北欧の極悪、ブラックメタル 2013年11月30日

Satyricon at the Inferno Festival
“Satyricon at the Inferno Festival” photo by Dan A. Nachtnebel

いやー、中学生や高校生の頃にHR/HM(ハードロック/ヘビーメタル)をよく聞いていたけど、この90年代前半の北欧のブラックメタルシーンというのは全く知らなかった。どえらい奴らが居たもんだって感じで、グランジがメジャーシーンがどうの、マイナーシーンがどうのと言ってたって屁でもなく、常に死と犯罪がつきまとうとんでもない極悪シーンが福祉の国ノルウェーで盛り上がっていたのですな。当時の日本のメタルシーンはレコード会社とがっちり手を組んだBurrn!が完全に先導していたし、さすがに企業がこんな犯罪まみれのシーンを日本に紹介するのも無理があったんでしょうな。。。

メイヘム – Wikipedia
バーズム – Wikipedia
インナーサークル – Wikipedia

これ読んでると、最初はライブの際のステージに豚の生首持ち込んだり、生肉や豚の血撒いたりと割と可愛いけど、そういう飛んだパフォーマンスを「どこまでやれるか?!」という感覚がどんどんエスカレートしたんだろうな。メイヘムの1stアルバムのジャケに描かれている大聖堂を発売と同時に爆破しようとしたとか、自殺したバンドメンバーの死体写真をアルバムのジャケに使ったり、自分で放火して全焼した教会の写真をアルバムに使ったりとか、挙句の果てはメンバー間の殺人。さすがに警察が黙っておらず90年代前半のうちに主要メンバーが逮捕されて懲役二十年とか十数年とかマジものである。

実際に音を聞いてみるとアイデア自体は面白くてMayhemやBurzumなんかは別に聞けなくはない感じではあります。ブラックメタルの語源はVenomの曲から取られたらしいが、音楽的にはMetallicaの1st, Megadethの1st, 2nd, Slayer, それから当時のヨーロッパの汚声スラッシュメタルバンド、Sodomや​Kreatorあたりがちゃんと下敷きになってる気がする。確かにちゃんと聞いてみるとこれらのバンドの進化系なんだね。このへん音楽が出てきた当初はメタルに死のイメージを当てるというのはあまりに安直で音楽も素人で作曲、演奏が簡単に出来そうに聞こえてなんにも興味をそそられなかった。。。

特に面白いものもないなーと思っていた90年代前半だけどこんなえげつないシーンが存在していた事も知らなかったのは勉強不足ですな。。。

最後にこんなものも。。

隣人注意報 : 「デスメタル沢山入ったiPod落ちてたぞ。誰のー?先生に渡しとくからもらいに行けー」