The house of rising sun – 朝日のあたる家 2013年10月20日


↑ そういやVenturesもやってました。

会社に出社したらオフィスビルの一階のエレベーターホールでBGMとして「朝日のあたる家」が流れていた。

朝日のあたる家 – Wikipedia

オフィスビルのエレベーターホールで娼婦の歌を流すのかー、と待ちながら考えていたが、まあ、普通は「朝日のあたる家」が娼婦の歌だとは全く気づかないんだろうな。ま、僕も1975年生まれだから全くリアルタイムでもないけど。

歌やファッションなんて昔のものが何回も焼き直されて繰り返し使われて商売をまわしてるもんだと思うけど、もとの曲の時代から時間が経てばたつほどその曲に込められた毒気なんてものはどんどん薄められてどんどんアイコン化されていく。時代背景の移ろいがあるからどうやったって伝わりにくくなるのはしょうがないけど、焼き直しで商売するときはだいたいそういうめんどくさい背景は取っ払って売り切る方がやる方も余計なコストかけなくていいんでしょう。


↑こうやってAnimalsバージョンを聞くとなんかロックには聞こえないね。ガイジンが歌ってる演歌にしか聞こえん。

「朝日のあたる家」といえば多分アニマルズのものが一番有名なんじゃないかと思うけど、僕が初めてこの曲の意味を認識したのはちあきなおみが「朝日楼」という曲名で歌っていた映像をyoutubeで見てからだった。

いつもの通り、完全に歌の内容に憑依してしまうちあきなおみの衣装、歌い方、目つきがすさまじく、なんとはなしに聞いてたこの曲がこんな意味の曲だったのかと感心した。だから朝のオフィスでこんな曲かけられると仕事の雰囲気がどどっと崩れてしまうのであります。すぐにちあきなおみが浮かんでくる。朝の爽やかな一時から、ションベン臭い繁華街、アルコールと人間の汗の匂い、熱気が入り混じったムッとした雑踏を思い出す。全然仕事向きの曲じゃあないよこれ。もちっと軽めの奴、田原俊彦とかかけといて。。海外じゃそんなリクエスト通らないか。。。