やっぱり純正インクでないと淡い色合いの印刷に思ったような色が出ない 2015年01月20日

CISS - Day 304 of Project 365

ブラザーのインクタンク式複合機を使ったり、Canonの安いプリンタの改造インクタンク式プリンタを買ってみたり、CISSシステムのパーツだけeBayで買って自分でhpのプリンタをCISS化しようと試みたりしてましたけど、改めて気付いたのは”やっぱり純正インクでないと淡い色合いの印刷に思ったような色が出ない”ということ。

Canonの安い改造インクタンクプリンタにしても印刷スピードとか印字画質に関して特段文句はない。コストはめちゃ安くなるし、かなりメリットはあるんだけど、前回ちょっとしたカードを刷った時にそれがかなり淡い色合いのもので、全然思うような色が出てくれなかった。PCのディスプレイ上と結構異なる色で出てしまう。ブラザーの複合機(こちらは純正のインクタンク、純正のインク)で刷ると一発でいい色で出た。

プリンタとOSとアプリとがちゃんとカラーマネジメントしてても肝心の発色の源であるインクがサードパーティの超安物で中国製ボトルインク使ってると全然無駄になってしまうんだろう。多分インクのカラーマネジメントがぞんざいでちゃんと色が出てないんだと思う。普通のビジネス用のドキュメントであればざっくりと「青」「赤」「黃」が出てればそれで良かったので気づかなかった。

ここはやっぱり純正だろうなと思う。同じインクタンク式でもプリンタ純正、補充インクボトルも純正使えばカラーマネジメントの質は担保されるだろうから、僕みたいな仕事の人はいいけど、デザインやイラスト扱う人なら思った色がちゃんと出てくれないのは大きな問題になるでしょう。ちゃんと色みまで気にしないといけない仕事してる人にはやっぱ純正ですな。それでも今までのカートリッジ式よりもよっぽどランニングコスト下がるのでやはりインクタンク式がイチオシです。

↑ 今回日本で発売されるA4カラー複合機。ちょっと本体の価格は高めだけど、ランニングコストの安さ、レーザー複合機と比べての本体の価格差を考えると買いだと。

↑ A4モノクロ複合機は結構安い。オフィス向けかな。

↑ A4モノクロ印刷機能のみのプリンタだとこのお値段。

懲りずにCISS式プリンタを自作 2015年01月16日

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以前にeBay注文しておいたCanonやhpのプリンタをCISS化するDIYキットが中国から到着。さらに紛失してしまったACアダプタも1日違いで到着してBrotherとCanonのプリンタがある状態だけど2年ほど放置していたhpのD1660という一番安いレンジのインクジェットプリンタを自分の手でCISS化してみようという試みに着手。

DIYキットなのでインクタンクとチューブ以外にもインクを吸引するための注射器やカートリッジを密封するためのゴムキャップなどが複数同梱。

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ちょっと凝った形のインクタンク。タンク内部は何層にもパーティションが区切られていてインクの溜まる部分、エアギャップになる部分などがあるが、いまいちこのタンクはどういう構造になっているのか理解できない。ネットを探してもインクタンクの形状詳細の原理を説明してるようなところもない。

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タンクにインクを充填して、ドリルでカートリッジにチューブを挿入する穴を開けて密封ゴムキャップ付けて、カートリッジ、チューブ、タンクを接続、タンク部のエアギャップに圧をかけてインクをチューブからカートリッジまで通してやり、プリンタ本体へ取付。

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しかし、カートリッジからタンクへ伸びるチューブの取り回しがかなり難しい。適当に配置してると左右に動くプリンタヘッドやプリンタ外装ケースに干渉、プリント後に排紙されるペーパーに干渉したりでこれがなかなか骨が折れる。ここをうまく設置するにはカートリッジのそれぞれの穴からチューブがまとまるところまでのチューブの長さをきっちり考えて余剰でたわむ部分が出ないように配置しないとすぐにケースに干渉する。これは適当な素人改造ではうまく動かんわ。。。

僕は自分の興味から改造してるだけなので後々使うことも考えずプリンタの外装ケースをまったく取り払って設置しましたが、本来ちゃんと使おうと思うならこの方法はおすすめできない。ということでやっぱりインクタンク式は基本メーカー純正がおすすめですな。つい先日日本のエプソンからもエコタンク式のプリンタが出たので日本でも利用できるのでこれがおすすめであります。

タイで売ってるエプソンの6色インクのフォトプリンタも個人的には 試してみたいけど、またスマホの時と同じで家にプリンタが溢れて来始めてるのでその衝動は抑えておきます。

↑ 今回日本で発売されるA4カラー複合機。ちょっと本体の価格は高めだけど、ランニングコストの安さ、レーザー複合機と比べての本体の価格差を考えると買いだと。

↑ A4モノクロ複合機は結構安い。オフィス向けかな。

↑ A4モノクロ印刷機能のみのプリンタだとこのお値段。

エプソンがやっぱり日本でも先陣を切って日本でインクタンク式プリンタを 2016年01月14日

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今日Twitterのタイムラインを見ていたらこんなニュースが。

「インクが高い」はもう古い:2年間インクの購入が不要! 大容量インクタンク搭載プリンタがエプソンから – ITmedia PC USER

必要があって12月の半ばにインクジェットプリンタを購入して依頼、その構造が面白くてずっとCISS(Continuous Ink Supply System:連続インク供給システム)、インクタンク式のインクジェットプリンタをイジってたが、タイムリーに日本でもインクタンク式プリンタが発売されるとは!しかも東南アジアでインクカートリッジの高利益商売から薄利なインクタンク式に先陣きって降りて来たエプソンがやっぱり日本でも先頭でインクタンク式を販売。

この方式のコスト感と扱いの簡単さを理解すれば少なくともホームユースのユーザーはみんなこれを買うと思う。なので多分他のメーカーも2016年は続々とこのインクタンク式を投入してくると思います。印刷コストがこれぐらい下がれば中規模以下のオフィスユースのプリンタもこのインクタンク式のプリンタに変わるんじゃないかと思う。プリンタ自体の初期費用と物理的な機器の大きさがレーザーよりも非常にコンパクトなので使えると思います。

これがあればディスプレイ上で見難い記事や図などをインク代気にせずにガンガンプリントアウトして紙ベースで見ながら作業することも出来る。素晴らしいですなー。

↑ 今回日本で発売されるA4カラー複合機。ちょっと本体の価格は高めだけど、ランニングコストの安さ、レーザー複合機と比べての本体の価格差を考えると買いだと。

↑ A4モノクロ複合機は結構安い。オフィス向けかな。

↑ A4モノクロ印刷機能のみのプリンタだとこのお値段。

タイだと30,000円ぐらいでメーカー純正インクタンク式複合機が買えてしまうから日本の値付けはちょっとお高いが、日本の場合大人の事情がいろいろあるんでしょう。それでもランニングコスト考えたら買いの商品だと思う。

連続インク供給システム+外付け廃インクタンク 2016年01月12日

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というわけで連続インク供給式のタンクを備えたCanon iP2770を購入しましたが、飽きたらずにヘッドクリーニング時などに発生する廃インクの処理機構の外出しを行いました。

実はネットで検索するとちゃんとiP2770の廃インクタンクの設置の仕方というのは情報が出ている。

DIY Waste Ink Tank

こちらの説明にあるようにip2770はネジを4つ外すだけでトップケースが簡単に開く。そのまま後ろの方を引っ張って開けると下のほうに白い半透明の廃インクチューブが通っている。

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開いてみてびっくりしたが、かなり原始的な方式になっている。単純にヘッドのクリーニングユニットほうからチューブが伸びてきてプリンタの後方下部でスポンジが敷き詰められた廃インク吸収ユニット部の上のプラスチックのフックに引っ掛けられてるだけ。ヘッドクリーニングなどを行い、廃インクが発生した際には下の写真の赤い枠に囲まれたパッドの部分にインクがポタポタ落ちてそれを吸収するだけの機構。

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普通にピンセットでこのチューブを引っ張ってみるとスルりと抜けるので外へ引っ張りだしアクアリウム用のチューブとジョイントパーツで接続。ボディの後ろのプラスチックの部分をハサミで強引に少しだけ切り取りチューブを通す。そしてその先になんでもいいけど適当にコンビニで買ったドリンクのボトルなどにチューブを通して倒れないようにだけしてやって完成。

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後、買ってきたアクアリウム用チューブが結構それなりに径があったのであまり上に持ち上げると廃インクが逆流しかねないのでプリンタを台の上に置き、廃インクボトルは下に配置するという風に置いた。

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多分これなら廃インクがいくら出てもすぐに捨てれるし、プリンタからエラーが出ればそれはソフトウェア的にリセットしてやればいいので、壊れるまではこの連続供給インクシステムでおもいっきり印刷コストを下げた状態で使っていけるのではないかという感じです。(まあ、想定外なトラブルもいっぱい出そうですが)

ちなみに廃インクタンクの設置費用は

アクアリウム用チューブ 2m 50THB
アクアリウムチューブジョイント 4つ 10THB
7-11のドリンク(廃インクタンクに利用) 10THB

の計70THB(200円強)で終了。バリバリの改造プリンタ。かと言って機能はメインに使っているBrotherの純正インクタンク式複合機に被るので多めに同じドキュメントを刷る場合にのみ使うかな。。。

Canon Pixus iP2770 連続インク供給システム 2016年01月11日

結局興味のままにほぼ最安値のCanonのプリンタPixus iP2770のCISSタンク付き改造版を購入してしまいました。Pantipプラザでプリンタ、CISSタンク、改造費、タンクに注入されてるインク込みで1,900THB。他のところで見ると2,500THBぐらいするところがざらだからここは結構安い。Pantipプラザの3階、かなり奥のほうにある店で店頭で「Canon iP2770 1,XXX」と書いてあります。

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ちなみにこれは他の店で買ってみたCISSの替えインクCanon用。BCMYの4色セットで300THBという超激安。その下はプリンタを購入時にテスト印刷してくれたテストパターンです。このセットで多分数千枚は刷れる。

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ちゃんと製品の箱に入れて引き渡し。だけどCISSのインクタンクがちゃんと収まらないのか箱を切って収まるようにしてある。これに紐をかけてPantipからハンドキャリーでえっちらおっちらプラトゥナムのBig-Cまで。その後は片手運転でこの箱を抱えながら帰ってきた。

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箱を開けると中の発泡スチロールなどはなし。あんまりバイクなどでガタガタ揺らしながら持って帰るのはよくないかもしれない。普通は車で来て買って帰るでしょうから。

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付属品は電源ケーブルやUSBケーブル、CD-ROMなど。正規のものがそのまま付いてくる。

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非常にオーソドックスなインクタンク。この形はとにかくよく見るよね。

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運搬時はインクの漏れなどを防ぐためにインクのチューブを折って輪ゴムで止めている。当然ながら家に持って帰ってきたらこの輪ゴムは外し、折ってた部分でインクの流れが止まらないように広げてあげる。

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プリンタ上部には使用方法や注意書きが貼り付けてある。印刷時には通気用の小さい穴のキャップを外すこと、カートリッジのICチップがインク切れ警告を出した際のリセット方法やインクの補充方法など。

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iP2770のカートリッジ/プリンタヘッドはサーマル方式のもの。非常に簡単な構造になっている。それにCISSのインクチューブが繋がっている。

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買ってみてわかったけど、やっぱり改造品ですな。取り扱いが結構面倒。まず印刷時に通気用の小さい穴のキャップを外すのをよく忘れる。これを忘れたまま印刷かけるとインクタンク側の空気圧が下がるので何枚か印刷した後にインクが供給されなくなり、多分印字がかすれるなどの症状が出るはず。(まだ実際のそこまでの状況になるまで忘れていたことはない)

また補充用の穴のキャップを外そうとしてもなかなか外れなくて大変。しかもキャップを外したらキャップや穴に少量ながらインクが付いてるのでそれが指についたりして汚れる。

インクタンクとインクチューブにインクを入れたまま持ち帰ってきたためプリンタヘッド周りで多少のインク漏れが発生しているので自宅で最初の印刷2,3枚には黒インクがでろっと付着してたり色が正常に出てなかったりしていた。

インクチューブ内のエアーに関してもユーザー自身が気をつけて確認しないといけない。しばらく何枚か印刷をかけた後完全にインクがカートリッジに供給されるようになった。

ということでやっぱり僕みたいに興味を持っていろいろ構造を知りたいという人間なら使えるが、単純にコストを抑えて印刷したいだけの人にはややこしい上に扱いが大変でやっぱめんどくさいシロモノかなと思う。

なのでやっぱりEpsonやBrother、Canonがメーカー純正でインクタンク仕様のプリンタを出しているので極力そっちを買うほうがベターであります。少なくともBrotherのインクタンクのプリンタでは通気用のキャップの開け閉めなんて発生しないし、手をインクで汚すことなんて全くない。この辺はメーカー純正ならではだと思う。

とはいえ、個人的な興味はまだまだあり、インクジェット使用時にインク切れ、カートリッジ交換以外に費用のかかる問題として「廃インクパッド/タンク 満タン」というのがあり、これはインクジェットプリンタがヘッドクリーニングやふち無し印刷を行った際にインクヘッドからインクが漏れ出て来た使えないインクを貯めておくスポンジなどが廃インクがいっぱいでじゃぶじゃぶです。というエラー。基本的にこれが出るとメーカーに持ち込み、廃インクパッドの交換、廃インクカウンタのリセットが必要になるとのこと。

これもまた廃インクパッドに繋がるチューブに延長チューブをつなぎ外部に廃インクを排出させることで満タンで溢れることを防止することができる。

後は廃インクカウンタのリセットだが、これはソフトウェアなのでリセット方法があるらしい。なのでより完璧な改造プリンタを目指すなら廃インクの外部ボトルを設置するのがカッコいい結末なんであります。

次回熱帯魚用のぶくぶくのエアーを通すチューブやジョイントなどを調達して改造を行いたいと思います。

↑ やっぱりこの辺を使うのが一番無難か。