キラーコンドーム – Killer Condom 2011年03月31日

またまたTromaネタ。キラーコンドーム(英:Killer Condom、独原題:Kondom des Grauens)という映画を見た。一応Troma関連作品なんで。日本でもキラーコンドームって名前は何回か耳にしたことはあるが、なんとも安易な発想なネーミング、というイメージで大丈夫かな?という不安がつきまとう。

以下Wikiからです。

キラーコンドーム – Wikipedia
Killer Condom – Wikipedia

なにげに1996年制作と80年代のものではないんですな。制作はドイツで多分アメリカの配給権をTromaが持っているということでしょう。いつものオープニングでの赤い空の背景にビルの映像がない。Tromaは制作には絡んでないんですな。

まあ、そんなんだからいつものTroma節がほとんど感じられない。あらすじとしてはゲイの刑事が連れ込み宿で発生した生き物のようなコンドームによる性器切断事件を追う。ごついドラッグクイーンやらハードコアなゲイバーやらがいろいろ出てくる。そんな中でこのコンドームは人が作り出した生物だということが判明し、そのアジトに潜入し、、、みたいな話なんだが、なんとも中途半端なテンポで中途半端なストーリーが進んでいく。

なんか僕がTroma映画の魅力だと思っている、間抜けな全く真剣さのない安っぽい空間がこの映画は全く再現されていないので正直拍子抜け。H.R.ギーガーがクリーチャーデザインをやっているというのも最初ちょっと驚きでしたが、最後まで見ていって、「H.R.ギーガーがデザインしてこれかよ!」という驚きに変わる始末。本格的に見る時間が惜しくなってくる映画ですが、一つだけよかったのは、主人公の刑事の同僚がおとり捜査で、Police Academyに出てくる”Blue Oyster”のようなハードコアなゲイばかりが集まるバーに出向いたら、店内ぎっしりの男と、BGMにアシッドなハウスがでかい音で流れていたこと。ビキュビキュ、ギュンギュン言ってました。ああ、シカゴの場末のゲイクラブってこんなんやったんかな、とちょっと勉強できたことぐらいがこの映画のいいところでした。やっぱTroma謹製の映画のほうが面白いですな。次はTROMA’s WARを見ようと思っています。


↑ おなじみPolice AcademyのBlue Oyster。

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↑ 一応注意書き。こういうタイトルの映画ですが、女性の濡場は出てきません。男同士ばかりです。