I Feel Fantasticの真相 2021年08月02日

先の記事でI Feel Fantasticを思い出すなあと書いてたら、こんな記事を見つけてしまった。

I feel fantastic考察!真のオリジナル動画が公開されているって本当?!

オリジナルの15分の動画が!なんて釣りのタイトルだと思ってたらホントに動画があった!

The story behind “I Feel Fantastic,” Tara The Singing Android, and John Bergeron

ことの経過はそういうことだったのね。で、日本語で紹介してるブログの主は「ロボット好きが当時の技術でTaraを作ったんだな~と思うと、不気味さはもうないですよね。」なんて書いてるけど、自分はそこを踏まえても、何回見てもこえーよ。理由がわかったってやっぱ動き怖いなあ。。。ぶつっと切れるPV、いきなり手が開くところとか、うつむき加減から顔をあげるところとか、見てて声が出そうになるわ。特に二曲目の映像と音の組み合わせ、鬼気迫る感じが、音楽のダークさ加減も半端なくて、久しぶりの超迷作だ。個人的にはSHAGGSと並ぶね。いやあ未来永劫記憶に焼き付いて忘れられない映像をありがとう!

↑ 完全版のI Feel Fantastic。深夜にPCにフル画面にして大音量で聞いてみてください。

↑ ついでにSHAGSS。フルアルバムでどうぞ。

5年越しの逃げ恥とBeefheartとSAKE ROCKと 2021年06月21日

星野源と新垣結衣が結婚するというニュースがあったせいか、スマホをいじっていると何かのアプリで「逃げ恥」がレコメンドされていた。日本で話題になってたときタイでもウェブ記事なんかでもいろいろ目にしたが、結局今まで見たことないのでアマゾンプライムビデオでちょっと見てみるか、という気になり第1話を見てみたが意外に面白くて土日のうちに全11話見てしまった。

わかったこと:
星野源が作る音楽も面白いしええ男ですな。
新垣結衣って何がいいのかと思ってたが、ドラマみて確かにかわいいと思った。

なので星野源の曲もSpotifyで聞けて当然いいんだが、昔のSAKE ROCKの音源を聞いている。(これはGoogle Play Music終了後に避難場所として自分手持ちのmp3ファイルを全部移行した中のひとつのアルバム)

SAKE ROCKのEmerald MusicってShiny Beastあたりの少し耳なじみがよくなったビーフハート先生の音楽と非常に似ていてSAKE ROCKは絶対ビーフハートをちゃんと聞き込んでる人だと思うんだけど、あんまりそういうことを書いている記事もないね。音構成そのまんまですな。SAKE ROCK聞いてるとビーフハートも別に難解でもなんでもなくてぜんぜんポップに聞こえてくるのでいい効果ですな。

しかし、ドラマ「逃げ恥」もちょっと前だと思ってたらはや5年近く前。時の流れの早さが恐ろしいわ。

Fast ‘n’ Bulbous: A Tribute To Captain Beefheart 2016年12月25日

Captain Beefheart - Little Feat - 2/4/72

大学生時代によく聴いていたCaptain Beefheartのライブ映像などをYoutubeで見ておりました。思い出せば1998年ぐらいに初めてインターネットを体験、ネットサーフィン(この言葉も今は使われてないですな!)しだした際に、今は普通にYoutubeにあがっているライブ映像が30秒ほど、VGAにも満たないほどの解像度の動画をダウンロードして喜んでいました。

この映像なんか断片だけ20年前から見ていたのですが今の時代はこれほどの高画質で14分続きの映像で見れる!すごい!

というような感動を噛み締めていたところ目を見張る一文が。

Ella Guru / XTC

あ、、、XTCがElla Guruやってんのか。。そういえば。。。

昔からCaptain Beefheartのカバー集があるのは知っていたが聴いたことはなかった。そう、「Fast ‘n’ Bulbous」というアルバムだ。

改めてiTunes Storeで購入して聴いてみる。

XTC、カバーっちゅうより完コピですな。Beefheartの歌い方も合間のしゃべりも完コピだ。その完コピ精度を見るにつけBeefheart愛を感じるものの、聴くものとしてはちょっくら物足りない。

しかしアルバム聞いてもどれもカバーというよりコピーですな。Beefheartのオリジナルのアルバムよりも音質がよくなってるのでそれなりに聞いてて面白いものの、カバー集としてアルバムを出すほどには練れた曲がないような気が。。。Sonic YouthのElectricityも完コピかな。

うーーーーん。。次点。。。ですな。

Fast 'n' Bulbous
Fast ‘n’ Bulbous

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The Artist formerly known as Captain Beefheart 2012年10月28日

大学生の頃Captain Beefheartが大好きだったけど、その頃買ったレコードコレクターズにビーフハートの特集があった。いろんなエピソードがこれでもか!というほど満載だったが、その中でテレビ番組でビーフハートのドキュメンタリーが制作されていたという記述があったような気がする。

多分、それをyoutubeで見つけた。いろいろネットで調べてみると多分1997年にBBCが制作した番組。あのJohn Peelのイントロデュースで始まるドキュメンタリー、いいねえ!

見てるとレココレで読んでたエピソードも出てくる。Safe As Milk以前のまじめにハウリンウルフをまねて歌っていた時はまじめにすげえいい声してんなあ。レイガン!レイガン!ロニー(ロナルド)・レイガン!のネタも出てくるし、Trout Mask Replicaの収録の際に8ヶ月ほど練習のために合宿してた山小屋も出てくる。多分裏ジャケの写真なんかもここで撮影されたものなんだろうなあ。Lick My Decals Off BabyのケッタイなCM動画もあるし、マジックバンドのリハーサル映像まである!

素晴らしいねえ。こんなレアな映像がまるごとyoutubeに。さらに言うとFrank Zappaの200 Motelsなんかもフルであがってたりする。やっぱりあなどれんyoutube。

Trout Mask Replica Trout Mask Replica
Captain Beefheart

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キャプテンビーフハート追悼 RIP Captain Beefheart

beefbox-inlay-a2010年12月18日土曜日。彼女を迎えにスリンまで車を走らせていた間に久しぶりにFrank Zappaの、大学の頃によく聴いていた数枚を立て続けに聴いた。その中にHot Ratsも入っていた。Zappaのジャズロックの名盤と言われているアルバムだが、その2曲目、どえらいというか、どぎついというかやかましいダミ声で歌われるWillie The Pimpと言う曲がある。特徴のあるきっついダミ声の主がキャプテンビーフハート、本名ドン ヴァン ブリート。ザッパの高校の頃からの音楽仲間であります。

こういうところからビーフハートを知り、大学の間にバイト代をつぎ込んでほとんどのアルバムを聴いた。そしてスリン到着後に携帯を見て知ったニュースが、キャプテンビーフハート氏死去のニュース!

前衛的な音楽性で知られたミュージシャン、キャプテン・ビーフハートことドン・ヴァン・ヴリートさんが亡くなりました。69歳でした。

 AP通信などによりますと、ドン・ヴァン・ヴリートさんは17日、多発性硬化症からくる合併症でアメリカ・カリフォルニアの病院で亡くなりました。

 ヴァン・ヴリートさんは60年代後半、キャプテン・ビーフハートの名前でデビュー。ブルースと複雑なリズムを組み合わせた前衛的なロックを演奏し、69年に発表したアルバム「トラウト・マスク・レプリカ」は、後のミュージシャンたちにも多大な影響を与えました。

 80年代には、「独りで思い通りにやれるから」と画家に転じ、作品は高額で取引されるようになりました。(19日07:06)
 
「「ビーフハート」ヴァン・ヴリート氏死去」 News i – TBSの動画ニュースサイト より

はい、前衛的なロックとはこれです!

ようわからんでしょう。やっぱ売れなかったみたいです。

ていうわけでバンド時代はかなり金に困った生活も経験した模様ですな。このアルバム以降は迷走を続けるように割と小さく収まって行くのですが、

ラストアルバムはこんな感じに若干コンパクトに。でもビデオよく見るとわけのわからない演出が目立たずも結構ねじ込んである。

この人はいいプロデューサー、演出化に恵まれなかったんでしょうな。というか自己主張するプロデューサーとはぜーんぶ喧嘩してたんかもしれんけど。こんだけ変な人だから。

ファーストアルバムの頃はだいぶベースがブルースってわかる曲構成してて、それなりにかっこいいんですけどね。

Mirror Manとかこってりしたいいアルバムもあったりと紹介したい曲はいろいろあるんだが、長くなるので、ビーフハート追悼としての最後の〆の曲はやっぱりこれだと思いますな。


あの世でザッパとセッションやってください。RIP Captain Beefheart.