インネパの裏側 2024年05月17日

Indian & Nepalese Restaurant

2017年に日本に1年弱ほど帰っていたときも北インド・ネパール系の飯屋が増えてるような気がしていたが、今年大阪の実家に帰ったときにふとGoogle Mapで調べてみたらなんと大阪の寝屋川のような地味なベッドタウンにもインネパな飯屋が何件もあった。

「なんでこんなへんぴなところにもインネパ飯屋がこんなにあるの?」と正直思ったものだが、そんなことを検索しているうちにこの本にたどり着いた。「カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」 (集英社新書) 」

なんかインネパ飯屋をおもしろおかしく紹介してる本なのかなと、安っぽい内容のYoutube動画を見るような感じで読み始めたらこれがなかなかおもしろかった。なんでこんなにインネパ飯屋が出来てるの?タンドール釜を入れたらネパール人のビザが出るんだって?みたいな都市伝説じみた話などをきっかけにインネパ飯屋の成り立ちを調べていくうちに、日本のインド料理の草分けの話から、ネパール人の出稼ぎ文化、出稼ぎおやっさんだけでなく、ネパール人の家族(奥さんや子どもたち)も来日したがゆえに日本の生活の中で出てくる歪や外国人という立場上の問題など、どんどんと深堀りされていく。

話はおもしろく、特に海外に住む日本人としては、日本在住日本人とはまた違った目線で読める実に読み応えある本でした。中村屋やナイルレストラン、アショカなどの老舗の話、そして20代後半に大阪の店舗によく食いに行ったカンティプールなどお店の成り立ち、その後のインネパ増殖の理由など。

そしてこの本、室橋裕和さんという方が書かれているが、なんとGダイアリーに居た人だったのか。これまたバンコクとも結びつきがあり、バックパッカーのバックグラウンドもあるということで本が頭の中に自然に染み渡ってきます。

バックパッカー、インド飯好き、海外在住者には一読の価値あり。これ読んでこのひとの他の著書も読んでみようと思いました。

アマゾンのリンクでございます。「カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」 (集英社新書) Kindle版」
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