はじめて ปลานิล プラーニンとご対面 2011年11月20日

What is the name of this fish?
↑ 変な針掛かり。鼻先にかかっている。

昨日久しぶりに釣りに出て外道でプラーニン(ティラピア)が釣れた。何気にプラーニンて食った事もなかったし見た事もなかった。なので釣った時もなんの魚かわからずfacebookでタイ人スタッフが教えてくれた。

この魚、現在の天皇陛下が皇太子時代にタイの国王から戦後の食糧難で国民の動物性タンパク質摂取量が不足している件を相談され、この魚は繁殖しやすいので養殖して食用にすればよいと50匹ほど送られたものらしい。それが現在では安価な食用種としてタイの至る所で養殖されているらしい。

タイの大衆的な養殖魚となった “ プラー・ニン ” の誕生の背景には、
今上天皇 ( 平成天皇 ) が皇太子 ( 明仁親王 ) だった頃の逸話がありました。

《 タイ仏暦の2507年 》 西暦 1964年12月
日本の皇太子と美智子妃殿下がタイ国をご訪問された折に、
タイ国王から “ タイ国民の蛋白質不足問題 ” の話を拝聴。

《 タイ仏暦の2508年 》 西暦 1965年3月25日
魚類学者でもある皇太子は、タイ国王の抱える問題解決の一助として、
50尾の “ テラピア・ニロチカ ” ( イズミダイ ) を贈呈。

《 タイ仏暦の2509年 》 西暦1666年3月17日
タイ国王は、チトラダー宮殿内の池で50尾を飼育。
3~5cmに育った約一万尾の稚魚を漁業局に御下賜。

その折に、
“ テラピア ” のタイ語名を “ プラー・ニン ” ปลานิง と御命名され、
この養殖魚をタイ国民の蛋白源として広めるように御下命。
その後、
僅か6ヶ月で300g以上にも生育する雑食性の “ プラー・ニン ” は、
タイ全土に普及、今や、タイ国民の重要な蛋白源の役を果たしています。

タイ国王が、この魚の名前を “ プラー・ニン ” と命名されたのは、
日本の皇太子名の “ 明仁 ” の “ 仁 ” の音読みから採られたとあります。

タイ王室と日本の皇室の良質な関係が、
次世代にも引き継がれることを祈念したいと思います。

ザクロ色した魚の唐揚げ|タイに魅せられてロングステイ
↑ ちなみに引用文には ปลานิง と書かれていますが、正確には ปลานิล が正解のようです。

という日本と関係が深い魚だったが始めてのご対面。流石に始めてのモノを自分で調理は厳しかったので持ち帰りはしなかったのでこれを機会にどこかのメシ屋で食ってみよう。