Eddie Van Halen 逝く 2020年10月02日

記事の日付がちょっとずれてますが、記事連番と実際に記事書いている日にちが違うだけです。すんまそん。

今朝じじいのようにしょんべんで目が覚めてうつらうつらとしながら何気なくFacebookを開いたら、フォローしているテキーラ酒造の経営者サミー・ヘイガー翁の書き込みでEddieがどうのと書かれている。あれ?と思ってググってみると、嗚呼!なんとEddie Van Halen が癌との闘病生活の末になくなったとのニュース。ちょうど僕らの年代(ちなみに 1975 年生まれ)からちょっと上の人ぐらいまでは Van Halen というのはビッグネームなんじゃないでしょうか。Eddie が亡くなるのと同じぐらいの衝撃だとたぶんもう Ozzy が死ぬか、Axxel Rose が死ぬぐらいのことじゃないでしょうか。

まあ、当然いろんな人と Van Halen の話をするわけですが、何が Van Halen の曲や演奏で一番好きだったかというと、あまり注目されていないここかもしれません。

Mean Street のイントロ。これ、めちゃくちゃカッコいい。Eruption よりも Jump よりもこのイントロが一番好き。でもイントロ終わるとちょうもっさりしたリフに変わるんだよな。。これが残念。個人的にはこの曲のイントロ聞いたらもうこのアルバムは終わりなんすよね。。。でも Eddie はこういうトリッキーな音出すの最高にうまいね。

この曲のイントロフレーズのグヮグヮグヮグヮ!という文字で死ぬほど表しにくいフレーズがあるけど、これも強烈なアーミングだけで音出してるフレーズで、Eddie Van Halen と言えばフロイドローズ、ロック式チューナーのおかげもあってかこんなむちゃくちゃな演奏が可能になってるわけですな。

とはいえ、2000年以降は Eddie も舌癌を患ってその後の長い癌との闘病生活に入るわけですが、その頃になるとギターの腕前が極端なほど落ちてしまって見るに堪えない演奏になり、Youtubeでも散々叩かれまくっていて、自分もほとんど興味のない状態でした。

なんだか褒めてるのかけなしてるのかよくわからん文章になりましたが、とりあえず80年代のキラキラとハードロックの感動をありがとうですな。それは間違いない。

今日の晩は Somebody Get Me a Doctor でも飲むとしますか。


↑ 誰も推薦しない2ndアルバム。


↑ これまた誰も推薦しない90年代のアルバム。

ギタートラックだけを抜き出したメタル音源 2017年08月04日

ふとしたことからメタルやハードロック系の有名な曲(おおよそギタープレイの点でマスターピースと言われる作品)がギタートラックだけ抜き出したような形でyoutubeに何曲かあがっているのを見つけた。


↑ Van Halen / Running With The Devil


↑ Van Halen / Somebody Get Me A Doctor


↑ Van Halen / Panama


↑ Ozzy Osbourne / Crazy Train


↑ Deep Purple / Highway Star


↑ Bon Jovi / You Give Love a Bad Name

確かにマスタテープには各トラック別々に録音されてるだろうからこういう音源があること自体は不思議ではないけど、こんな単体のトラックだけの音源がなんでネット上に流出するんだろう?どこから漏れてくるの??アーティスト本人は多分こんな不完全でお金になるわけでもないものを流通させたがらないだろうし。。。そして最近こういう音源が大量に流出してきたのか?と思いつつ上の動画のアップロード日付なんかを見てみたりもしたが中には10年近く前のものとか最近というわけでもないようです。ソウル・ファンク〜ディスコ・ハウスなんかだったらRemixって作業が頻繁だからわかるけどメタルに限ってはリマスタリングはあれどあまりRemixないしなあ。


↑ Metallica / …And Justice for All

最後にこのアルバムの曲を。当時から変だったがやっぱり今聴いても変な音だ。とりあえず別々のトラックの音源があるならこのアルバムのベーストラックの音源出してくれ。どう聴いても聞こえなかったJason Newstedの幻のベースプレイを。

And Justice for All
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↑ メタル界きっての音抜けの悪さで定評がありました …And Justice for All。

ちょうど20年ぶりぐらいに聴く VAN HALEN 「For Unlawful Carnal Knowledge」2016年10月29日

Van Halen

久しぶりにこのアルバムを聞いた。チョンブリの現場作業の移動時間にこれをかけっぱなし。20年ぶりぐらいに聞いたかなーと思っていたが、改めてWikiなどで詳細見てみるとアルバムのリリースは1991年だった。リリースからは25年も経っている。

アルバムリリース当時はリアルタイムで買って聞いていたがあまり好きなアルバムではなかった。サミー・ヘイガー時代のVAN HALENだと「5150」の完成度が素晴らしくてその次のアルバム「OU812」がパッとしなかったし、(ちなみにOU812は “Oh! you ate one, too?” の意味らしく、Dave Lee Rothの “Eat’em and smile” に呼応するらしい)「5150」のアルバムは音作りが今までのアルバムとガラッと変わってたからよかったものの、エディ・ヴァン・ヘイレンが昔のリアハムバッカーだけ乗っけた5150デザインのギターからスタインバーガーのギターを使ったりといろいろ変化してた。この「F.U.C.K.」アルバムの頃から完全にMusicmanのギターに持ち替えていたみたいで、これがまたなんだかおっさん臭く見えてぜんぜん好みでなかった。

当時サミー・ヘイガーも大嫌いだった。89年の来日公演で来ていたサミー・ヘイガーの黄色いタイツがこれもまたぶくぶくの中年太りの下半身でカッコイイロック志向には真逆に向かってる衣装だった。

ただ、自分も加齢に伴いいろんなものが見えてきて、今ではサミー・ヘイガーは好きなミュージシャンランクのかなり上のほうに居ます。

そんなこんながあってあんまり聴き込んでなかったアルバムだけど、改めて25年経って聞いてみたら何気にいいアルバムであります。

VAN HALENのギターアルバムらしく、垢抜けない薄暗い感じの曲調が昔のまんま。こういう曲調から抜け出せなくていろいろ悩んでやっと「1984」のJUMPや「5150」でヒットチャート受けする明るい曲がかけるようになったはずだけど、とりあえず売れたらまた元へ戻る、みたいな正直さがよい。サミー・ヘイガーのボーカルもポップな曲だけでなく、こういうギターオリエンテッドな感じのアルバムでもしっかり映えるんだなと。

昔はこのF.U.C.K.アルバムは音が良すぎてギターの歪みなんかも粒ぞろいが良すぎてだめでした。VAN HALENのギターアルバムならMean Streetの頃のゴリゴリした音が大好きだったんだけど今聴くとこれはこれで聴けますな。安定したよく出来たアルバムだと思われます。

だいたいどこの音楽聴き放題サービスでも聴けますな。

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Van Halen OU812 Tour in Tokyo Dome 1989 を観る 2013年09月12日

以前Sammy Hagarの件で書いてたVan HalenのTOKYO DOMEでの日本公演をTV放送用にプロショットで収めたライブDVD。これってブートっすよね??各曲細切れになったものはYouTubeにあがってるんだが、通しでやっと見ることができた。

僕が洋楽を聴き始めた頃のライブでSammy Hagarのムチムチした黄色いタイツ姿が非常に印象的で「なんかもっさりしてるなあ。。。」という印象だったが、Van Halenはその時から大好きだった。Van Halen兄弟もSammy Hagarも、Michael Anthonyも(いや、Michael Anthonyだけは昔っからとっちゃん坊や的な風貌だったか)、微妙に肉がついてきてウェストサイズが増加してきている途上のちょうど中年期かな。でもそれだけにホント演奏は脂が乗っている。若干Eddieが走りすぎだけど多分これはいつもの事だろう。

しかし、Eddieってライブ聴いてるとわかるけど、ギターはうまいけどリズム感は悪いような気がするな。普段から走る演奏してて、いつもは周りがサポートできてたけど、絶不調の頃の2006、2007年あたりは本人も相当演奏ボロボロで、ベースも長年お互いの演奏を知り尽くしたMichael AnthonyからEddieの息子に変わってしまったのも手伝って周りがサポートすることもできずひどい出来だった。この人、一番最初はドラムセットを買ってきて練習してたけど、ある時兄貴が買ってきて練習してたギターと交換して演奏してみたらそっちのほうがしっくりきたから交換した、と書いてあったけど正解だと思うよ。

しかし、このライブはホントに出来がいい。Sammy Hagarもギター弾いててSammyとEddieの掛け合いもあるし、なんとオープニング一曲目がVan Halenの曲ではなく、Sammy HagarのThere’s Only One Way To Rockというびっくりの幕開けでそのままテンション高く引っ張っていってくれる。しかしVan Halenの曲ってホントにレコードでもライブでもギターのオーバーダブがなくベース1本、ギター1本で演奏してるのは素晴らしいと思う。これでも全然曲の音密度が薄いと感じたことがないもんな。

しかしこのライブを見れた日本のファンはいいなあ。ホントにいいライブだと思いますわ。ちなみにライブ、OU812ツアーのライブでこのアルバム「OU812」は、Dave Lee Rothの”Eat ’em And Smile”に対しての”Oh, You Ate One, Too?”(OU812)という言葉遊びになっている。このへんの細かいエピソードって当時に聴いてた人以外はあんまり知らないんじゃないかな?

REDロッカー、Sammy Hagar 2013年08月10日

Rocker Sammy Hagar donates $40k to Ranken Jordan
“Rocker Sammy Hagar donates $40k to Ranken Jordan” photo by Ranken Jordan
↑ 人のよさそうな顔してるもんなー。

Sammy Hagar、日本ではほとんど人気のないアーティストじゃなかろうか。とはいえDavid Lee Rothが抜けた後のVan Halenでメインボーカリストに就いて、以降Van Halenは全米チャートNo.1のアルバムを連発してレコードセールス的には黄金期を築いた人で特に僕の中では”5150″という金字塔のような出来のいいアルバムを残したバンドのメンバーとして記憶しているのであります。

ただ、僕が音楽聴き始めて間もない1989年にVan Halenは東京ドームで来日公演を行なって、その様子がいろんな雑誌で当時取り上げられていたのをよく覚えているが、サミー・ヘイガー、細身からは程遠いロッカーらしからぬむっちり体型に原色黄色のタイツ姿ってのが個人的にめちゃくちゃダサく感じられどうも追いかける気にならなかった。


↑ 調べてみたらVan Halen Live in Japan 1989でYoutubeに全部上がってた。当時テレビで放送してたのね。Van Halenのコーラスってどのライブの映像でも結構うまいと思うんだけど、テープ?それともほんとに歌ってる?

でも上の動画で見てみるとこの頃のVan Halen、実に脂が乗ってて多少走り気味の演奏だけど勢いあるし、売れてるバンドのどっしり感ですごい楽しく見てられる。

んで、前置きはこれぐらいで、最近Sammy Hagarをふとしたことから聴きまくってる。Van HalenもいいんだがSammy Hagarのソロアルバムがなかなかいいんであります。聞いてるとやっぱ5150以降のポップな味付けってこの人の影響がでかかったんだと思う。わかりやすいいい曲持ってるもん。Van Halenはデビュー当時からアメリカのバンドにしては音作りがなんかどよんと暗くてギターは凄いんだけどいまいち音のヌケの悪いサウンドばかりで「確かにこれでは女の子ウケはしにくいよなあ」っていう感じで、Jumpでやっと売れる曲を書き始めて黄金時代であります。


↑ イントロのギターはかっこいいんだけど、曲が。。

中学生の頃とかSammy Hagarにまったく共感しなかったのは多分、普通に才能あってうまくまとまってる人だから、どこか一つだけ突出した感じではなく、尖ったモノが感じられなかったからだと思う。80年代からおっさん体型で、髪型も今のいままで全く変化なく、最近は大好きなテキーラのブランドを立ち上げたりとか、Chicken Footというバンドで行き場のなくなったマイケル・アンソニーと演奏したりとか、多分面倒見も良い人なんだろう。

sammy hagar
“sammy hagar” photo by Jenni Konrad
↑ ゆるゆるやなあ。

この人も1947年生まれで67歳。ロックミュージシャンの老後の着地点としてバランスはとてもいいものなのかもしれない。ちょっとまたChicken Foot聞いてみよう。んで、だいぶ話がそれましたがサミー・ヘイガーの80年代あたりの数々のポップな曲がオススメであります、と言いたかったのです。