不自由な環境になればなるほどやっぱりkindleが外せないと思う 2014年01月18日

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今回のイサーンの田舎で数泊した際に活躍したkindle paperwhite。携帯キャリアの電波が不安定にしかつながらないエリアで朝のめちゃ寒い時間帯から焚き火に当たりつつkindleで読書。

Kindle Paperwhite – Amazon.co.jp

携帯の電波が安定しないのはネットに繋がらないだけでなく、バッテリの消費も早くて大変。完全に繋がらないならもっと話は簡単で機内モードなどにしてバッテリの無駄な消費を防げるけど、不安定な状態でたまにメッセージや、メールが届く状態だと機内モードで通信切るのもなんだかなあ、という感じであります。

それでどんどんバッテリが減って行くのに彼女の実家のコンセントは甥っ子がテレビとタブレットで占領していて充電も自由にままならない。

こういう次にいつ充電できるかわからない状態でも強いのはやっぱりkindleですな。一日、二日程度ではなく、一、二週間は軽くバッテリが持ってしまうので安心してゆっくり本が読める。本読んでる時に「バッテリが。。」と言ってバタバタするのも阿呆らしい。

バックパッカーの旅行なんかでも多分バスなどで長時間移動が続く時はやっぱりkindleでしょう。新しい街についてさて、モバイルでマップ調べてホテルまで、なんて時にバッテリ切れしないためにも旅行にはkindle必須だと思う。

端末価格やすい割には本体にぐらつきやねじれなども発生しにくくてパンパンにものが詰まったバックパックの中も比較的安心して移動できるのではないかと思いまする。

ケースはちょっと重いがAmazon純正のケース(これもゴツく作ってあって剛性がある)か、スリップインのケースみたいなのがいいんじゃないでしょうか。前者は剛性と見た目の点でメリットがあり、後者は安い、扱いが簡単、汚れたり壊れても基本布の袋なのでなんなりと替えが効くのがいいかと思います。

新しい10年ものパスポートを手にして思うこと −後編− 2014年01月09日

前回からの続き。

なぜパスポートの話で会社をやめる、なんて話が出てくるかというと、一旦会社をやめるならそのタイミングでまた周遊旅行に出ようかと思ってます。長期旅行はちょうどいいマインド・リセットにもなるでしょうし。今回行きたいなあ、とぼんやり考えているルートは

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このようなバンコクからインド一周、ネパール、チベット、中国、北京、シベリア鉄道、モスクワ、ヨーロッパ、南ヨーロッパ、東欧、中央アジア、中国西部、中国南部、ラオス、タイ、バンコク帰宅、というコースです。このルートのテーマはシベリア鉄道に乗ってみたいのと、中央アジアを見てみたい、という事。

40歳の出発時までにいろいろ準備して、できればネットをうまく活用して小銭稼ぎをしながら旅行が続けられないかということを検討中。単純に、自分のサイトに購入ページ作ってその国現地でないと購入できないものを日本に送って手数料1回500円とかもらったり、個別にネット経由で現地での何かの調査依頼を受けたりとか。。。まあ英語だけで現地のものをいろいろ調査できるかどうかも不安ですが。。。

そして彼女も居るので旅行後はまたバンコクに戻って、40歳からは一度会社員から足を洗い自営業で食っていけるようにしたいのです。こちらもまたそれまでにいろいろ準備が居るのですが。。細かい準備しつつ、バンコクでのPhysicalな商売、インターネットオンラインサービスなどの商売、タイの田舎での商売、日本に居る家族と連携しての商売など5つぐらいを立ち上げてなんとか回していけば大人二人が食えるぐらいはなんとかなるかなとも思っています。。。

ラートナーの老舗 ราดหน้ายอดผัก ラートナーヨートパック 2013年12月10日

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前回の中国に行き損なった時のコ・ラッタナーコーシン巡りで彼女が連れて行ってくれたラートナー屋さん。


View ราดหน้ายอดผัก in a larger map
↑ 場所はこちら。コ・ラッタナーコーシンのどまんなか。

看板を見ると40年続いてますよー。と堂々と明記。それぐらいお店が長続きするということはさぞかし美味しいんだろう。ラートナーという餡かけ麺が有名なお店。

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カオサンのすぐ近くということで外国人も多いのかメニューは英語表記、、、ということではなく、写真で内容物を明示。餡かけ麺の餡はシーフードと豚肉入りのものと2つ、麺は米の幅広麺(センヤイ)、米の細麺(センレック)、米の極細麺(センミー)、黄色い小麦麺をパリパリに揚げたもの(バミークロープ)、白い小麦麺をパリパリにあげたもの??(バミーカーオクロープ:すんませんこれはまだ未経験)。それにラートナーではなく、焼きそば風のパッシーイウやら豚の串焼きムーサテがあったり。

着席して淀みなく「ラートナーバミークロープ」を注文。出てきたのはこれ。

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入ってるお肉が超でかくて幸せでした。餡かけの味も強すぎずモタっとしすぎずでうまいんですが、麺がうまかった。以前にも書いたようにラートナーって餡かけが致命的にまずいお店が結構あったりする割に餡かけ自体は僕の自炊経験から言うとそんなに難しくないはず。それよりも他のお店に差をつけるなら麺の美味しさだろうと思う。

ここのは揚げた小麦麺が油っこ過ぎず、パリパリ香ばしく、重くもなくてとても食いやすい。多分この店が他の店とくらべておいしいところ、お店が長続きしてるところはこの麺のおいしさなんじゃなかろうかとも思う。餡は平均的なおいしさだけどそれと合わせる麺のおいしさをちゃんと考えたから人気が出てみんな食いに来てるんだろうなと思いました。

でもタイの場合逆に客に受け入られることよりも、内部マネジメントの部分で調理担当が辞めていってもある程度ちゃんと味を維持して、資金繰りや、様々な外的問題(洪水とかクーデターとか、法律の改正とか、地主の値上げとか)などを40年間もの間次々とクリアしてお店を維持したということ、その部分が一番大変に思うな。タイの場合ある程度ちゃんと美味しい料理出してれば客はついてくるもんね。タイの場合は人気があるのに家庭の事情やしょうもない理由で店をたたんだり移動したりする店が多すぎるような気がする。

ムホムホ食いながらそんなことを考えるラートナー屋さんでした。

週末バンコクでちょっと脱力 – 下川裕治 2013年08月22日

The River
“The River” photo by Emilio Labrador

久しぶりに読んだ下川裕治の著作。

すっかり忘れていたけどアジア各国の大旅行(世界一周と思ってたらアジアだけで金が尽きた)に出る前はこの人の本を読んで旅先の地に思いを馳せて胸ふくらませていたのももうほぼ十年前。

12万円で世界を歩く (朝日文庫)
下川 裕治
朝日新聞社
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↑ これもよくよく考えればもう相当古いなんだよなあ。

バンコクの住人となってからはほぼこの人の本を読むこともなくなっていた。

というのもやっぱりこの人描くアジアの風景ってのは旅行者視点で、”めまぐるしく忙しい日本を離れてアジアの街の片隅でゆるりほっと一息。。” てな前提がまずあるので、バンコク在住となった後はもっと発展するアジアやその歴史経済なんかに興味が移り、自分の中では古き良きゆるゆるアジアは二番目のプライオリティになっていた。

さてさて読んでみるとその視点っていうのはやっぱり全く変わっていなかった。10年程もバンコクに関する本を書いていなかったのはガンガン経済成長するアジアを横目にどうもうまくなじめない感覚があったらしい。それで今回のこの本の中でも経済成長の波で町並みの端に追いやられつつある超ローカルな屋台群などを求めて街を放浪する姿が。

時代遅れかもしれないけど、世の波に逆らってるのかもしれないけど、やっぱりバンコクはこうでなくちゃということなんであります。

タイ料理や屋台に関する記述もタイ在住の人間からしたら一般的なものまでしっかり解説が入っているので基本的には旅行者向けの本かな。僕個人としてはやっぱりたまーに読むぐらいはいいけど、興味が全然別の方向に行ってしまっているので感想としては、「ああ、そうか、」というレベル。バンコク好きで旅行でも頻繁に訪れる、というような人には再度バンコクへの思いをかき立ててくれそうな本。

ただ個人的には、下川さんが参加してたローカルマラソン大会の章は結構面白かった。まだ、僕はパタヤマラソンとか母の日マラソンとか規模の大きい大会しか参加したことがないのでこれ見ていっぺんは小規模ローカルマラソン大会にも参加してみるかな?とは思っております。

週末バンコクでちょっと脱力
朝日新聞出版 (2013-06-10)
売り上げランキング: 701

スマホとバックパッカー 2013年05月21日

backpacker Janelle
“backpacker Janelle” photo by Eric Brochu

Google Mapがまた今度大幅に仕様変更されるらしい。

偶然にそのネットの記事に使われていた画像はGoogle Mapで中国を表示させていたが、ふとバックパッカー時代に中国の南寧でガイドブックもなく、夜に中継点として辿り着いたバスターミナル付近で一晩過ごした時を思い出した。

今のバックパッカーはもう旅に出る環境がガラッと変わってしまっているね。大体、iPhoneなどのスマートフォン一台持っていくことで新しい国に入れば現地のSIMを購入して適当なデータ通信のパッケージを購入すればいい。そうすれば地図は表示できる、何か迷ったり、わからなかったりすれば日本語で検索ができる、もうちょいまとまった情報が欲しいなら、KindleでLonely Planetを買うことができる。もう情報収集がどうのこうの、っていう話ではなく完全に現地着いてから必要なものだけ集めるっていう感覚で何も困ることはないと思う。

僕が南寧のバスターミナルで知らない客引きのおばちゃんに手を引かれ、裏手の安っぽいホテルに連れて行かれ、窓の鉄格子が外れた部屋で最強にムシムシと寝苦しい熱帯夜を過ごした、あの不安に溢れた夜も、もう再現されることもないんだろうなとちょっと懐かしい気分。

日本から船で韓国へ抜け、黄海を横断して中国青島に入り、電車で大移動、香港などを経由して広州、桂林などをウロウロして南寧に辿り着くまででガイドブックなんて何冊も持っていけないので最初の韓国のガイドブックしか買わなかった。ガイドブックなし、事前情報ナシで知らない街のバスターミナルに夜到着する緊張感!中々にドキドキする。有名な街ならまだしも名もない中継地のバスターミナルなんて治安が良いのか悪いのかも全然わからない。体のセンサーをフル稼働して周りのものから情報を読み取って自己判断していく。ガイドブックのある旅行と比べて見どころやうまい飯なんかは当然の如く外しまくるんだが、たまにこんなサバイバル的な旅行もいいのです。とてもいい冒険感。

今ではどんだけ一人旅でも常にオンラインで孤独感を味わう旅行なんてのはもう選択肢としてはないんじゃないかな。みんな一人バックパッカーはどんな旅行の仕方をしてるんだろう?バックパッカーでも随時オンラインの今の御時世なりの面白い旅行の仕方があれば見てみたい。