タイでのオフィス新規開設は大変 2014年02月20日

Building Renovation
“Building Renovation” photo by Cal Sr

ここ数年でタイに新規にオフィスを開設するお客さんのネットワークの構築などのサポートをしてるが、タイでイチからオフィス立ち上げるってのがホントに大変なのがよくわかる。

別にこれ、会社の新規に開始する業務の内容に関して許認可がどうのこうのという話ではなく、ただ単にオフィススペース借りて内装やってもらって、電話線ひいて、LANの工事頼んでっていう単純な工程だけなんだけど、それでも大変だわ。

とにかく電話やら電気やらネットワークやら、全体の繋ぎ込みやらの協調を意識して動いてくれないでそれぞれのプレイヤーが自分たちの仕事だけ考えて動くから間に立つ発注者がちゃんと関連の知識を持って何をやった後に何をやるかなどの行程と、それぞれの行程のインプット・アウトプットを理解してないと全てがバラバラで繋がらない。

日本の場合、業者が来るときに「★★はお済みですか?」などと気を使って聞いてきてくれるがタイの場合、だいたいは現場に来てから言われる。事前に電話で話してる時に「これまだ終わってないけど作業できるよね?」と聞けば「あ、それ先に終わらせてください。作業できないですよ」と言ってくれるけど聞かないとまず言わない。

だから、日本ではホントに肩書だけのマネージャーとか一杯いるけど、タイの場合それぞれ配下の作業員を有機的に結びつけるためにマネージャー職が存在するんだろうと認識している。

基本的にタイの仕事のスタイルってアメリカ式で職務がはっきりしていて境界を越えて他人の業務に口出ししたり、気にしたりはしない。それはマネージャーの仕事だったり、同僚の仕事だったりするので良くも悪くも干渉しない。

んで、タイ慣れしてない人が会社からオフィス新規開設で面倒見てやってくれと言われて日本と同じ感覚でやってきたら大変である。怒 > 落胆 > フラストレーション の繰り返しで、端から見ててもタイ語と自分の得意な専門知識分野でこの代行業務だけやっても食っていけそうなぐらいに思える。

それぐらい大変で、皆さん振り回されているタイでの調整業務。こういう場合は東南アジア周りでの新規立ち上げに慣れた人に丸投げするのが一番手っ取り早いと思いますな。少なくとも日本と同じ感覚で取り組んでたらいつまで経っても終わらないと思います。。