ต้มจับจาย トムチャプチャーイを自炊して作ってみる 2015年03月25日


↑ いつものFoodTravel.tv。

晩飯どうしよう?と彼女と話していて「ต้มจับจาย トムチャプチャーイが食いたい」と言われて「じゃあ一回自炊してみるか」とやってみました。いつもどおり、ググったり、YoutubeでFoodTravel.tvのレシピ動画見ながら勉強。

最初チャプチャーイを食った時は実に中華風な香りで八角などの中華スパイスがしっかりと入った味付けを想像していたが、実際にはスパイスはパクチーの根と粒胡椒、にんにくぐらいしか入れなくて、それ以外はシーイウカーオ、シーイウダム、などの醤油系の味付けをするだけのシンプルなもの。それもレシピによっては手順や味付けが異なり、王道のこれ!っていうものはないのかもしれない。

実際に作ってみてわかったけど、これは醤油系の香りと砂糖の甘さで葉物野菜の青臭さを丸くして食いやすくした感じの単純な野菜のごった煮であって、味付けはほとんどなく、このチャプチャーイのコアは葉物野菜であるクンチャーイやカナー(ケール)みたいなちょっと青臭い葉物野菜の香りと醤油を味付けではなく香り付けとして使って、味に関しては若干の塩味と野菜から出る甘み、旨みで完成するシンプル料理だと思う。

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今回、初めて作ったので調味料の量が感覚的に掴めてなくて出来上がりが超真っ黒になってしまった。これ、伊勢うどんか?みたいな感じになった。シーイウダムを入れすぎて色が強いんだな。もっともっと次回は少なく入れて問題ないだろうし、味も薄めに作っても全然おいしく食べれるだろうということは想像できる。

ポトフのWikiを見てみると、単純な野菜や肉のごった煮的な料理はフライドチキンのごとく各国に存在するみたい。冷蔵庫がない時代に食べ物が手に入ってもすぐに傷んだり、すぐに傷むが故に凝った料理をしようにも材料が揃わない、便利な調理器具もないから適当な鍋と鉄板ぐらいしか家庭に調理器具がなかった頃に、ポトフやこのチャプチャーイみたいな材料を簡単にざっくり切って、適当な調味料で味付けして長時間煮込む料理は非常に重宝されたはず。しかも多少傷んだ食材でも煮込み料理は360℃から熱を加えて完全に雑菌などを殺菌し、お腹を壊すリスクもかなり低くできる料理でいいことだらけなんだろう。

炭水化物が人類を滅ぼす、という理論でいけば人間が昔から食べてきたこういう自然の摂理にあった食事というのは体にも優しいのではないかと思う次第。ただ、チャプチャーイのWikiでは中華系飯屋のあまりものの野菜で作ったまかない料理が発祥と思われる、と書いてあるからそんなこととは無関係かもしれない。。

ต้มจับฉ่าย トムチャプチャーイ 2013年01月28日

ต้มจับฉ่าย
“ต้มจับฉ่าย” pic by isriya

タイに来た当時からぶっかけ飯屋(作り置きのおかずをバットにいっぱい並べてて、欲しいものを指差すと皿に盛ったご飯の上に乗っけてくれるスタイルの飯屋)でちょくちょく見かけて食べていた菜っ葉の煮た奴。全然辛くないのでたまに辛いのに疲れた時にこんなのを飯の上にぶっかけて食っていたが名前が全くわからなかった。

実に地味な料理なので今の今まで気に止めることもほとんどなかったけど、この前行った近くの注文屋台(こちらはお客さんが来て注文を受けてから料理を作るパターンの飯屋。当然こちらのほうが熱々の料理が出てくるけど、昼飯時などは待つのがめんどくさくて避けたりする。タイ飯は動物性の油脂をほとんど使わないので冷めてもうまいものがほとんど)の軒先でこれが煮てあったので思い出して

「これ、何て言うの?」
「チャプチャーイ、トムチャプチャーイだよ」

とのことでタイに来て6年来、初めて料理の名前が解った。ちゃんと「チャプチャーイ」でググったらそれなりに日本語の記事が出てくるんだが、料理の名前が分かるまでは全くこの名前にウェブなどで遭遇することはなかった。地味な料理で日本人にもあまり記憶されない料理なんだろう。知り合いの日本人からもこの料理名を今まで全く聞いたことがないと思う。

味はちょっと中華系っぽい感じで、微かに中華スパイスの香りがする。カイパローとかの、あの八角の香りが薄っすらするので中華料理が源流なのだと思ってた。のではありますが、

この動画を見てみるとスパイスらしきものは何も入れていない。。。あらら自分の鼻は多少自信があったつもりだけどがっつり外れるとは。微かにしたスパイス臭はカナー(ケール)から来るものなのかな?野菜がメインのメニューではありますが、豚の三枚肉やオイスターソースなども入って全然ベジタリアン料理じゃない。肉をフェイクミートに変えてオイスターソース抜いて代わりに椎茸で味にコク出してやれば若干淡白になりそうだけど完全ベジチャプチャーイも作れるんじゃないかな。また家で一度作ってみるか。。