David Bowie が亡くなりました 2016年01月13日

僕が始めてBBCのBreaking NewsのTwitterでDavid Bowieの死亡ニュースを見たのが2016年01月11日14:30頃。久々にショックなニュース。自分の青春時代に聞いていたミュージシャンが次々と世を去ります。。

大学生の頃はボウイあたりから音楽体験が始まってます。入学後、サークルの悪い先輩からHunky Doryやらベルリン三部作やらを教えこまれて当然ながら今も愛聴盤。でも一番好きなのはボウイ式ソウル・ディスコの体現「Young Americans」かな。

高円寺の今はなき「喫茶プログレ」で深夜のプログレDJ大会の後、ボウイのアルバムばかりでずっとつないでいたこともあったし、いろーんな思い出がある。

年取って宇津井健に似て来だした頃にまたトニー・ヴィスコンティと組んで「The Next Day」で「俺はまだ死んでない!」と宣言してて、”ビッグネームアーティストの晩年”というカテゴリの中では自分的に唯一面白いものを作ってる人だと思っていた。他のビッグアーティストはしょうもないアルバムを作ってオールドファンからの回収ツアーに出るということを繰り返してる中でボウイは現役だと思っていた。

The Next Day
The Next Day

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そして「The Next Day」から順調なアルバムリリースでまた次が出る、先月にiTunesストアで「Blackstar」のアルバムを予約してリリースされて、聴き始めて間もないころに突然亡くなったというニュースが。非常に悲しい。

いろいろ自分のTweetには思うままに流していたけど、現役アーティストなんだから今のアルバムからの曲を貼っておきたいのです。というわけでやっぱりアルバム・タイトルの「Blackstar」を一番上に。

そして「Next Day」から頑張る宇津井健で「Valentine’s Day」。2013年07月15日公開となっているのでこの1年後ぐらいに癌が発見されて闘病が始まった形になるのか?

しかし、自分はDavid BowieはLou Reedと同列の人だと思っていたが、やはり死後のメディアでの取り扱われ方の規模が違う。ボウイは「メジャーなカルト」という呼び名があったが、ホントにメジャーだったのね。

★(黒星)になったボウイにRIP。

★

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“Love Is Lost (Hello Steve Reich Mix By James Murphy for the DFA)” 2014年02月13日

個人的に昨年リリースされたDavid Bowieの最新作”The Next Day”がとても気に入っておりまして素晴らしい出来だなあと日々感じております。音は音でボウイ節炸裂、歌詞は歌詞で老齢のボウイが「まだ死んでない!まだまだイケる!」と歌うボウイに年月と人間が歳を取る意味をいろいろ考えるわけです。

若いころの全盛期と年取ってからどう音楽活動していくか?これはいろんなミュージシャンにとって大きな問題でしょうし、The Whoのように仲間の経済状態を救うために再結成してもろ金のために活動することもあるだろうし、新しい方向性を見出すこともあるでしょう。んでまたオーディエンスからそれが見えるか、見えないか、演者本人だけの問題に留まるか、周りの見ているものにまでそれが波及するかどうかもいろいろなパターンがあるでしょう。

自分の老齢をすっかり認めてしまって「でもまだやる!」というボウイを見ながら自分でも感じる肉体の衰えに思いを馳せる。

Tears in Heavenとかやっていた頃の毒もトリッキーさもないEric Claptonをただの”老害”としか見ていなかったのですが、最近少しづつその良さなどもわかりかけてきている自分がまさに年を取ってるなと実感します。

。。なんか前置きが長くなりましたがこの”Love Is Lost”、アルバムのオリジナルもいいんですが、このRemixもエエ感じで、もうビデオが。。後半めちゃくちゃ目が疲れます。。

しかしThe Next DayからのPVはどれも素晴らしい出来でやっぱりこの20年ぐらいのボウイのアルバムの中で最高の出来なんじゃないかと思います。。。

エンジョイ老年! The Next Day – David Bowie 2013年04月17日

David BowieのThe Next Dayがリリースされてしばらく経ちました。

このアルバム中々個人的にもお気に入りのアルバムでして、それもそのはずプロデューザーもTony Visconti。僕にとってボウイの一番好きな頃のサウンドを作っていたコンビで再びええものを作った。

ここ最近では一番ハマるアルバムだと思い、twitterで

「ここ10年ぐらいで一番いい出来のアルバムじゃないかな?」

とつぶやいたが、実際には10年ぶりのアルバムだった。。ボウイってそんなに長いこと休んでたんやったっけ??

それはさておきコンセプトがわかりやすい。Heroesのアルバムジャケットを弄って”The Next Day”となっているところで、音もその頃の音作りが意識されてるかのような雰囲気であります(というか曲構成かな?)。Ziggy Stardustは聞きまくり過ぎてもうええわ感があるけど、Young AmericansからScary Monstersまでのボウイのサウンドがとても大好きで大学の時によく聞きまくっていた。んでこのThe Next Dayはその中でも本当にScary Monstersの音や曲構成に近いんじゃないかなという感覚。

一曲目から「俺はココだよ〜ん!まだ死んでないヨ!」ってなサビで我々を仰け反らしてくれる。Where we nowのビデオ、Starsのビデオ見ても、今回のボウイがなりきってるのはボウイ爺。


↑ しかし、メインビジュアルでなく、周りから傍観する立場を演じてるボウイのPVってのは初めてですな。

こちらの論評にも

前へ、もっと前へ進もうとする高齢アーティストを敬愛する。時間軸で言えば、前方とは老いであり、アンチエイジングは後退だ

David Bowie – The Next Day | デヴィッド・ボウイ | ele-king

と書いてあるが、俳優ならまだしも、まともに年寄りを演じるアーティストってのは初めてですな。全体的に音が立っていて元気。メロディはScary Monstersの頃よりかはちょっとウェットかな。ちょっとしんみりした感じを出しつつも絶対ボウイはしたり顔で「ボウイ爺」をエンジョイしてるはず。若いころを思いながら老年でリリースするアルバムでも、無意識の領域に年を追いやって演じリリースするアルバムでもなく、普通に考えりゃいう必要もないけど敢えて「年寄りです」と宣言して始まるアルバム。ま、とりあえずこの人らしくて楽しいっす。

こういう音楽とか映画とか好きなものになればなるほど文章に書きにくい、いろんな事が頭に浮かんではうまく文章にできず書いたものもボツにするという事の繰り返し。このアルバムもまだまだ聴き込んでいってもっと思い入れを強くしたいと思いつつ、いつまで経ってもブログに書くことがなさそうなのでもう踏ん切りつけて書いてみました。