食い物の違い 2011年04月26日

Thailand market

タイでも街中に行けば、飲食店やらデパートのプロモーションで結構歩行者にビラ配りをしている場面なんかに出くわしたりする。タニヤのお客さんに訪問した後、会社に戻ろうとしてて一枚ビラをもらった。

KFCのビラで、新商品のソフトクリームの紹介だが、このコーンのソフトクリームを見て久しぶりにコーンがタイの場合お菓子として扱われているのを思い出した。タイでは文化も歴史も違う、日本とは別の国なので食い物に対する認識も結構面白い違いが散見される。

このコーンに関しては、旅行していた時分でもカオサンに出ている屋台でコーンを蒸したものを売っていたので食いたくなって買ったら、甘いコンデンスミルクのようなものをかけて渡された。確かにスイートコーンだから甘さが重なって好きな人には好きな味なんだろう。個人的には甘いもん嫌いなんで、普通に塩コショウかバターなんぞをかけてくれたほうが食えたんだが。しかし、コーンに対するこの味覚も最初びっくりした覚えがある。

あと、蓮根もそうだ。こっちは蓮根はお菓子で、甘く煮付けて食う。蓮根独特のサクサクした歯ごたえを残してこってりの甘み付けで食うのがうまいんだろう。どちらにせよ僕は甘いもん嫌いなんで食わないが。

後、タイ人は今でこそハンバーガーやサンドイッチなんぞを食うときもあるが、基本的にはパン嫌いな奴が多い。日本人に負けずタイ人の食文化は米が中心になっているが、日本人の場合、時々朝食にパンが食いたくなったりとかパン食にも抵抗がない。これは多分戦後の日本で食糧難だった際にアメリカが小麦の消費地としてうってつけとしてガンガン小麦を輸出し、日本人を小麦食にも馴らさせるために学校給食にも取り入れたのが影響していると思われる。

タイの場合まったく逆で、ヨーロッパ列強の全体主義時代も東南アジアに進出してきたフランスの侵攻をストップさせ、シンガポール、マレーあたりやミャンマーあたりからちょっかいを出してくるイギリスと拮抗させて、領地を狭めながらもタイ自身は独立を維持した。

回りはどんどん列強の植民地化される中、独立を保つタイの教育やプロパガンダとしては、タイ人の誇りなどを高揚させるような文句を連ねていたよう。ベトナムやラオスなんかにはフランスの植民地らしく、現地で生産したフランスパンを食べるといった文化が芽生えていったのに対し(ベトナムのアジアンサンドイッチ、バインミーが有名。)、タイ人は米食いに固執しているようだった。タイでコーヒーやらパン食が振るわない理由というのは多分そこらあたりから来ているんじゃないかという予測であります。

それでもタイではペプシやコカコーラなど、アメリカから来たコーラはずーっと前から抵抗なく飲まれているのも不思議だ。