オークションと逆オークション 2013年04月06日

Free Money Collection in Cash

最近、仕事を選ぶことができる、できない、という点に関してちょっといろいろ考えたことがあってその時に考えてたことをちょっと書いとこうと思います。

まず、例えばAさん(会社員)という人がいて、その人は顧客からも受けがいいプロジェクトマネージャで、Aさんにぜひ次回の案件も頼みたいというお客さんが多数いる。

Aさんは来年半期の案件を入れているが、リクエスト過多でいくつか案件を削らなければもう回らない。となると、当然売上と利益の高い案件から選んでいく。義理で受けないとイケない案件もあるだろうけど、会社の管理上、義理案件ばっか優先してて利益率の高い案件に手が回らない状況だと必ず上司が、利益の高い案件を先にこなすよう指示がくるかもしくは断れない仕事を上司が代わりに説明に行って落とし前を付けてちゃんと利益の高いものからやらせるはず。だからやっぱり評価の高い人にはお金のある案件がめぐってくるし、その人らが処理しきれない一段低い利益率の案件がその会社の二軍のスタッフに回ってくるようになる。

それでも顧客のリクエストが強く、どうしてもAさんにやって貰いたいという話なら、先に予定として入れようとしてる案件の金額よりも上乗せして払うから優先的にやって欲しい、という話になる。基本的に会社の中で話を通そうとすればそうすることですんなり話が通って行く。実際にはいろんなしがらみや規則なんかがあってこんな原則的に話が回ることもないだろうけど、原理的にはこうなってると思います。だから結構身の回りにこういう目に見えない「オークション」ってのがゴロゴロあふれている。こうやって周りの人間が自然にオークションをやってくれるようになると多分その人の人生や金回りはうまく回り出すんだろう。

逆に自分の名前で受けれない二軍にばかりいるとこぼれてくるものばかり受ける形になるから、案件が少ない時には奪い合いになり、穴を埋めるために利益率低くてもやりますってな話になり、頑張って働いてるのに儲からないという構図になってくる。これは逆オークション形式ですな。その時もAさんは待ってくれてるお客さんの高利益率な案件を忙しくこなしていたりする。

だからやっぱり仕事が選べない人ってのはこの逆オークションになってしまってるんじゃないかと思う。このパターンに陥ると確かに仕事は非常に選び辛くなってくるでしょう。だからなんやかんや不況だどうのこうの言おうが、やっぱりそれなりに自分で回りの人間よりも商品価値を高めている人は仕事も選べるし、お金も儲かるのでしょう。そう考えると社会科の授業の中で習ったいわゆる神の見えざる手みたいなもんでちゃんと自分の価値みたいなものが決まっていくのだなあと思ったりしております。自分の評価を上げて周りの人にオークションしてもらえる人になるのがお金も人間関係的にもやっぱり正しいステップなんですなと思う今日この頃です。

と、偉そうな口を叩いてますが、言ってる本人がまだまだな存在なので困っております。後、上記の逆オークション形式を微妙に回避する方法として、顧客数がかなり多く、モノやサービスを供給する側の数が少ない仕事を選ぶのがその一つ。顧客数が多くて商品を提供できる業者を奪い合いしてる状況だと、そもそも人不足で、多少難ありの人でも全然OK!早くやってくれよ!みたいな話になるからです。今のIT業界なんかも他の業界から比べりゃあまだまだこのパターンに入るかと思います。だからこんな僕でも食いつなげていけてる訳ですな。。

最近よく考えてるけど、ホントこれからも、死ぬまで頑張って勉強しなきゃあ食いつないでイケないよ。ホント。