Cold Fact / Rodriguez 2013年01月16日

merch20site201

今まで全くこの人のことは知らなかったが、去年アメリカでこの人の映画“Searching for Sugar Man”が公開され、結構有名になっている模様。んで、ちょっとアルバムを聞いてみた。

アルバムジャケットも中途半端な安っぽさがあっていいんですが、音を聞くとさらに安っぽい。録音が1970年だから80年代以降の音のように空間に音がみっちりと詰まったような音作りは当然されていないんだが、実際にはその時代背景以上に音はスカスカ。しかも最初の一曲目が映画のタイトルにもなっている”Sugar Man”なんだが途中の展開で結構くだらないSEがいっぱい入っているんだがこれもまた安っぽさをさらに際立てている。あまり金かけてもらえなかったんだなと分かる音質。

でも二回、三回と聞いていくとわかってくるが結構曲はいいなあと。下に貼ったyoutubeのテレビ番組内の”Sugar Man”なんかはかなり感情のこもった歌い込みでぐっと来ます。映画のトレーラーに挿入されてる”I Wonder”なんかもまんまレゲエだ。当然1970年の初頭なんでまだその頃スカやレゲエを知ってた人はほとんどいないんだろうけど。てか、スカもレゲエももともとリズムアンドブルースやドゥワップなんかを下敷きにあのリズムを被してるわけだから似てるのは当然と言えば当然かもしれないが、でもこのネイティブアメリカン然とした顔立ちのおっちゃんの歌声はどこか抜けていて曲全体のノリがレゲエなんですわ。たしかに音は安っぽいが何回もまたリピート再生するなかなかええアルバム。全体的に曲と歌い方が非常に優しいたおやかな一枚。一応ジャンル分けするならかろうじてフォーク・シンガーの部類に入るんだろうか?

ミュージシャンとしてのキャリアの中でこの人はアルバム二枚を残しているようです。次にまたセカンドアルバムのほうも聞いてみよう。しかし、トレーラーの中で「アメリカでは何枚売れたの?」って質問でマジ顔で多分関係者が「6枚」って答えてるシーンがあるがマジかネタかようわからん。。。

Cold Fact Cold Fact
Rodriguez

Light in the Attic 2008-08-19
売り上げランキング : 116295

Amazonで詳しく見る by G-Tools