ちあきなおみ 全曲集 2015年07月08日

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タイのiTunes Storeでは扱いがなく、とりあえず日本から来る友人に持ってきてもらったちあきなおみのCD。一応ちあきなおみの曲は「あまぐも」という名盤を一枚持っているが他の曲もいろいろ聞きたく購入。相変わらずジャケから色気、フェロモンが悶々。

しかし実際に聞いてみると喝采とかのヒット曲の前などは、ホントの歌謡曲ばかりを歌っていて、ちあきなおみのあの、逝った目で歌う憑依系の曲は少ない。ヒットが出て余裕が出てきてからじっくりとああいうドロドロした曲を録り始めたのだろうか。聞きたいのは中々他の女性シンガーが歌いきれないそういう系統の曲。

嬉しかったのは「夜へ急ぐ人」のシングルバージョンが収録されていること。元々は友川かずきが作詞・作曲したこの曲、収録は河島英五や友川かずきなどの”ニューミュージック”勢に提供してもらった歌をちあきなおみが歌うという実験を前面に打ち出した「あまぐも」のアルバムでアレンジは当時のテレビドラマのテーマ曲なんかでもよくある感じのジャズファンク調(演奏はブレイク前のゴダイゴらしい)。これはこれでいいんだけど、Youtubeにあるような紅白歌合戦などのテレビで披露していた歌謡曲アレンジの「夜へ急ぐ人」が聞きたかった。


↑ なんどもなんどもこのブログで動画貼ってますが、これが歌謡曲バージョン。


↑ こちら「あまぐも」アルバムバージョン。


↑ こちら「全曲集」収録の歌謡曲バージョンスタジオ版。

この全曲集には歌謡曲バージョンスタジオ版がちゃんと収録。それと喝采のスタジオバージョンもちゃんと収録されているのでとりあえずこれが揃うだけでよしとするか??

なんか多分日本コロンビア時代はかなり後期でないと面白い音源は少なそうな印象ですな。それよりもビクターエンターテイメント時代のほうがいろいろと彼女自身がやりたいことをやってそうでやっぱり情念系のドロっとしたものが多そうで次からはその辺をベスト盤ではなくアルバム毎に攻めたい感じです。

ちあきなおみ全曲集
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改めて夜へ急ぐ人 2015年06月06日

酒を飲まなくなって夜遊びはほとんどしなくなったライフスタイルでほぼ1年ほど進行させて頂いております。

昨日は久しぶりにタニヤで会社の人たちとカラオケ。酒なしソーダだけを飲みながら音楽に酔う。うん、別に酒がなくとも音がありゃ馬鹿騒ぎはできますな。

さて、1年ぶりぐらいに改めてちあきなおみは凄いなあと思い直した次第。とにかく表題の「夜へ急ぐ人」はちあきなおみの恐怖曲。これを紅白歌合戦で歌って気を抜いていたお茶の間の視聴者を恐怖のどん底に落とし入れた罪深い一曲。これ聞けば解ると思いますが、僕のカラオケでの歌い方は別に誇張してるわけではなくて元からのこんなんなのです。これも以前書きましたが、それもそのはずで曲を書いたのはこの人なんだから

しかし、ちあきなおみのビデオを夜見るのもちょっと夢見が悪い。憑依系ですなこの人の歌い方は。この人の代表曲の喝采だって歌い始めの礼をして左手を腰のあたりでパッと開いた瞬間に入り込んでいてもうどこを見てるかわからん目になっている。

しかし、久しぶりのカラオケだったので今日喉が痛くてたまらん。。。

あまぐも
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The house of rising sun – 朝日のあたる家 2013年10月20日


↑ そういやVenturesもやってました。

会社に出社したらオフィスビルの一階のエレベーターホールでBGMとして「朝日のあたる家」が流れていた。

朝日のあたる家 – Wikipedia

オフィスビルのエレベーターホールで娼婦の歌を流すのかー、と待ちながら考えていたが、まあ、普通は「朝日のあたる家」が娼婦の歌だとは全く気づかないんだろうな。ま、僕も1975年生まれだから全くリアルタイムでもないけど。

歌やファッションなんて昔のものが何回も焼き直されて繰り返し使われて商売をまわしてるもんだと思うけど、もとの曲の時代から時間が経てばたつほどその曲に込められた毒気なんてものはどんどん薄められてどんどんアイコン化されていく。時代背景の移ろいがあるからどうやったって伝わりにくくなるのはしょうがないけど、焼き直しで商売するときはだいたいそういうめんどくさい背景は取っ払って売り切る方がやる方も余計なコストかけなくていいんでしょう。


↑こうやってAnimalsバージョンを聞くとなんかロックには聞こえないね。ガイジンが歌ってる演歌にしか聞こえん。

「朝日のあたる家」といえば多分アニマルズのものが一番有名なんじゃないかと思うけど、僕が初めてこの曲の意味を認識したのはちあきなおみが「朝日楼」という曲名で歌っていた映像をyoutubeで見てからだった。

いつもの通り、完全に歌の内容に憑依してしまうちあきなおみの衣装、歌い方、目つきがすさまじく、なんとはなしに聞いてたこの曲がこんな意味の曲だったのかと感心した。だから朝のオフィスでこんな曲かけられると仕事の雰囲気がどどっと崩れてしまうのであります。すぐにちあきなおみが浮かんでくる。朝の爽やかな一時から、ションベン臭い繁華街、アルコールと人間の汗の匂い、熱気が入り混じったムッとした雑踏を思い出す。全然仕事向きの曲じゃあないよこれ。もちっと軽めの奴、田原俊彦とかかけといて。。海外じゃそんなリクエスト通らないか。。。