ドラゴン危機一髪 The Big Boss 2012年08月28日

またまたHuluでブルース・リーの映画を。Huluのブルース・リー関連映画はブルース・リーの香港帰国後の

「ドラゴン危機一髪 The Big Boss 1971」
「ドラゴン怒りの鉄拳 Fist Of Fury 1971」
「ドラゴンへの道 The Way Of The Dragon 1972」
「死亡遊戯 Game Of Death 1978」
「死亡の塔 The Tower Of Death 1980」※ 但しこれはブルース・リー主演ではないとのこと

の5作がラインナップされている。「燃えよドラゴン Enter The Dragon」はない。まあこれはゴールデンハーベストだけでなく、香港・米国合作とのことでワーナー・ブラザーズが噛んでるので権利関係がややこしいのだろうか。

というわけでこの1作目の「ドラゴン危機一髪」である。

オープニング・タイトルが開けて、船着場のシーン。この時点であれ?あれ?これ香港か?土気色の川、広がるだだっ広い野原、こんな場所あの狭い香港にあるのか?それもなんか親しみのある雰囲気。。。。ブルース・リーが歩いて行く街中、あまり目立たないようにしてあるのか小さな看板に書いてある文字を見るとタイ文字。。。え?タイ?!。。Wikiを調べるとどうも全編タイでのロケのようでした。。。うーん、1970年台初頭のタイの風景か。それもまた興味のある映像。

まあ、この頃の映画だけに作りの荒い映画ですな。カメラワークなんかもミスショットだけど無理矢理使ってない?と思うようなシーンもあった。。。

ストーリーはよくあるパターンで、氷工場の労働者が社長の裏のビジネスを知ってしまい、殺されてしまう。その真相を突き止めようとする労働者が次々に殺され、仲間を殺されたブルース・リーが敵討ちに。。。ってな別になんでもないストーリー。

工場長や社長の家に行ったきり帰ってこない仲間を心配し、仲間を返さないと働かないとストを起こすと言う従業員たちに工場長は用心棒たちをけしかけて懲らしめようとするが、ブルース・リーが木っ端微塵にやっつけてしまう。工場長から「お前は強いから」と自分陣営に引きこむため主任に抜擢され、仲間の従業員も「前任の憎たらしい主任よりよっぽどお前のほうがいい、おめでとう」と大喜び。みんなではしゃぎながら家まで帰って来て、家で留守番してた妹に「じゃあまだ消えた仲間の居場所はわからないのね」と言われて「あ、忘れてた。。。」みたいな。みんなそんなんだから騙されるんだよ。。。

でも久しぶりに見るブルース・リーはたまらんかった。顔力がありますな。こんな傲岸不遜な顔は見たことない。元々喧嘩ばっかりしていたらしく、街の有力者をぶちのめして香港に居れず、親からアメリカ留学してほとぼりを覚ませと言われたぐらいの人だから、喧嘩屋的な自信満々のこの顔が見ていて晴れ晴れする。最近こんな顔してる奴テレビでも映画でも見ないもんな。

映画のストーリーが凡作だけにブルース・リーの俳優的素質のみが大きく光る映画。個人的には自分の住むタイの1970年当時の風景を十分に楽しむができる映画でした。いや、しかしさすがHulu、これからまだまだ順次香港映画も追加されていくというからこれまた楽しみ。

とりあえずブルース・リー主演作は全部見ますか。

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