プラプラデーンでタンブンに参加 2012年11月02日

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先週の日曜日に知り合いの人がタンブンをするというので行ってみた。

タイではほとんどの人間が仏教徒で、基礎道徳にも仏教的な考え方が根付いているように思う。タンブンとは徳を積む行為全体を指していて、仏教の教えの通り、苦の多い世界で人々は輪廻転生を繰り返しているが、現世や来世でのより苦から解放された生活を望んで善行を積むのであります。

タイの仏教-タンブン-
タンブン(徳を積むこと) | シルバーアクセサリークロマニヨン

食べ物を僧に差し出す、物乞いに喜捨する、動物に餌をあげるなどの行為を通じて、苦に悩めるものは自分の力だけではどうにもならない不幸を精神的に浄化し、貧しいものや不遇の立場にある者に多少なりとも富の再分配を行ったり、村や町の倫理的規範の象徴であるお寺を建てていったりと、コミュニティの中に仏教を中心としてちゃんとエコシステムが築かれているのであります。そもそもキリスト教であれ、仏教であれ、イスラム教であれ、人間社会に対する宗教の役目というのはこういうものだと思うんだが、タイの場合はシステムがよく回っているなあと感心する。多分日本も高度経済成長の前ぐらいまではこういう宗教を中心にした精神的まとまりってのはどこにでも見られたんじゃないかなと思う。

さてさて、その知り合いの人は単純に飲み過ぎて夜バイクで家に帰る途中に思いっきり事故ってしまったらしいんだが、そういった不幸を洗い流すために自分の自動車修理工場で大規模にタンブンを行うということでした(自分で招いた事故じゃんか、というような野暮な事はこの際言わない)。

その写真が一番上の写真であって、お坊さんが何人も出向いて読経していた。個人的には宗教的な意味もある程度興味があるのでありますが、それよりもタンブンの会場のいろんな設備に興味津々。

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↑ 特設野外厨房ではタンブンに訪れる人たちをもてなすための料理がどんどん作られる。これはムーヨートート。

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↑ 直径12cmぐらいある業務用ムーヨー。これをスライスして揚げてた。あまりにうまかったのであまったのをもらって帰って自宅で作ってみたらめちゃうまかった。

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↑ タイでならどこでも見かけるドラム缶式BBQコンロ。これでガイヤーンやらコームーヤーンやら大量生産してました。

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↑ こんがりやね。うまそう。ちなみに左下のお肉がアヒルのクチバシ。クチバシの骨の周りの筋肉がとても弾力があっておいしい。

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↑ タイのお菓子です。ロートチョンというお菓子だが、パッと見、虫が鍋に満載になっているように見える。

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↑ 実にいろんな料理が出てくる。Blend285などローカルウィスキーやLEOビールなどもどんどん出てくるので気をつけていないと飲み過ぎる。

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↑ そして極悪サウンドシステムが実力発揮。タイのモーラムやルークトゥンを爆音で流し、地元の人々の実にヘタクソなカラオケが始まる。

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↑ 下手に触ると絶対感電するな、こりゃ。

坊さんの読経が終われば後は地元の人らのパーティータイム!みんな祭りだ祭りだワッショイワッショイってなもんで盛り上がる。僕は炎天下で肉食系サウンドシステムの波動に押されて退散。みんな何時まで飲んでたんだろう。。