インドのATTA粉は全粒粉ではなくただのフスマだったのか?? 2016年09月24日

Chapatis

バンコクで全粒粉パンを自分で作ってみたくて数年前にインドのATTA粉をMacroという卸販売の店で買ったことがある。結果、イーストを多めに入れてもなかなか思うように膨らんでくれず断念したことがある。

前々から北インドの主食はナンよりもこのATTA粉で作ったチャパティだと聞いていたのだが、実際に10年前の香港のインド人街だった重慶大廈のインド飯屋でもナンよりもチャパティがまず置いてあったし、インド人の多いクアラルンプールも、実際にインドに行ってもやっぱり食堂にはまずナンよりチャパティが置いてある。そしてどれも非常に全粒粉らしい茶色の生地と香ばしい香りがなんとも言えなかった。店先に漂うチャパティを焼く香りこそがインドの香りだと思う。

Atta

確かに日本で買う全粒粉よりもATTA粉のほうが数段茶色くて小麦の胚の部分の割合が少ないのだろうなと思っていた。

で、この記事であります。非常に面白い考察で読んでて納得。

インドで糖質制限①|猫旅図鑑

インドの場合、栄養価が高く、糖質をたっぷり含む小麦粉は上流階級の人間がナンなどにして食べて上流階級の人間の身だしなみとしてふくよかなでっぷりとした脂肪を体に蓄えるのでしょう。

で、その残りのカスの部分を下流の人間が同じようにパンにして食べる。それがチャパティ!てかATTA粉は全粒粉というよりただのフスマか??フスマってのは米に例えると糠の部分ですよ。日本であればそこは食べるものとは認識しない部分であります。いやー、ATTA粉でパン焼いても膨らまないわけだ。イーストは発酵の段階で糖質を分解して炭酸ガスやらいろんなものを排出して、その炭酸ガスが生地をスポンジ状に膨らませてくれる。フスマには分解すべき糖質が少なくて全然膨らまなかったのでしょう。ま、フスマというのは言いすぎかもしれないけど他の全粒粉よりも圧倒的にATTA粉のほうがフスマの部分の混合率は高いと思われます。

しかしインド飯でローカーブな食事をするにはどうしたらいいかを調べていて上記のウェブページにたどり着いたのでありますが、まさか普通のパンだと思っていたチャパティが血糖値が上がりにくい食べ物だとは思わなかった。(まだ自分で試してはいないものの、今までの経験上、そうだったとしても不思議ではないなと思います。。。)

個人的にはナンよりチャパティのほうが好きなのでインド飯食うときに米やナンを食うよりかはチャパティのみにして食べる方法に切り替えるのも全然苦にはなりませんな。ちょっとバンコク市内でもいろいろインド飯屋で試してみたいと思います。

タイのホールセールスーパーMakroでATTA粉を見つけたよ 2013年10月29日

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ちょっとした用事でタイのホールセールスーパー、Makroへ。そこで見つけた海外食材コーナー。インドの食材コーナーもあって見てみるとなんとチャパティを作る際に使用する小麦の全粒粉ATTAが置いてあった。これがあればインドのチャパティは本場の味で作れるし、タイのスーパーでは全粒粉はStone groundのものしか置いてなくて粉の目が荒く全粒粉100%でパンを捏ねたりできないんだが、このATTAであれば細かい普通の目に挽いてあるので全粒粉100%でも十分にパンを作ることができる。

やったやったと思って手を出してみたら袋がめっちゃデカイ。5kgの袋でした。。

確かにチャパティにしたら小麦の香りが香ばしい美味しい粉なんだけど、他のスタイルのパンを焼くのに使って美味しいかどうかはまだはっきりとはわからない状況だからいきなり5kg買いはかなり抵抗あったが、ここで見つけたのが運だと思っていきおい購入。5kgで151THBとお値段的にはなかなかお安い。5kgもする小麦の袋を担いで出前のおっさんみたいなカッコで帰宅。

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↑ 燦然と輝く”Product of India”の文字。

帰ってきてまたひとつ困ったことが。5kgの小麦粉なんて保管しておくケースがない。しょうがないので開けてからも口を固く縛って部屋の床の上にドカリと放置。これでしばらくは小麦粉買いに出ることもないな。

そして早速味を見るためチャパティを作ってみる。

1. ATTA粉 200gに水100g、塩小さじ1/2ぐらい
2. 捏ねる
3. 10分ほど休ませる
4. ゴルフボールよりちょっと大きめに分けて丸めて綿棒で1mmぐらいの厚さまで伸ばす
5. 鉄板で油を引かずに焼く。焼き時間1分〜2分程度

これだけ。イーストもベーキングソーダも使わない。普通のハードブレッドよりも単純で手順も何もない。混ぜて捏ねて焼く。世界で一番原始的なパンでなかろうか。こんなメニューだから味を左右するのが小麦粉と塩なのだ。こりゃあ適当なもので代用しててもインドのチャパティの味は出んわ。食べてみるとまさにまさにインドのチャパティ。小麦の香り。それ以外は何もない。そりゃ何もないわな材料が塩と粉だけだもの。しかし、粉の挽き方や捏ねてる時の感覚からしたら多分、精製した強力粉の代わりに使えそう。ちょっといろいろ変則的に使ってみよう。