イサーンの田舎はやっぱり動物が多い 2015年04月11日

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↑ 田んぼの真中で放し飼いの犬。お日様の高い昼間は木陰でぐったり。最高の環境で生きてますなこの犬達は。

というわけで本日はタイ正月でありますソンクランの連休に突入してますが、僕はその前の週の3連休に1日だけ有給を付け足して1週間早いソンクラン帰省(彼女の実家)に行ってきた訳ですが改めて撮った写真を見ると動物が多いなあと思う次第。Twitterなどでいろいろすでに上げているものも多いですが、一回まとめておきます。

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実家の田んぼの畦道の脇に生えてる木の根っこの穴に子供を産み落としたワンコ。直径30cmぐらいの穴なんだけどそこに生まれた子犬が3,4匹。母親の犬が穴に入って授乳させるんだけど、穴が小さいから子供が圧死しそうで心配でしたが、器用に入っていって問題なさそうでした。写真では母親犬の足がちょっとだけ見えてる程度。

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田んぼの脇で飼われるアヒル。こちらは柵付き。なぜか一匹しか残ってなかった。以前犬どもにあまり食べ物を与えてなかったら腹を空かしたのか、一緒に飼っていた鶏を食い殺したそうな。いやー、犬に血と生肉の味を覚えさせたらダメだって。。。アヒルも食われたか??

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鶏は大量に放し飼い。帰巣本能が強いんだね。田舎はどこでも鶏は放し飼い。しかしこの田んぼの鶏は広大な自然の大地を走り回ってる。追いかけて行くと田んぼの水の中にじゃぶじゃぶ入って稲の間に隠れてしまった。

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先日も紹介したお寺に居た三本足の牛。神々しい。タイの人は滅多なことでは動物は殺さない。

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彼女のお姉さん宅のワンコ。こんなケッタイなかっこで涼みに来る。目の離れたぼっさりした感じの顔つきで愛嬌があるいい感じです。

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これもお姉さん宅の猫。人間様の座る場所に砂だらけのまま勝手に上がってくるからいくら箒で掃いてもすぐ砂だらけ。

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こちらは彼女の実家の猫。「毛繕い中失礼します。」「ワシ、今忙しい。」

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4月の日差しに軍鶏もダレ気味。。。

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こちらも鶏。。実家の。。。生き物はみな仲良く共存してます。。。

大自然の小さな家 2015年04月06日

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先に書いた田んぼの貯水池の魚取りですが、この田んぼの横にある小屋では、彼女のおじさんが住んでおります。

元タイ陸軍でフランス勤務をしてた事もあるらしく、退役した後は寺に入って僧侶となり、それを長いこと続けた後、彼女の実家の家族の近くで住んで欲しいという要望で寺を出て、実家から歩いて1キロの田んぼの脇のサーラー(日除け掘っ立て小屋)を手直ししながら住んでます。最近は電気も引いてきたらしく、かなり快適になったらしいが、未だに飲み水なんかは地下水のくみ上げを沸かして飲んでるらしいし、昔の人間の生活のまま、自然の中に生きてます。

上の写真の素晴らしいこと。掘っ立て小屋と小屋の下で寝てる犬と鶏。どちらも帰巣本能が強いので完全に放し飼い。あひるは田んぼの片隅に竹で策を作ってその中で育ててます。

Roosters in the rice farm

Songkran too hot also for dogs

Duck in the rice farm

脇の貯水池には魚がごまんと居ります。まさに自然の中の小さな家。一度こういう中で住んでみたいものです。基本的に思い描く老後の生活の理想に近い状態で、やっぱり田舎に土地買って畑と水辺を作るかなとも考えたりしてしまいます。。。

Toilet in the rice farm
↑ 大自然の中のトイレ。あなたはここで用が足せるか??僕は、、最近はこんなのはほとんど気にならなくなってきました。。。

魚釣りにあらず、魚取り 2015年04月05日

Snakehead fish BBQ
↑ 雷魚のBBQ

彼女の田舎に行きました。んで、その帰省の際のメイン行事、田んぼの貯水池の魚取りをして来ました。というよりかは見てきました、かな。

僕らがカノムチーン(これはまた後で書きます)の作るとこを見に行ってる間に、田んぼの水をポンプで抜いていた模様で、駆けつけた時にはすでに底の泥の部分のみ。そこに実家の男衆が入っていって、手づかみで魚を取って行きます。僕は泥の中に入れるような服で出てこなかったので上から見守り。。

Catching Fishes in the Rice farm

わいのわいのと魚取りで騒いで、わずか100㎡程度の広さの貯水池からびっくりするほどの魚が取れました。ほとんどが雷魚であるプラーチョン、他にはプラーモー、プラードゥック、プラーサリットなど。大人を2人ぐらい放り込めそうなクーラーボックスにいっぱい詰めて実家まで帰り、皆ビールとウィスキー開けながら炭火を起こして雷魚の塩焼き。

so many fishes

たっぷり野菜を用意してペッサスタイルでバリバリ食べてました。

貯水池はまた水を戻してましたが、水が戻ってくるとそこここで、バシャバシャと魚の跳ねる音が。あんだけとったのにまだ結構取り逃しがあるみたい。まあ、これらはまた来年までにいっぱい子を産んで繁殖してくれるんでしょう。

自然の中に生きる 2014年01月23日

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彼女の田舎に行った際に、実家が持っている田んぼに行こうと言われて行ってみたら彼女のお父さんのお兄さん、彼女から見たら伯父さんがそのたんぼの小屋に住んでいた。

すでに90歳近いらしいが、掘っ建て小屋に近い下の写真の建物。

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ちなみに周りには田んぼしかない。

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さすがに電気も水道もない、ということはなく、電気は田んぼを隔てた向こう側の通りから頑張って引いてきたみたいだし、水道は地下水を汲み上げて煮沸して飲んでいるとのこと。下のアヒルの小屋なんかも全部手作りらしい。

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彼女の伯父さんはもともと軍人さんで、90近い年齢を考えると1920年ぐらいの生まれで第二次世界大戦の時には若さのどまんなかの20歳代。西欧列強からの支配を逃れていたタイだからタイの自国軍でのお勤めかと思いきやフランスのベースキャンプで働いていたそうな。「だからフランス語はペラペラなんだって」と彼女が言うので「フランス語は俺、わからんよー」と話していたが、実際に会ってみると開口一番、

「グッドモーニング!」

と言っていたらしい。英語も少々たしなんでおりますとのこと。それも年取ってるせいか、もごもごしたしゃべり方で当の僕自身は話しかけられているのにまったく聞き取れず「???」みたいな顔をしていた。

この伯父さん、90歳の割には非常に肌の色艶が綺麗で健康そう。軍人を辞めてからは坊さんになってずーっと寺に入っていたらしい。それを彼女のお姉さんが世話していて、手間がかかるから俗に戻ってきて近所で住んでいてくれないか、というお願いに応じて実家の近所に住んでいるらしい。よくよく聞くと毎朝一日分のメシは彼女の姉さんが朝イチで届けにくるらしい。

基本、田舎のメシ(特にイサーンの場合)、油の強いものもなく、野菜メインでバリバリの自然食が多く、一回の食事量も少ないので本来こういう食事と自然の中での生活を続けていれば健康で長生きできそうなものだが、いろいろと彼女の実家の周りで

「半年前には元気にしてた***さんがなくなった」
「帰省してもここ2,3回ぐらいは***さん見てなかったけど、実は死んでた」

みたいな話をとにかくよく聞く。それも大体40歳、50歳ぐらいの人を中心に。これは多分酒じゃないかな、と思っている。タイではビールやらメコンウィスキーやらいくつかの銘柄があるが、タイの田舎に行くと飲んでいるのはビールかラオカオという焼酎みたいな40度はあるハードリカー。これがまたきっつい味なんであります。大体この2つか、どぶろくのサートーというお酒。

田舎の集落(ムーバーンと言って大体寺を中心として住居が集まった地域)にひとつはある雑貨屋で大体数バーツでおちょこ一杯を量り売りで売ってたりするんだが、よれよれ、べろべろの薄汚いおっさんとかがひっきりなしに買いに来る。僕も最初彼女の実家に来た時は近所の酔っぱらいが物珍しさに寄ってきては「金くれー」とせがまれ、10バーツとか渡すとすぐさまラオカオを買いに行ってた。

彼女の実家でもよく見かけるし、彼女のお姉さんが嫁いだスリンの雑貨屋でもいつも酔っぱらいがいることを考えると田舎のほうのラオカオ愛好者(中毒患者とも言う)ってかなりの数のはず。このラオカオは絶対体に悪いはずだ。。。と自分では信じている。

90歳の彼女の伯父さんの年はいっても健康そうな顔を見ながらこういうことを考えると、やっぱ酒は飲まん、ということでそのまま続けててもいいのかなと思う今日このごろ。最近は僕も年いったのか好きなことも体調が優れないと続けられないんすよね。

また、自分も年取ってバンコクとかの都会で生活するのがしんどくなってきたらこういう田んぼや山のどまんなかに適当に小屋を作って生活するのもいいかもしれんなと思ったりしてます。こういう生活の中で農作業中に落雷で命を落とし、人になかなか発見されず、そのまま田んぼの土に戻っていく、なんて最後が幸せかなあ、、、なんて思ったりしております。

↑ こちらはメコンウィスキー。