったときは呆然。せっかくついててもこれじゃついてないのとほぼ同様。使えない。USB-PDやQC3.0あたりの充電ポートがほしい。これは自分で改造ですな。既存のUSBポートの口をそのまま活かしたいと思ったが、どうせならポート形状もUSB-Cにしたい。新たにボディに穴開けたり、ハンドル周りにつけるのは嫌だなあ。。要検討。
・後輪ブレーキをしっかり聞かそうと思うとかなりしっかり握らないといけない。
これはたぶん前輪ブレーキと同じ力で握ったときにちょうどバランスされるように設計してあるんじゃないかと思う。両方のブレーキでブレーキングする時の効きはとてもよい。ちなみに1600kmほど乗っているが未だにABSが作動したことはない。
・コンビニフックが引き出しにくい。
今年のモデルからだと思うがコンビニフックが四角になっている。折りたたまれた状態から使おうと思って引き出すときに思いの外指に引っかからずイライラすること多々。
・エンジンの始動に癖がある。
エンジン始動時はアクセルは開けちゃだめ。全閉でブレーキ握ってセルボタン。また、クランクシャフト直付けブラシレスモーターみたいに、「ットトトッ」ってな感じにはかからない。「キュキュキュキュキュキュキュキュ、、、ットトトッ」という感じでオールドなスタイル。なんか1回めはかからないことも多い。たいがい2回めはかかるんだけど。
・ボディ大柄なので細かい隙間はなくて水拭きやワックス掛けがLXと比べるとやりやすい。
・シート下収納はたしかにフルフェイスやジェットヘルは入らないが、もう諦めてヘルメットホルダー運用にして小物入れとして割り切るとなかなか利便性よし。
カッパや飲み物入れたり、半ヘル入れたりしてる。ただしやっぱりしばらく走るとホカホカになるが。13インチのMacbook入れたバックパックが入らないのは悲しい。
・トップケースはやはり純正のものが一番良いだろう。
GiviのB32Nを付けてみたが見た目的にちょっと↓。やはり同色の純正トップケースが一番だと思う。ただし、Giviなどと比べてもかなり高い。そこがネックで買ってはいない。
・ASRはことあるごとに作動する。
ASR = Anti-Slip Regulation(アンチスリップレギュレーション → トラクションコントロールとほぼ同意)は思ったより頻繁に作動する。一番作動する可能性があるなと思っていた環境は、雨天の左折、右折、Uターン時。後輪のグリップが弱くなるところでガバっとアクセルを開けてしまいがちなところですな。GTS300購入後2週間ほどで雨季が明けたので以降はほとんど濡れた道路を走ることがないのだけれど、ASRは荒れたアスファルトやコンクリの継ぎ目を乗り越える際なんかのちょっとした跳ねで後輪が余計に回るのだろうかカクンッ、カクンッと動作する。この時の減速の加減からたぶん、エンジンを失火させてるのではなく、ABS同様にコンピュータで間欠的に後輪ブレーキをかけているのだろうと考えている。最初「違和感の塊」だったが、これも慣れると「こんなもん」程度に意識はするが特段気に留めるほどのものでもなくなる。
・加速
125から300に乗り換えて、乗り始め当初はそれはそれは感動したものだった。車体も低重心&ちょっと大柄な感じもあり、大型車に乗ったような感触があって「すげーな」と感動しきりだった。
が、1ヶ月ほど乗り続けると体が車体に慣れてきた。街乗りや幹線道路を流す程度には十分なパワーで申し分ないが、幹線道路で120km+αで車の流れに乗るというような状況ではその加減速時にもう少しパワーがほしくなる。ただ、300ccクラスでは最高に乗りやすいモデルだろうから、これ以上を望むなら650ccとか1000ccとかになってくると思う。でもそうなると今度は駐輪場や渋滞時の取り回しがスポイルされてくるので個人的なチョイスとしてはこれで間違いないと思う。100km/h以上はやはり走行風圧が結構ある。いずれショートぐらいのスクリーンはつける予定。
以上でーす。総じて個人的に高評価。嫌いなところはエンジン熱の暑さと USB0.5A ポートかな。USBポートはそのうちなんとかします。