シフトチェンジケーブルの抜けが発生してケーブル類を全部新しいものに交換して、とりあえず乗れるようになったかなと思ったんだが、そんな簡単に事は進まない。今度は70kmとか80kmで大きな道路を走っているといきなりエンジンが失火して停止、だけならいいが、エンジンのシリンダーにピストンを抱き込むように(焼き付くように)後輪がロックして「ドキュキュキュキューーーっ!」と派手なタイヤのスリップ音を響かせながら停止してしまう。とりいそぎクラッチ切れば後輪は空転してくれるのでロック状態から脱して路肩に止まることは出来るが、なぜロックする??
というわけでこの症状の相談にまたまたチャイナタウン。さっそく店のおっちゃんはキャブやら電気系統を見てくれる。
このVespa Sprint v 150(1974年製)は古めかしいポイント点火方式という方法でエンジンのクランクに直付けされたフライホイールの内側でマグネットやらコイルやらが回っていて電気を起こし、クランクシャフトの突起に合わせてポイントが開いたり閉まったりでプラグに電気が行くようになる。
で、このへんを見てくれてたおっちゃんから、「オイルでめっちゃ汚れている」「コイルの取り付けがグラグラになっている」などなどでいろいろやってくれたが、結局のところステータープレート全部(フライホイールの内側のコイルやらポイントやらコンデンサやら付いている円盤)取替え。交換後もなんか新しい部品がフライホイールと干渉するとかでいろいろやすりでこすったり。
ライトやらスイッチやらにつながる配線類がまとまるジャンクションボックス。配線は本当にこれだけ。これにさっきのジェネレータがつながる。非常にシンプルな作りでわかりやすいのだが、配線はこの真鍮のネジで固定するだけで、47年も前のぶん回すと振動が半端ないベスパのエンジンの脇にマウントされてるのにこれで配線外れてしまわないのか非常に心配。。。半田付けしたい。。。でもそうするとメンテナンスで外したいときに面倒になるのでしっかり接続できるギボシに全部交換してしまうか。。。
そんなこんなで電気系ほぼオーバーホール(イグニッションコイルは交換しなかったが。。)し、キャブレターを灯油でしっかり清浄してくれてエンジン元気になりました!この日以降エンジンの抱きつきは起こっていません!
さあ!これで元気に走れる!遠出するか!と考えるのはまだ早い。もう少しバンコク市内を走って本当に何も問題出ないか確認しないとね。。。はい、この考えは非常に大切で、まだまだ問題が出るのでした。。。orz