また改めて買う、「トコトコ節」 2017年11月08日

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日本に帰ってきたらやっぱり手元に置いておかないと、といういましろたかし先生の90年代の名作「トコトコ節」。今考えてみると80年代の作品はバブル全盛期の都会についていけない若者の姿が描かれている中でも登場人物はみんないろんな「モヤモヤ」したものを抱えていたが90年代のこの「トコトコ節」になるとその「モヤモヤ」はほとんど消えていてぼっさりした野暮天感に変わる。

後の「釣れんボーイ」などの超脱力感を考えるとこの「トコトコ節」の時はちょうど過渡期だったのだなとよくわかります。

トコトコ節 〜 釣れんボーイ 〜 新・釣れんボーイ(曇天三茶生活) この流れがたまらなく好き。しかしまた近いうちに自炊業者に送ってスキャンもしてもらおう。その際にはもう一冊買うかな。

トコトコ節 (Cue comics)
トコトコ節 (Cue comics)

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いましろ たかし
イースト・プレス
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虹色のトロツキー 2017年05月28日

安彦良和著の漫画。全然知らなかったが1990年〜1996年の作品のようです。日本一時帰国時に大学時代の友人と飲みながら先に書いた毛沢東の本のことを話していたら「ぜひこれも読んでみてください」と言われたもの。アマゾンのKindleでも買えます。全八巻。

お話は20世紀初頭の満州国での、満蒙漢韓日それぞれに混じり合い日、中、ロシアのスパイが暗躍する中の日蒙ハーフの青年のお話。以前に読んだ毛沢東本や木村政彦本で出てきた歴史上の実在の人物がいっぱい登場してきて延長線上に読んで非常に楽しめる。

いやー、戦乱の世の中、安定した統一政権がないってのは世の中こんなに大変なのかと読んでてため息が出ますな。一般市民生活のために安定政権ってのは大事ですなー。群雄割拠でどの勢力も拮抗してるなんて状態だとどこにつくのか、一回の判断が即命に関わるなんてことも多々でしょう。現状のシリア・イラクなんかもこんな状態なんじゃないかと思います。

物語はぐんぐん読み進めていけるものの、とうとつに八巻で終わる。まるで長期連載が途中で打ち切りになったかのごとく。。。主人公が本当に歴史上に実在した人物で忠実に描くとしたらそうなのかもしれないが、それにしてももう少し最後の締め方は演出してもよかったのではないかとも思う。

とはいえこの時代の人の人生はどれをとっても面白く読み物として飽きないですな。

虹色のトロツキー (1)
潮出版社/usio publishing (2015-07-31)