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完結版デメキングと旧KKベストセラーズ版デメキング 2017年11月26日
日本に戻ってきてから今まで買えてなかったいましろ本をどんどん購入していってます。今回は酔っ払ってアマゾンのマーケットプレースで完結版デメキングと旧KKベストセラーズ版デメキングを同時発注。KKベストセラーズ版はずいぶん昔から読んでいたが完結版のほうは僕がタイに移動してから出た本でなかなか読むことができなかった。
「完結版」とはあるものの、あの途中ぷっつりのストーリーを「完」結させるには相当のページ数を割かなければならないだろうと思ってたし、自分の周りの人間からもぜんぜん「完結版デメキングがすごい」とかそのストーリーを語るやつが居なかったので、なんらかの仕掛けをして完結版とはいいつつも作品自体は変わらず再発という形にしてるのかなと思っていた。
買って読んでびっくり。完結・・・と言っていいのかどうかわからんが最後のオチが変わっている。。。それも3ページ追加のみ。。。まあそれもよし。
それよりも衝撃的なのは、巻末のいましろ先生のインタビューによるデメキング制作秘話であります。80年代終盤から90年代にかけてのいましろ作品のタイムラインやデメキングがどうしてあのようなストーリー、結末になったのかが結構リアルに語られております。このインタビューが素晴らしい。これが読めるというだけでこの完結版を買う価値ありというぐらいの素晴らしいインタビューでした。
というかそもそもこの本が出たのが2007年で10年前なんだから古〜い話なんだけど浦島太郎の僕には感動的でした。
ベストセラーズ
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また改めて買う、「トコトコ節」 2017年11月08日
日本に帰ってきたらやっぱり手元に置いておかないと、といういましろたかし先生の90年代の名作「トコトコ節」。今考えてみると80年代の作品はバブル全盛期の都会についていけない若者の姿が描かれている中でも登場人物はみんないろんな「モヤモヤ」したものを抱えていたが90年代のこの「トコトコ節」になるとその「モヤモヤ」はほとんど消えていてぼっさりした野暮天感に変わる。
後の「釣れんボーイ」などの超脱力感を考えるとこの「トコトコ節」の時はちょうど過渡期だったのだなとよくわかります。
トコトコ節 〜 釣れんボーイ 〜 新・釣れんボーイ(曇天三茶生活) この流れがたまらなく好き。しかしまた近いうちに自炊業者に送ってスキャンもしてもらおう。その際にはもう一冊買うかな。
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いましろたかし先生の新刊 「ぼくトンちゃん」 2017年11月23日
いましろたかし先生の新刊「ぼくトンちゃん」を買いました。今回は電子書籍がまだ発行されておらず紙本にて。新刊と入っても「ぼくトンちゃん」自体はWeekly漫画アクションに1997年〜1998年に連載されていたモノらしいが、それに44ページ分の最終章を今回書き足して完全版として再発されたものらしい。2017年05月10日初版となっております。
今回僕は「ぼくトンちゃん」自体は初めて読みましたがくまのトンちゃんと牛山五郎がぶた仙人のもとで修行に励むというお話。実際に読んでも全体のストーリーとしてはどこがゴールなのか?どこをゴールにしてたのかイマイチわからん感じではありますが、いましろ先生の牧歌的な絵と相変わらず悩みのつきない登場人物たち。
実はこの書下ろし44ページの原稿制作のひましろ先生の場面がしっかり「曇天三茶生活」に描かれており、なんか「曇天三茶生活」読んでるとこれも読まないといけない感に包まれてつい買ってしまった一冊。「新・釣れんボーイ」や「曇天三茶生活」のようなぼっさりした日常のお話とはちょっと毛色が違いますが、なかなかの佳作。
だんだんといましろコンプリートに近づいて来ました。次は絵本作品とされている「あそこまでいってみよう」かな。。。
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虹色のトロツキー 2017年05月28日
安彦良和著の漫画。全然知らなかったが1990年〜1996年の作品のようです。日本一時帰国時に大学時代の友人と飲みながら先に書いた毛沢東の本のことを話していたら「ぜひこれも読んでみてください」と言われたもの。アマゾンのKindleでも買えます。全八巻。
お話は20世紀初頭の満州国での、満蒙漢韓日それぞれに混じり合い日、中、ロシアのスパイが暗躍する中の日蒙ハーフの青年のお話。以前に読んだ毛沢東本や木村政彦本で出てきた歴史上の実在の人物がいっぱい登場してきて延長線上に読んで非常に楽しめる。
いやー、戦乱の世の中、安定した統一政権がないってのは世の中こんなに大変なのかと読んでてため息が出ますな。一般市民生活のために安定政権ってのは大事ですなー。群雄割拠でどの勢力も拮抗してるなんて状態だとどこにつくのか、一回の判断が即命に関わるなんてことも多々でしょう。現状のシリア・イラクなんかもこんな状態なんじゃないかと思います。
物語はぐんぐん読み進めていけるものの、とうとつに八巻で終わる。まるで長期連載が途中で打ち切りになったかのごとく。。。主人公が本当に歴史上に実在した人物で忠実に描くとしたらそうなのかもしれないが、それにしてももう少し最後の締め方は演出してもよかったのではないかとも思う。
とはいえこの時代の人の人生はどれをとっても面白く読み物として飽きないですな。