紅燈籠の毛血旺 2012年11月01日

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先日知り合いの人を晩飯を食いましょう、ということで会社近くの紅燈籠という中華料理屋に行ってきた。このお店は実に地味な立地にあるんだが、何気に日本人にも有名なお店。

Hong Teong Long 紅燈籠 at スリウォン通り : サーヤのバンコクだらだら日記


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↑ 赤ちょうちんが目印。

実にお安い!日本人に馴染みの深い餃子やらワンタンやら、小籠包やらメニュー豊富で安い。バンコクの有名な中華料理屋というとこれ以外にも有名なところで「老山東」なんかもあるんだけど、老山東と比べれば本格的な中華メニューが多い。まあそれを言うと、老山東は従業員なんかも多分中国からの若い留学生の女の子あたりを雇って働かしているようで、寮とか食事とかも面倒見てるんじゃないかな?結構教育もちゃんとしてる。客のことを割りとよく見ているので感心するのだが、こっちの紅燈籠のほうは従業員の態度も本格中華である。その無愛想な客あしらいに呆然とすることも。

でも飯はうまいんであります。今回はちょっと変わったものを、ということでメニューの名前からして変わっている「毛血旺」という料理を注文。ビール飲みながらボサーっと待っていると隣に座ったあまり金を持ってなさそうな若い中国人カップルの席に巨大などんぶりがどどんとサーブされた。なんか具だくさんのスープもので白飯の茶碗片手に二人でガツガツ具を食っている。

「凄いすねえ、注文あれだけで二人であの量平らげるんでしょうね。。」
「おい、ちょっと待てよ、あの量が俺たちも来るんじゃないの?」

はい、予感的中。同じサイズの巨大どんぶりが僕らのテーブルにもやって来ました。その時すでに餃子やら麻婆豆腐やらを食っていたのでこれは引いた。

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出てきたスープは油、血のゼリー、臓物、ニンニク、唐辛子、山椒などのオンパレード。実におどろおどろしい、肉食の極意と言ったようなスープ。となりの中国人カップルも「知らずに頼んだな。。。お前らがこんな料理食えるのか?」みたいな目で見つめている。しょうがないので食いきれはしないだろうが食い始めると味はめちゃくちゃ濃いんだけどこれがまたうまいんである。なんというか、味の新機軸、今まで経験したことのない系統の味付けでとにかく濃い、香辛料の複雑、雑多な味で胸いっぱいになる。そして臓物のコリコリ、クニャクニャであります。さらに大量に血のゼリーが入っている。これは鉄分たっぷり取れるなあ。個人的には血のゼリーが好きでよく食うんでとてもおいしい。歯ごたえが豆腐のようで豆腐でない微妙な感じでいいんですわ。

血のゼリーは中国では血豆腐とか血旺というらしい、あ、毛血旺って血のゼリーの料理ってことか。とにかく大量に入ってます。

【激辛四川料理】毛血旺(豚の血入り) – 空腹時に見てはいけないブログ – Yahoo!ブログ
毛血旺(マオ・シュエ・ワン)

上記のリンクなどを見てると、どうも四川系の料理のようです。いやー、しかし腹に溜まるわこの料理。そこそこに残して退散してきました。しかし、こういう目が冷めるような、根本的に自分の常識からかけ離れた味に出会うととても嬉しくなりますな。まだまだ知らないものがいっぱいあるなとワクワクしてきます。この日はガチョウのレバーの蜂蜜漬けなどこれ以外にも変わった料理を食えたので腹はしんどかったけど大満足でございました。