ムンバイ紀行 その7 〜 ムンバイ空港、帰りの飛行機 2015年01月25日

Mumbai airport 1

前回からムンバイ紀行としてまとめております。第7回。

さて、ムンバイ2泊3日の最終日となりました。この日は早朝に宿の周りをちょっとブラブラしただけですぐに宿に戻って荷物をまとめて帰国準備。思ったよりかは過ごしやすかったムンバイに多少後ろ髪引かれながらの帰国であります。

来た時よりかはかなりマシな渋滞を抜けて空港まで。ムンバイは不思議な街だ。インドで一番の経済都市とはいえ、まだまだかなりのスラムというか高さが2階建ぐらいしかないあばら屋が多いし、そのあばら屋の海の中にどどんと高層コンドが建っていたり、香ばしそうな風景とは反対に以外に話しやすく人がマイルドで過ごしやすい(この辺はやはり経済都市で中流層が多く、だいぶ中流文化が浸透してきているのかもしれないとインド通の某氏談)。相変わらず街中は人が多いのに、空港はArrivalもDepartureもガラガラである。多少混みあうと言えばCheck-inカウンターあたりだが、こんなの多分タイの空港でのほうがよっぽど不快な思いをすることが多い感じ。

そんな中、結構手持ちルピーが余っていたので名残惜しいインド飯をクソ高い空港内のレストランやフランチャイズ店でまたまた食べる。

Idly at Mumbai airport
↑ 帰国直前で初めてイドリーを食べた。イドリーとは米粉の蒸しパンで非常にあっさりしてる。これをチャツネや豆のカレーやスープと共に食う。

KFC veg meals at Mumbai airport
↑ KFCのVegミールス。これ2年前のコルカタでも食ったなあ。

KFC veg meals 2 at Mumbai airport
↑ カレーがちゃんと付いてくるが、何気にこのカレーがかなり辛く、油もきついので結構胃に来る感じ。

Mumbai airport 4

うーん、やはり朝も食っているので2食も食うともう食えない。。そんで街中で頃合いのスーパーなどが見つけられなかったので、空港内で彼女へのおみやげなどを購入。結構ルピーを使った。また次回来た時にタクシー乗る分ぐらいしか残してないな。。。また次回金が引き出せん!とか言って焦るんだろうか??

Jetairways veg meals

あ、今回の航空会社はJetAirwaysでLCCっていう認識があるから、メシが出るのを忘れていた。。。これもまたVegミールス。冷凍食品なのがまるわかりな感じですが、それでもチャパティなんかも付いてくるのは嬉しい。腹いっぱいながらもちゃんと食いました。マラソンで前日に5時間ほどで2,400kcalほども消費してるんだからいいでしょう。

というわけでバイバイムンバイ。楽しかった。割りと過ごしやすいインドな街でした。また来たい。またその日まで。

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日本一時帰国を彩る食べ物 2014年12月15日

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日本一時帰国、それも12月の冬となれば飲兵衛なら魚が旨い時期と喜ぶ時期ですな。ただ、個人的にもう今は死ぬまで禁煙、禁酒を掲げておりまして、特段今はもう不満もなく実行出来ております。

2012年に15kg落としたダイエットから体重維持にいろいろ食事制限を設けてみたり、ベジタリアン式でしばらく通してみたりとただの体重維持ではつまらないので自分の体で食事を偏らせて人体実験をしたりしている関係で、日本に一時帰国してもそれほど食いたいと思うようなものがなくなりました。これはバンコクで日本の有名な外食チェーンがそれなりに進出してきていてほとんど不満がないという現状も手助けをしていますが。。。

そんな中、今回試したもの。結局ジャンクなものばかり食ってます。

1. ノンアルコールビール

友人宅での飲み会で「ノンアルコールビールあるよ!」と言われて飲んでみた。むかーしむかし、まだ中学生ぐらいの頃にバービカンというノンアルコールビールが売っていて、それを飲んだことがあるがただの苦い炭酸飲料と言った風情でうまくもなんともなかった。しかし、それから比べると時間も経っていて需要も増えて味はかなりまともなビールっぽい味になっていた。最初の飲み口にはふっとアルコールっぽい香りも鼻先を漂っていて「おお!これはホントにビールっぽいね」とは思ったものの、やはり体から酒が抜けた人間には合わないのか、はたまたただ単にノンアルコールビールはやっぱり本物にはかなわないのか、一缶飲んだらあとは手が出ず、お茶かただの炭酸を飲んでおりました。単純に体験として飲めてよかったかな。

2. マックナゲット with マスタードソース

タイのマクドにはマスタードソースがない。なので久しぶりに日本を思い出すマックナゲットのマスタードソース。めちゃうまいというほどでもないけど久しぶりのマスタードソース。懐かしくて嬉しかった。

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3. マックシェークバニラ

シェークもタイのマクドでは売っていない。マクドのシェークはバニラフレーバーが超濃くてうまいですな。昔はマクドでシェーク頼むとどでかい紙コップに入って出てきた記憶だが、今回スモールで頼んだらホットコーヒーかと思うような小さな紙コップで出てきた。健康志向?それとも低価格化への対策で一杯の量を減らしている?とにもかくにもタイのマクドでも販売希望。

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4. 551蓬莱の豚まん

大阪の中華と言えば王将(メインは京都王将、次点で大阪王将)。肉まんと言えば551の蓬莱や!コンビニで売ってる井村屋の肉まんもいいんやけどやっぱり線が細いやね。551の豚まんは皮もゴツくてちょっと見掛け倒し感もあるが、肉の味も濃く、皮もコンビニで売ってる奴より数倍重い。重量級であります。僕らは小学生の頃からこれで育ってるんや。親が大阪にお出掛け言うたらおみやげはだいたいこれか、一番下に書いたヒロタのシュークリームや!とかくいつもと変わらん安定の味で美味かったのう。

5. イナバのタイカレー缶

コンビニで購入。とりあえずツナレッドカレーを食ってみたが、確かにタイ料理の味ですな。若干日本人向けにココナッツミルクの脂っこい部分をソフトにしてる感はありますが、僕らタイ在住者が昼飯などにぶっかけメシ屋で食ってるタイカレーもあんな感じ。再現率はいいと思います。ご飯にかけて食べたらさぞ旨いだろうな思います。下手なタイ料理屋行くよりもうまいかもね。

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6. びっくりドンキー チーズバーグステーキ

タイにはココイチやペッパーランチ、大戸屋や一風堂など様々な日系外食チェーンが出てきているので食い物には全然困らない現実があるが、今もまだ進出しておらず、そして多分これからも出ては来ないだろう外食分野、「ハンバーグ」の王様、びっくりドンキー。最近は一時帰国する度に食いに行くようになってます。これもど真ん中のチーズハンバーグをがっつりと。もう昔のようにわらじのようなハンバーグは食えないけど、うまいんだかうまくないんだかよくわからないびくドンハンバーグを堪能。

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大体一時帰国の思い出深い食べ物はこんな感じ。上にも書いたとおり、一つだけ心残りなのがヒロタのシュークリーム、エクレアが食えなかった事。大阪散策の際に天満橋の京阪百貨店入り口でヒロタの販売コーナーを見かけたがこれから大阪散策という時にシュークリーム持って行けずせっかく見かけたのに買わずじまい。結局タイに帰るまでに食えなかった。残念。

次回誰かバンコクに来られる方、大阪に寄ってヒロタのシュークリーム買ってきて!

Banana Leafのเมี่ยงค่ำ ミヤンカム 2014年08月31日

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会社の同僚と珍しくSilom Complexの中にあるBanana Leafというタイ料理レストランに晩飯に。メニューを見ていると珍しいメニューが。เมี่ยงค่ำ ミヤンカムという東南アジアらしい香草スパイスなどのちょっとした軽食らしい。

チャップルーという葉っぱにピーナッツや唐辛子、ホームデーン(赤たまねぎ)、マナオ(ライム)、キン(生姜)、干しエビなどを乗せて、ナンプラーワーンというナンプラーベースの甘ダレ(日本にあるもので近いのはみたらし団子のタレみたいなもんか??)をちょっと乗せてバクリと食べる。

唐辛子の辛さやら、生姜の香りやら、干しエビの旨味やら、玉ねぎのしゃっきり感やら、いろんな味と歯ごたえが混然と口の中で踊る。このチャップルーという葉っぱも独特の香りがしてなかなか面白い味の初体験。タイに丸々8年居るけどこれは今回初めて食べた。田舎の市場なんかを歩いているとミヤンカムと書かれた袋に葉っぱやら上に書いたようないろんな薬味をまとめたものが結構売られていて興味があったが中々手が出なかったのであります。

米やら麺が入っていないので腹が不必要に膨れなくていいですな。こういうハーブ系というとベトナム料理が筆頭に出てくるかもしれないけど、ベトナム料理とはちょっと異なる感じのタイの独特な食べ物。またBanana Leaf行った時には頼もう。。。。

オイスターソースってのも添加物たっぷりっぽいですな 2014年06月27日

Oyster Sauce
“Oyster Sauce by Kenny Louie, on Flickr”

今日の昼飯を自炊してる時にふとオイスターソースをペロッと舐めてみたらめっちゃ水飴っぽい平べったい甘さが目立った。よくよく考えるとオイスターソースって牡蠣のソース、タイだと น้ำมันหอย ナムマンホイ、「貝の油」と言うが実際牡蠣からこんなソースが出てくるのかと思うと疑わしいがどうやって作るんだろう?

カキを塩茹でした際にでる煮汁を加熱濃縮し、小麦粉、デンプンで濃度を調整し、砂糖、うま味調味料などを加えて調味し、アミノカラメルで色を調整したもの。メーカーによって、風味や粘度にかなりの違いがある。
オイスターソース – Wikipedia

Wikipediaを見てみると、牡蠣の煮汁に含まれる旨味成分を活かして、その他塩や砂糖で味を調整して小麦粉、でんぷんなんかで濃度、とろみなんかを調整したものらしい。なるほど、オイスターソースはこういう風に定義されているとすると水飴みたいなベタ甘を感じたのも当たり前か。実際世に出てる商品はどれぐらい牡蠣の煮汁ってのが含まれてるんでしょうかね。とりあえず1%でも入ってりゃオイスターソースの表記が認められるとか、結構適当な商品も多いんじゃないかな。タイでどこでも見るオイスターソースもこうやって改めてそのままを舐めてみると水飴だったり、化学調味料の平坦な味だったりが目立ってまあやっぱり「工場で作られた食品」の特徴が満載ですな。

ただタイの場合、これらの調味料で作られる料理こそが味が濃くてタイ料理らしいと、外国人のみならずタイ人にも認められてしまっているからなんとも言えないが、タイも日本が派手な西洋の高カロリーで味の濃い料理から健康志向に移行していってるのと同じようにガパオやゲーンキャオワーン(タイグリーンカレー)みたいな味の濃い料理も今から10年後ぐらいには薄味の健康志向なものが世の大多数の人に受け入れられるようになってるのでしょうか?いや、多分その方向に行くのは間違いないな。バンコクのホワイトカラー層は明らかにもうその意識がだいぶ芽生えてるので、10年ほどあればよほどの最下層以外はその意識が拡大していくでしょうね。

自分も最近はフランチャイズのレストランのセントラルキッチンで作られる「工場で作られた食品」や、コンビニで売ってる冷凍食品、インスタント食品などのこれまた「工場で作られた食品」から足を遠ざけてる。タイの場合、まだまだ屋台でなら個人が調理した「炊事場で作られた食品」が安くで食える。食材には食品添加物がまだまだいっぱい含まれてるだろうが、少なくとも個人調理のものなら、発色剤や防酸化剤みたいな添加物を調理の最終仕上げに入れられることはないでしょう。屋台のほうが衛生度は調理済み食品より落ちるが、添加物などは調理済み食品より若干少なくていいんじゃないかな。ベストなのは自分で材料吟味して自分で料理して食べることだが、普通のサラリーマンしててそんなこと毎日出来るわけもなく。

最近考えてることは、食品添加剤とかごく少量を品質保持のために入れるのだろうが、砂糖と同じく自然の日常生活の中で摂取しようのない物質を純度の高い状態で、継続的に摂取していくのは、10年、20年、そして老齢を迎えるときになんらかの障害を生み出すような気がしてきた。「ただちに健康被害はない」という言葉も嘘で、実際にはそれらの体への影響というのは誰もわかっていない。ジャンクフードばかり食べてて成人病になったり、がんになったりしても、長年の発がん物質の蓄積と、添加物の蓄積の前に何が原因かはまったくわからないし、それらの食品の製品化の前の安全性テストにおいても理論だけで長期にわたる摂取の健康への影響なんて誰も考えないしわからない、というのが本音なんじゃないかと思う。

とまあ、だんだん健康オタクっぽい考え方になりつつありますが、それでもあまりシビアではなくSwensen’sのアイスクリームが喉がイガイガするほどケミカルに甘くてうまいなぁーとうっとりしている今日この頃っす。

AirAsiaのNasi Lemak ナシレマ 2014年06月19日

nasi lemak sir asia

ペナンに遊びに行った際、事前に結構忙しくてあまりガイドブックなどを調べずに行った(購入したLonely PlanetのPDF版をPCにダウンロードして安心してたら出かける前にスマホかタブレットにコピーするの忘れて結局使えなかった。。。orz)んだが、前々からAirAsiaに乗った際に機内誌に乗ってる機内食のひとつに「Nasi Lemak ナシレマ」があるのは知っていた。とりあえずマレーシア料理らしい、ということぐらいまでは知っていた。

今回AirAsiaでペナン島まで行くのだが、行きは着いてから現地でマレーシア料理をたんまり食べるため、機内食抜き。帰りの便で最後のマレーシア料理を食べてドンムアン到着という流れにした。んで、出てきた機内食が写真のもの。

ナシレマッ – Wikipedia

nasi lemak sir asia

nasi lemak sir asia

写真が全部見事に手ブレしててすいません。。。マレーシアのナシレマ、タイで言うとナムプリックとごはん+おかず数点みたいな感じの食事かな。ごはんがココナッツミルク入れて炊いてあるので結構強い香りがする。ただ、小魚の乾物や辛子味噌であるサンバルも魚の出汁がベースっぽく全体的に日本人だとすんなり気に入る味じゃないかと思う。うん、AirAsiaのは結構うまかった。ただ、サンバルと魚の香りがムン!と立ち上がって隣に白人などが座っていたりすると嫌な顔をされそうな気がします。

ちなみに以下はペナンで泊まったCintra Heritage Hotelで食べたナシレマ。

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目玉焼きがでかすぎて下のご飯見えないですが、向こう側にあるやつは少し見えてます。。。こちらはバナナの皮をひいたりで雰囲気はあるが、味に関しては白人の宿泊客などにも受けるようにしてるのか魚臭さはほとんどなく、クセの少ない辛子味噌みたいな感じでAirAsiaのものより没個性。なんかこういう書き方すると「このホテルの食事は機内食以下だぜ!」みたいな感じだけど、そこまで言うほどでもなく、ただAirAsiaの機内食は魚の香りがプンとしてちょっとクセのあるところが無難な食事より食べ甲斐と、「ああ、今まで味わったことのない海外の食事だなあ」という旅行の醍醐味を味わえるということです。

ただこのナシレマ、上の機内食のパッケージに書かれているのと、Wikiにも書かれている通り、623kcalと量の割にかなりの高カロリー。マレーシアの学校では肥満対策に給食でナシレマの提供は控えるように通達が出ているとか。まあこれも1900年代中頃以前、食べ物が定常的に手に入るようになる時代の前の食習慣の中で出来上がったもんなんでしょうな。食べ物が安定的に手に入らない状況だと、食べた後しばらく食料が手に入らなくても元気に活動できるように一食で高カロリーってのが重宝されたんでしょう。それが、緑の革命以降食料の過剰供給が実現するとだんだん高カロリー食が弊害になってくるという流れの中で問題視されてしまった文化ですな。

でも中々おいしい。バトゥフェリンギで食べたラクサもそうでしたが、マレーシア料理は魚の出汁のイメージ。細長く、海に囲まれた国らしく海の恵みを取り入れた食事なんだなあと遠い目。ごちそうさまでした。