NOKIA Lumia 1020でRAW撮影+Lightroom現像でかなり出来がよい 2015年01月27日

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先日MBKで新古品に近い状態の中古で8,000THBで売っていたNOKIAのLumia 1020を購入しましたが、
このLumia1020は41MPという化け物みたいなセンサーを積んでいて4:3で撮影した際に有効画素が38MP、
16:9になっております。

インド行く直前ぐらいに買ったのでインドではこの携帯のカメラでいろいろ写そうといろいろセッティングを
探ってましたが、このLumia 1020では撮影モードは以下のパターンのみ。

4:3で撮影の場合
(16:9だとフルサイズJPGとRAWの有効画素数が34MPになります。)

縮小JPG(5MP)のみ
縮小JPG(5MP)+フルサイズJPG(38MP)
縮小JPG(5MP)+RAW(DNG)

縮小JPGは7つの画素の情報をオーバーサンプリングしてひとつの画素情報にまとめて出力することで単純に5MPのセンサーで撮るよりも綺麗に撮れるようにするという仕組み。また、38MPとかの画素数で撮れたってスマホなんだからSNSとかに画像を上げたいときにそのままでは難儀するのでまず5MPぐらいの画像を生成しておくのがよい、というフローになっているのだと思います。この5MPの写真だって3072×1728もあるんだから普通の人にはこれでも十分なもんだと思う。

ただ、せっかくカメラ目的で買ったので僕自身はフルサイズの画像データを使いたい。最初は縮小+フルサイズJPGで撮っていたけどイマイチフルサイズJPGを等倍で見た時に細部が気に入らん感じになってた。なので今度は縮小JPGとRAWファイル出力にしてRAWはAdobeのLightroomで読み込ませて、必要な処理をした後試しにJPGに非圧縮の100%で出力させてみたらこれがええ感じになりました。さすがにISO上げるとノイズも目立つがISO400ぐらいまでは細部の粒子感もフィルムカメラの感覚にちかく個人的にはかなりお気に入りな仕上がりでこれでまたLumia1020は常時持ちスマホの座を確立と言った感じですな(といいつつカメラはいいけどスマホとしての機能はほとんど使ってないが)。

個人的に多分JPG圧縮の絵作りがあまり気に入らんのでしょうな。JPG出力するときも100%の非圧縮状態だとRAWデータから変な処理を行わずセンサーの画素で受けた画像情報がそのまま出てきてる感じで好みな感じであります。

in the supermarket
↑ ISO200での撮影。38MPのフルサイズがリンク先で見れます。等倍でこれぐらいの画像ならCropしても安心な気がする。

Chhatrapati Shivaji Terminus St. 1
↑ ISO800。これも38MPフルサイズがリンク先にあります。等倍だとさすがにノイズが目立ってきますが個人的にはこのノイズ感はオーケー。Webに載せるときの縮小画像だとノイズ感なんてまったくわからないですな。

Mumbai airport 2
↑ ISO100。これもフルサイズがあります。これなんかめちゃくちゃキレイに写っている。なかなかの感動モノ。床に反射した光なんかも潰れて単調にならずいい感じです。

というわけでさらに使い込んで行きます。。。

SELP1650の悪いところが丸見えの写真 2014年07月03日

Lens SELP1650 Pic without distortion, vignetting adjustment

週末のラヨーンに行った際の写真、RAWをPCに取り込んでみたら、こんな絵が出てました。四隅にはっきりわかる減光と歪曲で水平線と突堤のラインが下向きにたわんでいる。こんなにこのレンズの悪いところを強調して撮ってしまうのもテクニックが要るだろうにと思うんですが、まあ偶然撮れてしまいました。

撮った後のカメラでのプレビューやjpg画像ではこれらの箇所はソフトウェアで補正されて綺麗に消え去ってます。だから家に帰ってきてPCに取り込んだ際にわかった。改めて、これをLightroomのSELP1650のレンズプロファイルを適用して補正したものが以下です。

Lens SELP1650 Pic without distortion, vignetting adjustment
↑ 元画像

Lens SELP1650 Pic with distortion, vignetting adjustment
↑ Lightroomで補正後

というわけで光学特性なんでコンピュータの得意分野の計算で綺麗に補正できるもんです。SELP1650は補正が前提とされてるレンズなので、カメラ内補正機能がないNEX-C3とかでは使えない(というか上記のようなクセが出るので使いにくいですよ)と言われているけど、レンズから受け取った光の情報をそのまま記録するだけのRAWなら条件的にNEX-6もNEX-C3も一緒で現像ソフト側で補正を行うのでRAWを使っている人なら別に同じ条件で使えると思います。。。でもやっぱりちょっと使いにくいですな。

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↑ というわけでNEX-6は良いカメラだと思うんですが、付属のキットレンズはイマイチなんでボディだけ買って別売レンズを買うほうが吉だと思われます。

Sonyのレンズの歪曲とApertureとLightroom 2014年07月01日

warped
“warped by Chris Frewin, on Flickr”

普段の持ち歩き用にとSONYのNEX-C3を購入して、コンパクトな筐体のカメラの割にセンサーサイズはAPS-Cで写りがよくて感心。だけども結局これを彼女に譲り、僕は欲を出してしまってNEX-6のSELP1650という16-50mmのキットレンズ付きの上位版NEXを持つことにした。

デジタル写真の大きなメリットとして、写真を撮った一枚一枚にほとんどコストがかからない点(記憶領域のコストぐらい)とRAWやJPGのカメラから吐き出された画像データを撮った後から思いのままに現像ソフトでレタッチ、作りこんでいけるところが楽しい。

元々持ってるNikonのRAW現像ソフトとSonyのRAW現像ソフト。別に標準のものでも機能的には問題ないと思うけど、とかくSonyのRAW現像ソフトが動きが遅くて使いにくいのと、NikonのカメラからのデータとSonyのカメラからのデータで同じ処理をしたいのに操作が別々というのを覚えるのもめんどくさくて結局AppleのApertureという現像+写真データ管理ソフトを買って使っていたんだが、NEX-6と問題が。。。

Apertureにはレンズで発生する歪曲収差を補正する機能がない。これはレンズがもともと円形であるので写真の中心部から離れた部分に画像が丸く歪んで写ってしまう現象で、魚眼レンズなんかは逆にこれを面白い写真として捉えて活用する例だが、通常のレンズの場合は一般的に歪曲収差はでないほうがよいと考えられております。

NEX-6についているSELP1650のレンズがJPGで撮る場合やプレビューで見てる場合はいいんだが、RAWを吐き出させると、盛大に歪みと四隅での周辺減光が起こっている。「これも味」とは言えないレベルで盛大に起こっているのでネットで見てみるとどうもこのレンズはNEXに合わせたコンパクトサイズを第一に設計されたもので、ちょっと光学的に無理が出るから、ソフトでの補正を前提としたレンズらしい。

JPGやプレビューはカメラ内の補正機能で修正して表示しているので気づかないが、RAWをApertureに読み込ませるとカメラがレンズを通して受けた光のデータをそのまま何も変換せずに保存してるだけなので歪みや減光が正直に出ていてちょっとびっくりする。

なんでApertureに歪曲補正の機能がないんだ??と一瞬憤慨しかけたがそもそも歪曲はレンズ設計で出来るだけ抑えこみ、どうしても多少の歪みが出るのはそのレンズの味としてうまく使っていくというのが今までの使い方だったんだろう。世の中完璧なものってのはないから。。。

PTLens Home Page

Apertureの場合レンズ歪曲補正はPlug-inという形で別途PTLensというモジュールが用意されているようで有料です。。。数々の市販のレンズプロファイルが用意されていて、使用したレンズを選ぶだけで(というよりEXIFを見て使用されたレンズを自動的に選んで適用してくれるが)、最適なパラメーターが適用されて歪曲と減光が自動で補正されるようになっている。でもこのPlug-inでめんどくさいのはApertureからPlug-inにデータを渡す際にTIFFに変換し、補正を施し、またApertureに戻すという手続きを行っているので、この歪曲補正を行った後はこのTIFFに対しての操作となってしまい、RAWの恩恵がなくなってしまう。だから露出補正や色味の補正、その他のフィルタの適用などを行った後に最終の手順で歪曲補正を行うのがベストだと思うが、いちいちめんどくさい。

てわけで現在もうひとつの現像ソフトの巨塔Adobe LightroomのCreative Cloud版にて1ヶ月お試しで機能を見ている。こちらはレンズ歪曲補正が標準機能で、レンズプロファイルもちゃんといっぱい付いている。さらには画像を昔のフィルム風に仕上げる補正パラメーターをまとめたプリセットも豊富に標準で付いていて結構Apertureよりも高機能であります。

Apertureは開発終了となり、時期Mac OSXのPhotosというアプリに機能的に統合となるというアナウンスもされて、このタイミングでAperture購入はかなーり失敗だったかな?とちょっと反省気味です。

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↑ Amazonでもパッケージ版、ダウンロード版を販売している。12,850円。月々980円のCreative Cloudと比べて。。。