ขนมจีน カノムチーン制作現場 2015年04月10日

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彼女の田舎に行くとタイのそうめんみたいな ขนมจีน カノムチーンをよく買いに行くところがあって、そこの家は家業がカノムチーン作りのようで、売ってる横のスペースで作っている模様。一回カノムチーンてどう作るのか見てみたいなあと思っていたら「明日10時に来たら見せてあげるよ、ちょうどまたその時間から作り始めるから」とのこと。ちょっと到着時間が遅れたが見てきました。

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未だに薪で釜を炊いてるらしい。薪が山と積み上げられていた。

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カノムチーンは米の粉を塩と水で練って、お湯の中に麺状にしぼり出して茹でて完成させるらしい。これは材料になる米の粉。もち米ではなく普通のタイ米らしい。

この家は3世代に渡ってカノムチーンを作ってるらしいが以前は材料の米の粉まで全部この家で用意していたらしいが、政府だか、農協みたいな団体だかわからないが「品質がよろしくなく、売れない」と難癖が付いて検討の結果10年ほど前から他で作ってる米の粉を購入して製造するようになったらしい。多分、それはよくある嫌がらせと利権で「ここから材料買うなら、流通させてあげるよ」的なものでしょうなあ。どうしようもなかったんでしょうけど、オリジナルの材料で頑張って欲しかったものです。

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米粉を練る機械。朝10時と言われていたが先にタンブン(積徳)に行くということで遅れて行ったらこの行程は見れなかった。。。

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練った米粉はこんな機械でモーターでホースに送ります。年代物なのか超ガビガビ。モーターも力ない年寄りみたいでガタゴトガタゴトといつでも「ぷっすん。。」と止まりそうな感じで動いてました。

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釜はこんな感じで薪で炊いてます。

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ポンプから送られた米粉はこのシャワーヘッドみたいな口を通してお湯の中へ。。もともと麺自体細くてすぐ火も通るんでしょう、茹で時間も30秒程度ですぐ上げてました。

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茹で上がったら網ですくって3つの桶に張った冷水でよく洗い、

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普通にこうやって手で個別に分けて行きます。

ちなみにやっぱり田舎なんで鶏とか犬とかが放し飼いですが、ここの鶏はカノムチーンで育ってますな。こうやってこぼれた細切れなんかをついばみに鶏がうろうろしてました。

んで、完成品が一番上の写真みたいになります。今まで見たことなかったけど、イサーン(タイ東北部)スタイルのスープが透明なカノムチーンナムヤープラーで盛り付けるとこんな感じです。

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米粉は水を加えると大気中のバクテリアですぐに発酵してくるので、ちょっと酸っぱい臭いがしてきます。それを蒸すとインドのイドリー、水分量多くして麺状に茹でればタイのカノムチーンになるという感じでしょうか。