「大島てるが案内人 事故物件めぐりをしてきました」を読む 2017年06月09日

Apartment tatami room

なんで自分がこの本を手に取ったのかよく覚えていないが、おもしろそうなので読んでみた。ちょっと前から「大島てる」というサイトに人が死んだ不動産物件、事故物件の情報が集積されてていろいろ身の回りの事故物件情報を見ることができると話題になったことがあった。

大島てる CAVEAT EMPTOR: 事故物件公示サイト

で、事故物件をめぐる、という趣旨の本でありますが、事故物件の事情色々、事故物件とわかって住んでる人のお話いろいろといったところで、特段ホラーな話は何もない。

著者の方はいろいろと部屋でなくなった方の思いに馳せるわけですが、個人的には人が家でなくなるというのは当然のことで、自殺、殺人はともかく病死、自然死ならほぼ病院か自宅でしかないであろうし、今の世の中の仕組み上、一人暮らしの老人が部屋で一人で死んでしまって、死後の発見が遅れるという状況もしょうがないのではないか?個人的には遺体が腐乱してようが病死、自然死で人がなくなった部屋、というのは自分は家賃が安くなるなら全然住んでも構わない。

ただ、殺人自殺はちょっと自分が弱ったときにその部屋に居てはダークな感情に自分が乗っ取られてしまいそうな気がするので敬遠しますな。

ところで、「事故物件居住者のリアルな話」という章で出てくる部屋は高円寺?

部屋は、

事故物件に住んでいた男性
中央線沿線の若者に人気のある駅
比較的周りより物価が安い
駅に隣接したアーケードの商店街
アパートから自殺の腐乱死体
駅から歩いて4分程度、1K7畳の物件で相場は7万5千から8万

なんて条件。もともと高円寺在住の自分としてはパル商店街抜けたところか?と思ってしまう。さらに人間椅子の和嶋慎治氏が書いていた「屈折くん」で隣の住人が死んでいて腐乱死体で見つかったという話があったが、そのアパート??などと自分の体験と情報がオーバーラップしていらぬ想像をしてしまう。

とりあえずKindleでお値段安い215円。それほど印象深い本ではないですが、佳作。

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まずはアパート一棟、買いなさい! 石原博光 2012年10月17日

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不動産投資についての学習本二冊目。前回は不動産投資のやり方を全く知らない人に基本的な考え方を説く内容でしたが今回読む本はそこからちょっと前進してわりと具体的な進め方が書かれていたので読みすすめる順番としては順当であります。前回の本の読後感想と同じく、この本にも『サラリーマンが銀行から金を借りて投資が出来るのは不動産だけ』と明記されてる。他の証券投資と比べて思いっきり手間が掛かるが不動産投資をやる価値というのはこれに尽きると思う。例えば利回りが同じく5%だったとしても株などの証券投資の場合は投資用の元金をすべて自分で用意しないといけないが、不動産の場合はうまくやれば銀行から借りることができる。手持ちの金100万円の5%と銀行借り入れも含め1000万円の5%では全然額が違う。そしてリフォームや管理などいろんな面倒を見ないといけないが、その分の費用も自分で管理しないといけないので大きな金額を支払い、リターンを得るというキャッシュフローも大きく、仕分けをうまくやって自分のために使える金額ってのも他の証券投資よりもずっと大きいような気がする。というかやっぱここまで行くとただ単純な投資というよりやっぱ商売ですな。

実際にこれを読み終わればホームズやその他の不動産物件紹介サイトを見ながら利回り計算、リフォームなどの費用計算を皮算用でしていけるようになるんじゃないでしょうか。それくらいには前回の本と比べてかなり実践的な手順にも言い及んでいる。

以下目次の内容です。

はじめに 資金300万円から家賃年収1000万円までの道のり

序章 なぜ不動産なのか?
第一章 地方の一棟アパートか都心の築古アパートを狙え!
第二章 買ってもいい物件、買ってはいけない物件
第三章 資産性が低くても、銀行から融資を引く秘訣
第四章 購入価格は自分で決める!値切りの交渉術
第五章 物件管理はプロにお任せ!いい管理会社の選び方
第六章 大家さんの腕の見せどころ!リフォーム大作戦
第七章 入居者さん、いらっしゃい!満室経営を生む極意
第八章 入居者が決まったら、いざリスクに負けない運用を!

ケーススタディ まずはアパート一棟、買いました!

おわりに 自分を信じ、負のスパイラルに陥らない!

目次からもだいぶ実践的な内容が含まれてるのがわかりますな。しかし、なんにせよ、一発目の物件はなにがなんでも成功させないと次が続かないので、ここがキモなんでしょう。株でもそうだけど、ある程度のお金を用意して複数の投資先に分散して配分しておけばかなりリスク自体は軽減されると思われるんだが、不動産投資の場合は物件を最初から複数持つってのが無理だから最初のステップだけうまく行ってしまえばある程度楽に回して行けるんじゃないかと思います。

ちょっと前回の「不動産投資、成功の方程式」と今回の「まずはアパート一棟、買いなさい!」はもう一回読み直してキーワードだけテキストファイルなどにまとめて保存し、実践して行く流れをもう一回頭の中で整理しておこうかと。

まずはアパート一棟、買いなさい! 資金300万円から家賃年収1000万円を生み出す極意 まずはアパート一棟、買いなさい! 資金300万円から家賃年収1000万円を生み出す極意
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不動産投資、成功の方程式 倉橋隆行 2012年09月29日

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株やインデックス投信などの本を読み進めて来て、投資のいろんな理論を楽しみながら勉強してたがこのトピックの中では王道の不動産投資について勉強してみたくてとりあえずkoboで買って読んでみた。

冒頭の賃貸よりもやはり持ち家がいい、定年して収入が途絶えた時にあんた死ぬまで家賃払い続けるの?といった持ち家礼賛、不動産投資礼賛みたいなくだりが年寄りに説教を食らってるような感覚で多少めんどくさかったが、実際の投資の基本的な考え方の部分に入ってくると俄然話しは面白くなって来た。

今までまったく不動産なんて興味すらなかったので、多分ここで書かれていることってのは基本的な知識なんだろうけど目からウロコな感じである。しかし、株や債券、投信なんかは基本現金で買わないといけないのでレバレッジはまったく効かないけど、FXや先物だと信用取り引きである程度のレバレッジをかけることができる。でも一般のサラリーマンで唯一多額の借金を許されて投資(購入)できるのが不動産なんでしょうね。借金をして利息を払いながらそれ以上の利回りで家賃収入を確保していく。元本がでかいから数パーセントの金額でもそれなりにおおきなキャッシュフローになり、たまった利益でさらに投資、投資で大きな資産を形成。。この本で書かれている内容は安く買って高く売るという売却益狙いではなくて、家賃収入をメインの収益においた考え方。でも不動産投資って基本こういう考え方でやるのね、ととても勉強になる。確かに一般人がてっとり早く大きな金額を運用して収入を得るにはこれが一番いいのかなとも思う。成功するかしないかは別としてチャンスとしては用意されてる。

今まで不動産みたいな管理が面倒なものを買って投資するなら証券でREIT買えば同じようなもんじゃないのか?と思ってたが、REITではまったくレバレッジが聞かないので扱える金額はまったく異なりますな。

基本的な考え方、計算の仕方などがわかりやすく並べられていて読みやすい。僕みたいな何も知らない人がざっと知識を入れるにはいい本じゃないかと。あとちょっと何冊か日本の不動産投資の本を読んで、さらにはタイでの不動産投資事情なんてのもちょっといろいろチェックしてみたい。あ、あとサブプライムローンについてもちょっといくつか読む必要あるかな。

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