ダウンタウンDXの初回放送ってこんなんやったんか 2017年08月26日

youtube上でふと見つけたダウンタウンDXの初回放送。なんじゃこりゃ、東映やくざ映画ファン、仁義ファンにはたまらん内容ですな。拓ぼんがなくなる2年前ですか。しかし時は流れて2017年の今では菅原文太も山城新伍も全員お亡くなりになっているというのは悲しいもんですな。

拓ぼんのアクションシーンの撮影でドカドカ殴られたり、酒のんで暴れて留置所に入れらたりとか、戦後すぐの豪快なおっさん世代の朴訥野暮天いいエピソードばかり。

ホストがダウンタウンというのもいいですな。他の中途半端なアナウンサーや芸人とか、逆にコアな仁義ファンがホストやるよりもバランスがいい。

アメリカンドラマで仁義なき戦いを思い出す 2012年09月06日

最近はhuluでアメリカンドラマを見ています。といってもひとつがとても長いので今のところLOSTTWIN PEAKSだけですが。

しかし、アメリカのドラマって登場人物が多くてストーリーが超複雑で、ストーリーをちゃんと捕まえておくのが結構大変で観てると疲れる。晩に観てて寝落ちも数回。まあ、でも映画は客に腰を下ろさせて2時間程度しっかり拘束できるんだが、ドラマはストーリーが約1時間の細切れ。次回客にしっかり観てもらえるような工夫が必要で、だいたい1話ごとにこんな感じになっている。

オープニング >
前回のクライマックスの解決 >
小康状態(今回放送分の事件の前置き) >
今回のクライマックス > 次回へ

ストーリーの内容は別にして話の展開はすべて上記の通り、そしてすべての放送回でクライマックスを演出しないといけないので、登場人物が増える。登場人物が20人居ればその人の過去や動きを追うだけでとりあえず簡単に20回分のストーリーは作れるはず。だから群衆活劇的なものになるのは必然だと思う。

群衆活劇としての効果はまだあって、1つのシーンに対して複数の登場人物がある場合、それぞれの性格により心情や動きが変わる。その登場人物に対して視聴者がそれぞれ感情移入するが観てる人の性格により感情移入の対象のキャラクターもそれぞれ。これがまた次の日の学校や会社での会話に華を咲かせる。

「いやー、俺だったら○○みたいなことはしないわ」
「俺も××をぶっ殺してやりたい」
「えー?お前そうなん?俺は絶対△△側やね」

みたいな話が楽しいのであります。飲んでる時に話初めてつい熱くなり喧嘩になったりとか。んでこの会話がまた次の回へと視聴者を引き込むのであります。こういう仕組みを地道に毎回繰り返してるなあと感じるわけなんですが、やっぱり10数回観ていくと段々構成的に飽きが来てしまうのです。それでLOSTは中断してしまった。

でもこういう群衆活劇的な物語構成の効果ってのをなぜ知ってるかというと、大学生の時に観まくっていた「仁義なき戦い」の解説本で上記のことを事細かに説明してくれていた。「仁義なき戦い」も群衆活劇で登場人物が多く、エピソードには事欠かない。観ている人はやくざという社会の中でのそれぞれの立ち回りを観ながら自分の共感や憧れなんかをベースに感情移入していくのであります。

ふと思ったんですがアメリカンドラマで広島抗争を再度描き直すというのはどうでしょうか。上記の通り、1話1話でのエピソードってのは事欠かないと思うし。既存の「仁義なき戦い」5話でもそれなりに量があるが、多分それでも映画化に際して切り捨てたエピソードってのはたっぷりあるはずで、その辺を詳細に渡って描き直すってのも面白いかなあと思ったり。美濃幸三親分の手記と東映が映画化した際の調査メモなどで不採用になったエピソード全部出しみたいなものを実現できると楽しいなあ。

勝負はシーズン1なので全8話ぐらいで「仁義なき戦い」の1と広島死闘編を同時並行で描いて人気をあげて、シーズン2以降制作が決定したら全50話とかの超大作にしていくといいかなあ。

アメリカンドラマにいきなり日本のギャングストーリー。こんなんも珍しくていいんじゃないかな?当然日本人キャストで日本語で収録してアメリカで放送の際には英語吹き替えで。実に観たい。俺が観たい。

以上、「仁義なき戦い」ファンの戯れ言でございました。

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