メールデータのバックアップにGmailを活用

今日、昔のメールをGmailにバックアップした。大体2000年ぐらいから2005年ぐらいまでの私用メール。昔のメール自体はPCの乗り換えの際なんかにメールソフトからmbox形式でエスクポートして残している。何年か前に日本に戻った時にデータCDを何枚か持って来たがその中にちゃんと入っていた。最近またデータの整理をしてる中でメールデータのファイルをまた見つけた。DVD−RやCD−Rは何年も経つと読み込みが怪しくなってくるので読めなくなる前にどこか安全なディスク領域にバックアップを、というわけです。最近はGmailが便利なので家のPCにメーラーをインストールすること自体が少なくなったのと、いわゆるクラウドのディスク領域でデータの管理をしてもらう方が自分の家のPCで保存するよりかよっぽど信頼性が高いような気がしてGmailにメールデータを置く事にした。

んでもってこのメールの以降方法はそもそもはホリエモンの著書、「稼げる 超ソーシャルフィルタリング」に書かれていたものである。前回の日本帰国の際に購入して一日で読み、妹にあげてきたのだが、ThunderbirdからのGmailへのメール移行ができる、というのをずっと覚えていて、はたとやる気になったのである。

まず、バックアップ用のgmailアカウントを取得する所から始まります。ま、アカウント名などはなんでもいいので取り敢えず取得。もしくは既存で使用しているGmailアカウントでもいいと思いますが。そして設定画面からIMAPでのアクセスを有効にしておくこと。


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そしてThunderbirdをダウンロードしてPC上でセットアップ。IMAPでgmailのアカウントをセットアップする。手順は以下のGmailのオフィシャルのヘルプに沿ってやれば問題なし。

Gmail ヘルプ ThunderbirdでのIMAPアカウント設定方法

これでThunderbirdからGmailのアカウントを開設した際に届いている3通のメールが読めるようになっているはずである。そうしたら今度はGmailでも会社のメールでもプロバイダのメールでもなんでもいいが、popメールアカウントをThunderbird内で設定する。手順は以下のMozillaのサイトの手順の通りにやれば大体問題なくできるでしょう。

Mozilla Messaging ナレッジベース:FAQ – IMAP から POP に変更する方法

そして一度Thunderbirdを停止する。mboxのメールデータファイルをThunderbirdのプロファイルのフォルダの下にある受信トレイのフォルダの下にコピーする。Windows7の場合であればフォルダパスはデフォルトで以下のようになる。

C:\Users\[Windows ログイン名]\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles\*******(ここはランダムの英数字).default\Mail\[設定したPOPメールサーバの名前]\Inbox.sbd ←このフォルダの下にファイルをコピー

そしてThunderbird起動。受信トレイのしたにコピーしたファイル名でサブフォルダができ、その中にメールがインポートされているだろう。

ここで文字エンコードがあっておらず文字化けする場合でも多分問題ないはず。GmailにインポートしたらGmail側は正しい文字コードで読み込んでくれるはず。ただ気になる人は、新しく出来たフォルダを右クリックして、プロパティを選択し、そのフォルダの”規定の文字エンコーディング”を変更する。そして”この設定をフォルダ内のすべてのメッセージに適用する”を入れて置いたほうがいい。

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さあ、ここまでできたらGmailのメールアカウントがThunderbirdでも操作でき、POPアカウントの中にはメールが復元されている状態になっているので、復元されたメールを全選択してGmailアカウントの「すべてのメール」フォルダへドラッグアンドドロップ!メールの数が多すぎてフリーズしてしまう人はメールを全選択して右クリックから”メッセージを移動”で該当のGmailの「すべてのメール」フォルダへ送ってやるのである。IMAP経由でメールデータの転送が始まったら後は気長に待つこと。結構時間がかかります。。。進捗は一番下のステータスバーに「すべてのメールにメッセージをコピーしています 341/550」みたいな形で表示されてます。転送が終われば、元ファイルは削除じゃーーー!

プッシュメールの仕組み?

iPhoneでプッシュ通知をTurnOffすることを忘れて、GPRSの高額な請求が来てしまったことがやはりまだ心配になり、GPRSの使い放題で安いプランがないかと探していると、タイのtrueという(本来、タイではこのtrueがオフィシャルにiPhoneを販売している)キャリアのGPRS/EDGE使い放題のプランが月250Bであることを知る。新規に番号を取得するためのSIMカードの購入もプリペイドで49Bで買える。

というわけで早速SIM購入&GPRS使い放題もActivation。

trueはバンコクのビジネスエリアであれば今は大概3Gをキャッチできるので下手な無線LANに接続するよりも高速で携帯からネットへの常時接続環境をゲットできるわけでございます。

というわけで晴れてプッシュメールをOn。

うわー、と引いてしまうぐらいバッテリ消費が早い。どんどんゲージが減っていって、昨日の晩は酔っ払ってたので寝る前にACにつなげるを忘れたら、起きたときにはLowバッテリーで電源が落ちてました。とりあえずフェッチの間隔は15分ごとから1時間ごとに変更したけど変化あるだろうか。。。

ちなみにプッシュメールですが、以前からこの機能はどのようにして実現されているのか非常に気になっていた。日本では携帯電話にEmailアドレスがあり、メール着信とともにリアルタイムに電話まで配信される。しかし、海外ではこのような機能は標準ではなく、基本的には皆リアルタイムのメッセージのやりとりはSMSを使用している。Emailは基本的に自分が能動的にメールボックスをチェックしないと着信があるかどうかはわからない。

そういう状況でBlackBerryやiPhoneのプッシュメール機能が重宝されるわけですが、Emailの基本的な仕組みを知っている人間なら、どういう風にプッシュを実現するのかが非常に疑問に思うはず。

で調べてみると、結構いろいろある。。。
1. SMSを使うパターン(mopera U)
2. IMAP IDLEを使うパターン(NOKIAなど)
3. HTTPSを使うパターン(Microsoft Direct Push)
4. その他(BlackBerry、Push-IMAPなど)

mopera UのEmail通知はSMSを利用して行われているらしい。mopera Uのメールボックスにメールが届くとすぐに携帯電話にSMSで通知が送信されてそのSMSをトリガーに携帯電話側からメールサーバへアクセスする仕組みとのこと。この場合、後述するが、GPRS/EDGEや無線LAN越しに常時接続を行う必要がなく、バッテリーの持ちはかなりよくなるはず。

参考:mopera wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/Mopera

IMAPを使う場合は、IMAP4のIDLEという機能を使うとのこと。携帯電話はIMAPサーバとの接続を維持したままアイドル(待機)状態に入り、定期的にKeepAliveのやり取りを行う。なので携帯電話が定期的にパケットのやりとりを行うため、GPRS/EDGEの回線をつなぎっ放しもしくは定期的にオープンする必要があるためGPRS/EDGEのつなぎ放題プランが必要なのと、バッテリー消費が著しいことは容易に想像がつきます。

参考:Utilz: Nokia E61 IMAP IDLE http://www.utilz.jp/wiki/E61Imap4Idle

ただし、この仕様はSMSなど携帯電話のネットワークにしか存在しない機能を使用しないので携帯電話に限らず、IPネットワークで接続ができる機器すべてに対して実装できるはず。Appleの場合iPhoneは問題ないが、iPod touchは携帯電話の機能がないのでSMS式のプッシュメールは使えなくなる。。。

iPhoneでYahoo!のプッシュメールを設定するときに、認証エラーが出た際などにサーバ名が表示されるが、サーバ名の一部にimapという単語が使われているため、yahoo!やMobileMeのプッシュメールはこの方式と思う。ちなみにIMAPではさらにPush-IMAP(P-IMAP)という形式もあるが、調べてみるとPush-IMAPこそ、プッシュでメールデータを携帯電話まで届けることを考慮した規格のようで、IMAP IDLEはその一部、という記述がWikipediaにある。

参考:Push-IMAP – Wikipedia http://en.wikipedia.org/wiki/Push-IMAP
参考:Push e-mail – Wikipedia http://en.wikipedia.org/wiki/Push_e-mail

ちなみに僕の場合、Yahoo!のプッシュメールを設定しても全然プッシュ通知してくれない。いろいろテストを行っているが今のところ完全にフェッチ式でしかメールが読めない。うーん。

そして職場のメールサーバはExchangeで構築されているんですが、こちらのプッシュはしっかり動いている。ExchangeはHTTP/HTTPSの通信を使ってプッシュの機能を実現している。サーバと携帯電話の間の通信をHTTPSを使って暗号化し、メールのコンテンツの傍受を防ぐことができる。そういえばIMAPの場合は通知を受け取って、メールの内容を確認するときの通信は暗号化されていないんじゃなかろうか。企業ユースの場合は暗号化は必須だろうから、IMAPよりもこのMicrosoftのDirect Pushが
好まれるでしょうな。

参考:Utilz: Nokia E61 IMAP IDLE http://www.utilz.jp/wiki/E61Imap4Idle

しかし、もう、職場のメールはプッシュでなくてもいいんです。仕事を押し付けられるような感覚があってこのメールはフェッチでいい。。。しかもがんがんスパムがプッシュされてきております。

で、あとBlackBerryのBESの仕組みは結局わからず。

以上がプッシュに関して調べた結果。つまるところ、iPhoneではExchangeサーバであれ、Yahoo!メール、MobileMeであれ、バッテリ消費の激しさとGPRS/EDGEつなぎ放題が必須ということは変わらずです。GPRS/EDGEの契約は気をつけないと卒倒してしまうような金額が請求されるの本当に注意。。。

あ、あと僕の記述に間違い等あるようでしたら教えてくださーい。