クラシックベスパ トラブル日記1 停車時は毎回キルスイッチで 2022年12月25日

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というわけで1974年製のベスパを手に入れて、納車された日の晩にさんざん家の周りを走り倒して楽しんだあと、ルンルンで就寝。

次の日、さて早速このベスパ(以降トーフと呼ぶ。これは前のオーナーがベスパトーフと呼んでいたことが由来。トーフ=豆腐。ボディの色が豆腐、である)で出勤するか!と朝からキック一発、エンジン始動と思いきや、何度キックしてもかからない。ガソリンのコックもチェック、チョークも引いてみる、プラグも外して被ってないかチェックしてみる、ボディの金属部分(ベスパは全部金属だが)にあてて火花チェック。

あれ?火花が全然飛んでいない。なんで??昨日はあんなに元気に走ってたのに。。。さんざん悩んだが出勤前では解決できず泣く泣くモダンベスパのほうのLXで出勤。ああ、こういうときヴィンテージバイクだけだと困るんだな、ちゃんと動いて壊れない現行のバイク持ってる必要があるという話がよくわかるな、とぼんやり考えながら出勤しました。

昼休みもネットでトーフの電気配線図をダウンロードしてじっくり見る、考える。とりあえず火花が飛んでないのでプラグから配線を辿って昨日何か触ったか、昨日の何かで影響を受ける部分がないか、考える。

プラグからイグニッションコイルに伸びて、ジャンクションボックスに入ってジェネレータに行く以外にもう一本別の線が伸びている。ハンドルのところにあるスイッチボックスに伸びている。キルスイッチか。。

ベスパは停車時にエンジン止める時に、キーをひねるのではなくスイッチボックス横にある小さなキルスイッチを押してエンジンを切る。普通のバイクならキルスイッチはコケた時とか緊急時のみ使うがベスパの場合は毎回キルスイッチを使う。

あ、もしかして、、、

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↑ これね。

思うところあり、帰宅後すぐにトーフをチェックしに行く。原因判明。キルスイッチが引っかかってて、押しっぱなしの状態に。。。

このスイッチユニットはインド製の古めかしい構造で、キルスイッチは単純にジェネレータから伸びてて押すとアースされるのでプラグに電気がいかなくなりエンジンが止まるという仕組み。それがボタン引っかかってて押しっぱなしだからエンジンかからないのだ。

スイッチボックスは単純にはめ込みで手で外せるので外してみて裏からマイナスドライバーで引っかかっているボタンを外してみたらキック一発で始動。。

ということで問題解決。うーん、しょうもないことでトラブってしまった。今のバイクならキルスイッチはシーソースイッチになっているのでパッと見ですぐわかるが、ベスパのキルスイッチはわかりにくい。普通に押してただけなのに引っかかるとは。。。まあ、次からはエンジンかからないときは必ずチェックするようになるな。。。

とりあえずまず旧車として、ベスパとしての洗礼一発めでした。でもこれだけにとどまらずまだまだトラブル続きます。。。