エコタンク式プリンタはその利点を活かす前にプリンタヘッドが詰まる 2019年09月04日

Canon iP2770/2780 with DIY CISS Kit

個人的には無意識に水モノが大好きなんじゃないかと思う。

水槽、液体タンク、パイプ等々、自分は濡れないで水の中や下の世界を覗いたり、重力を活かしてパイプの中を流れる水を眺めるのが結構気持ちいいんじゃないか?ということに最近やっと気づいた。

で、私、フリーランスをやり始めた時からエコタンク式のインクジェットプリンタをよく使っております。ブラザー、エプソン、キャノン。この辺はとりあえず使った。2017年に日本に戻った時にもブラザーのインクジェットを買って、改造ビッグタンクを入れてCISS式にして使っていた。インクという液体がパイプを伝って流れていく様、タンク内のインクが徐々に減るのを眺めるのが楽しいのである。人から何が楽しいの?と言われると返答に困るが自分には楽しいのである。

そういう楽しいエコタンクプリンタだが、「これで日々の印刷コストは極限まで抑えて、ガンガン使って得だねー。」と考えていても大きな落とし穴があるのであります。

プリンタヘッドが詰まる。

いくら大容量のインクを安く供給出来ても肝心のプリンタヘッドが詰まると印刷ができないんである。ヘッドクリーニングを何回も繰り返してもきれいに出ないヘッドはやっぱり交換しかない。これがまた個人じゃできなかったり、非常に手間がかかったり、金がかかったりなんである。

で、自分の場合、結局ヘッドが治らないと他のものに買い直してしまう。それでブラザー、エプソン、キャノンと3つも試す羽目になってしまった。印刷コスト下げようとしてエコタンク機種買ったのに逆に金がかかっているような。。。

で、今回、ダンジョンズ&ドラゴンズのBASIC RULESなどをガンガン印刷してたらまたキャノンのプリンタヘッドが詰まった。買い替えである。めんどくさいので買い替えである。

こんだけヘッドが詰まるのである。なら、ヘッドが固定式のやつではなくてすぐにヘッドが交換できるものがいい。なら、「サーマル式プリンタヘッド」であります。これのエコタンク仕様を買えばヘッドが詰まってもヘッドだけ交換すればまた使うことができるのである。

ということを踏まえて何を選んだかと言うと。。。<<次回へ続く>>

↑ 今の日本ならやっぱりエプソンのエコタンクがいいと思う。

エプソンの純正CISSインクジェットプリンター L565を買う 2016年11月12日

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昨年のプリンタが一年でダウン

昨年買ったBrotherのインクジェット複合機が早くも故障。黄色が出なくなりました。その他はすべて正常なんだが。。。でもひとつの色が出ないだけでカラー印刷は色のバランスが悪くなり、提案書みたいなビジネスドキュメントでもサイケデリックな雰囲気に。仕事で使うのでこれはいかんということで復旧を試みるが結局黄色だけは出ない。

Brotherの補充可能インクタンク式プリンタ DCP-T700W 2015年12月19日 | 野暮天ワールドワイド・YABOTEN the Worldwide

湿った紙に印刷をかけて外側からプリンタヘッドのインクのクリーニングを行ったり、ヘッドクリーニング機能とテスト印刷を繰り返し10回以上行ってみたり、インクタンク式なのでちょっとタンク部分を傾けてみたり揺すってみたり、黄色のインクがタンクの半分以下でインク量が少ないと水圧が少なくてヘッドからインクが出にくいのかと思ってインク買ってきて上限までフルにインク補充したり、電源を落として電源ケーブルも引っこ抜き、まるまる一日放置してみたり、電源は入れたまままるまる一日放置してみたり、、、

こんだけやってみましたが、結局黄色の色の出方は変わりませんでした。白黒のプリント、スキャン機能、白黒コピー機能などは何も問題ないのに残念。。。

諦め早く新プリンターを。。。

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ということでもう潔く新しい複合機買ってきました。さすがに一年で綺麗に壊れてくれたBrotherを再度買う気が起こらず純正CISSでもうひとつの巨大メーカーEPSONのプリンタ、L565を購入。仕事で使うのでスキャナのADFが譲れない点としてあります。これがあれば10枚や20枚の資料でもいちいち手差しでスキャンしていかなくてもプリンタが自動でスキャンしてくれます。このADFを装備してる複合機はどうしても10,000THBぐらいの価格に
なってしまう。

このモデルは給紙がBrotherのプリンタのようにカセットタイプではなく、後ろのトレーに挿すタイプ。カセットタイプは紙の入れ替えの際に重いペーパーカセットを出し入れしないといけない。トレーに挿すタイプは紙がむき出しなので長時間そのままで置いとく場合には紙にホコリが乗ってしまう、という両方それぞれにめんどくさい点があるが、今回はトレーに挿すやつを。

ドライバのインストールで

このプリンター、WiFiにも対応してるのでGoogle Cloud PrintやAppleのAir Printにも対応していてスマホ、タブレットから気軽に印刷ができる。ただしそれがわざわいして、Macに無線LAN接続のこのE565のプリンタドライバを入れようとしたら勝手にか、無意識に自分でやってたのかAppleのAir Printのドライバが入ってしまった。

なぜかプリンタドライバの設定ページに画質や余白の設定項目がなくてどうやって設定すればいいんだ??と思ってましたが、あとで気が付いた。AppleのAir PrintでMacからも問題なく印刷は出来ますが、いろいろ設定がしたい場合は標準のMac用ドライバを入れないと設定できないです。

Brotherと比べると

総じてBrotherと比べると機器の作りが非常にプラスチッキーで紙を送るときのガコン!ズーッみたいな音もBrotherのものより軽くて安っぽい(プラスチック筐体的な)音がします。

EPSONって印刷が綺麗という評判をよく聞くが、標準設定の印刷だとBrotherよりもカラー印刷の出来栄えは低いような印象。ドットが荒く見える。印刷設定を「きれい」モードに設定してあげると同じレベルに綺麗になるんだが、印刷スピードがバーターになっていて、Brotherの同画質の設定よりもスピードが遅いような。。。

まあ、故障なく長きに渡って使えるのであれば、まあいいでしょう。しかしこいつもいつまでもつのやら。

故障を防ぐために

これから使うプリンタは1台集約させます。今まで今年の頭にCISSの仕組みを知ろうと思ってパンティップで一番安いCanonのプリンタをショップがCISSに改造したものを結構印刷品質が良いから仕事のドキュメントもこれで刷ってたりしたのだが、基本的にインクジェットプリンタは長時間使わないとヘッドの中のインクが固着してノズルの目詰まりになりやすい。だから使わないプリンタでも週に一回ぐらいはテストプリントでもいいからヘッドを動かしてやって目詰まりを防げば故障率がぐっと減るらしい。なのでCanonの安いプリンタは人に譲ってこちらのEPSONのプリンタの稼働率を上げる。そうすれば故障も少なくなるはず。

さてさてホント一年後、二年後にどうなってることやら。

オマケ

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梱包してあったダンボールの角の処理がこんなになってる。。。タイでこんなダンボール初めて見た。。

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このプリンタは2インチの液晶ディスプレイ搭載。表示は。。。萌えるモノクロドットパターン。見ていて惚れ惚れします。。。

やっぱり純正インクでないと淡い色合いの印刷に思ったような色が出ない 2015年01月20日

CISS - Day 304 of Project 365

ブラザーのインクタンク式複合機を使ったり、Canonの安いプリンタの改造インクタンク式プリンタを買ってみたり、CISSシステムのパーツだけeBayで買って自分でhpのプリンタをCISS化しようと試みたりしてましたけど、改めて気付いたのは”やっぱり純正インクでないと淡い色合いの印刷に思ったような色が出ない”ということ。

Canonの安い改造インクタンクプリンタにしても印刷スピードとか印字画質に関して特段文句はない。コストはめちゃ安くなるし、かなりメリットはあるんだけど、前回ちょっとしたカードを刷った時にそれがかなり淡い色合いのもので、全然思うような色が出てくれなかった。PCのディスプレイ上と結構異なる色で出てしまう。ブラザーの複合機(こちらは純正のインクタンク、純正のインク)で刷ると一発でいい色で出た。

プリンタとOSとアプリとがちゃんとカラーマネジメントしてても肝心の発色の源であるインクがサードパーティの超安物で中国製ボトルインク使ってると全然無駄になってしまうんだろう。多分インクのカラーマネジメントがぞんざいでちゃんと色が出てないんだと思う。普通のビジネス用のドキュメントであればざっくりと「青」「赤」「黃」が出てればそれで良かったので気づかなかった。

ここはやっぱり純正だろうなと思う。同じインクタンク式でもプリンタ純正、補充インクボトルも純正使えばカラーマネジメントの質は担保されるだろうから、僕みたいな仕事の人はいいけど、デザインやイラスト扱う人なら思った色がちゃんと出てくれないのは大きな問題になるでしょう。ちゃんと色みまで気にしないといけない仕事してる人にはやっぱ純正ですな。それでも今までのカートリッジ式よりもよっぽどランニングコスト下がるのでやはりインクタンク式がイチオシです。

↑ 今回日本で発売されるA4カラー複合機。ちょっと本体の価格は高めだけど、ランニングコストの安さ、レーザー複合機と比べての本体の価格差を考えると買いだと。

↑ A4モノクロ複合機は結構安い。オフィス向けかな。

↑ A4モノクロ印刷機能のみのプリンタだとこのお値段。

懲りずにCISS式プリンタを自作 2015年01月16日

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以前にeBay注文しておいたCanonやhpのプリンタをCISS化するDIYキットが中国から到着。さらに紛失してしまったACアダプタも1日違いで到着してBrotherとCanonのプリンタがある状態だけど2年ほど放置していたhpのD1660という一番安いレンジのインクジェットプリンタを自分の手でCISS化してみようという試みに着手。

DIYキットなのでインクタンクとチューブ以外にもインクを吸引するための注射器やカートリッジを密封するためのゴムキャップなどが複数同梱。

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ちょっと凝った形のインクタンク。タンク内部は何層にもパーティションが区切られていてインクの溜まる部分、エアギャップになる部分などがあるが、いまいちこのタンクはどういう構造になっているのか理解できない。ネットを探してもインクタンクの形状詳細の原理を説明してるようなところもない。

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タンクにインクを充填して、ドリルでカートリッジにチューブを挿入する穴を開けて密封ゴムキャップ付けて、カートリッジ、チューブ、タンクを接続、タンク部のエアギャップに圧をかけてインクをチューブからカートリッジまで通してやり、プリンタ本体へ取付。

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しかし、カートリッジからタンクへ伸びるチューブの取り回しがかなり難しい。適当に配置してると左右に動くプリンタヘッドやプリンタ外装ケースに干渉、プリント後に排紙されるペーパーに干渉したりでこれがなかなか骨が折れる。ここをうまく設置するにはカートリッジのそれぞれの穴からチューブがまとまるところまでのチューブの長さをきっちり考えて余剰でたわむ部分が出ないように配置しないとすぐにケースに干渉する。これは適当な素人改造ではうまく動かんわ。。。

僕は自分の興味から改造してるだけなので後々使うことも考えずプリンタの外装ケースをまったく取り払って設置しましたが、本来ちゃんと使おうと思うならこの方法はおすすめできない。ということでやっぱりインクタンク式は基本メーカー純正がおすすめですな。つい先日日本のエプソンからもエコタンク式のプリンタが出たので日本でも利用できるのでこれがおすすめであります。

タイで売ってるエプソンの6色インクのフォトプリンタも個人的には 試してみたいけど、またスマホの時と同じで家にプリンタが溢れて来始めてるのでその衝動は抑えておきます。

↑ 今回日本で発売されるA4カラー複合機。ちょっと本体の価格は高めだけど、ランニングコストの安さ、レーザー複合機と比べての本体の価格差を考えると買いだと。

↑ A4モノクロ複合機は結構安い。オフィス向けかな。

↑ A4モノクロ印刷機能のみのプリンタだとこのお値段。

エプソンがやっぱり日本でも先陣を切って日本でインクタンク式プリンタを 2016年01月14日

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今日Twitterのタイムラインを見ていたらこんなニュースが。

「インクが高い」はもう古い:2年間インクの購入が不要! 大容量インクタンク搭載プリンタがエプソンから – ITmedia PC USER

必要があって12月の半ばにインクジェットプリンタを購入して依頼、その構造が面白くてずっとCISS(Continuous Ink Supply System:連続インク供給システム)、インクタンク式のインクジェットプリンタをイジってたが、タイムリーに日本でもインクタンク式プリンタが発売されるとは!しかも東南アジアでインクカートリッジの高利益商売から薄利なインクタンク式に先陣きって降りて来たエプソンがやっぱり日本でも先頭でインクタンク式を販売。

この方式のコスト感と扱いの簡単さを理解すれば少なくともホームユースのユーザーはみんなこれを買うと思う。なので多分他のメーカーも2016年は続々とこのインクタンク式を投入してくると思います。印刷コストがこれぐらい下がれば中規模以下のオフィスユースのプリンタもこのインクタンク式のプリンタに変わるんじゃないかと思う。プリンタ自体の初期費用と物理的な機器の大きさがレーザーよりも非常にコンパクトなので使えると思います。

これがあればディスプレイ上で見難い記事や図などをインク代気にせずにガンガンプリントアウトして紙ベースで見ながら作業することも出来る。素晴らしいですなー。

↑ 今回日本で発売されるA4カラー複合機。ちょっと本体の価格は高めだけど、ランニングコストの安さ、レーザー複合機と比べての本体の価格差を考えると買いだと。

↑ A4モノクロ複合機は結構安い。オフィス向けかな。

↑ A4モノクロ印刷機能のみのプリンタだとこのお値段。

タイだと30,000円ぐらいでメーカー純正インクタンク式複合機が買えてしまうから日本の値付けはちょっとお高いが、日本の場合大人の事情がいろいろあるんでしょう。それでもランニングコスト考えたら買いの商品だと思う。