今年8月に初めてインド上陸を果たした訳ですが、帰りの空港までの道で新市街の景観を見て今のインドも面白そうだと思ってタイに戻ってからいろいろとインドの情報を探していた中で見つけたメルマガ、「インドの今を知る!」
毎日配信のメルマガでいつもだいたい日本時間でいうと10時頃に届いている。インドの今の経済や政治の動向、インドのインフラなんかのお話がちょうど手頃な長さで毎日届く。何気にこれを毎日読むのが結構楽しみであります。
【 今日のポイント 】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
インドの労働法は時代遅れで柔軟性に欠けている。
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アイジェイシーの土肥です。インド・ビジネスをお考えの方、インド
に興味をお持ちのみなさまのために、インドで現在起きている事を、独
自の視点で、わかりやすくお伝えして行きます。
【 今日の記事 】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
焦点:印マルチ・スズキの工場暴動、低賃金労働力への依存に警鐘
ロイター 2012/8/7
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スズキのインド子会社マルチ・スズキのマネサール工場(北部ハリアナ州)
で7月18日に労働者が起こした暴動は、低賃金労働力に依存する製造業に警
鐘を鳴らしている。
(後略)
【 今日のキモ 】 ━━━━━━━━
■この暴動は、インドの経済界を揺るがし、低賃金労働力が製造業を支え、
外資を呼び込んでいる同国の労働法が時代遅れで柔軟性に欠けていること
を浮き彫りにしました。
■現代自動車やホンダなどインド国外の自動車メーカーも、ここ数年インド
工場での労働争議に直面しており、業界団体は柔軟性に欠く法律を見直す
よう、政府にあらためて求めています。
■1920年代にさかのぼるものもあるインドの労働法の下では、大手企業
は正規雇用者の解雇が困難なことから、大量の契約労働者採用を余儀なく
されており、これが多くの労働組合との対立点となっています。
■マルチ・スズキの工場では長年、労働争議が起きており、生産ラインで働
く労働者を代表する労働組合は、経営慣行により衝突は避けられないもの
になっていると訴えています。
■マネサール工場の生産労働者の最高賃金は月2万5000ルピーで、この
うち、1500人の契約労働者の賃金はこの半分以下です。
■前年度のマルチ・スズキの純売上高に占める従業員コストの比率はインド
国内上位5社の中で最低の2.4%でした。
■労組は暴動が起きたとき、今後3年間に月1万5000ルピーの賃上げを
求めて交渉を進めていました。
■29年前にインドで生産を始めたスズキの鈴木俊宏副社長は、スズキは従
業員との意思の疎通を強化する必要があると指摘します。
■NTUIなどの労組は、マルチ・スズキが正規雇用者の賃金を大幅に下回
る水準で契約労働者を使用していることを批判しています。
■一方、マルチ・スズキの広報担当は、契約労働者の利用は需要の季節変動
を踏まえた標準的な慣行としています。
発行しているのはアイジェイシーという日系企業のインド進出などの際にサポート・コンサルを行う会社を起こしてられる土肥克彦さんという方。本当に文章量が手頃なので毎日かかさず読んでいる。短いセンテンスにインドの商習慣や問題などを挙げられてて、「へぇ、タイではこうなのに、インドの場合は、、」とタイ、日本などと比較して読んでいるととてもためになる。今はもう日本、米国、タイと3カ国の株に手を出しているので無理に買うことはないが、いつかインド企業の株を買うこともあるかもしれないし、そんなときに役に立つかな?と思ったり。あと、コルカタの旧市街を見たときには、「この国で働けるか???」と思ったもんだが、新市街のほうを見た後は「インドでも結構しっかりした収入の仕事もあるかもしれない」と思える。いつかの時にインド人と一緒に仕事することを考えたりしながら、毎日のこのメルマガを読んでおります。
インド・ビジネス・サポートの アイジェイシー
しかし、相変わらずインドの人口の規模感は毎度毎度びっくりさせられますな。2010年のインドの自殺者の数が約180,000人!すげえ!さすが日本と比べると桁どんと上がりますな。。。と思ったらよく見ると日本の場合2010年の自殺者数は約30,000人。日本は比率が多いな。
日本:人口 1億2千万:自殺者 約30,000人
インド:人口 12億人:自殺者 約180,000人
人口はインドのほうが10倍だが、自殺者数は6倍にしかなってないんですな。。。