Survival of the Dead 2013年01月13日

言わずとしれたゾンビ映画界の巨匠、ジョージ・A・ロメロの2009年の作品で一応最新作になるのか。こちらもhulu.jpで。

世界で死者がよみがえるようになって6日後。デラウェア州沖、大西洋に浮かぶプラム島では、死者は眠らせるべきと考えるオフリン一族と、死者は生かしておくべきと考えるマルドゥーン一族が対立していたが、数で勝るマルドゥーン側が相手側リーダーのパトリック・オフリンら数名を島外へ追放した。
それから3週間後のペンシルベニア州フィラデルフィア。軍から脱走した元州兵のサージたちは、とある集団を襲った際、生き残った若者のボーイから「安全な島」の情報を知らされる。インターネットの動画サイトで「安全な島=プラム島」を謳っていたのは、(サージたちには知る由もなかったが)その島を追放されたパトリックだった。半信半疑でプラム島へ向かったサージたちがそこで見たものは、鎖につながれ、生前の行動をなぞるように繰り返すゾンビたちだった。

サバイバル・オブ・ザ・デッド – Wikipediaより

個人的には前作のダイアリー・オブ・ザ・デッドがインターネットを絡めたストーリー展開(登場人物の大学生たちが動画をSNSに上げるのが今は亡き?MySpaceになっていて早くも時代の流れを感じさせる。2007年作品。)になっていて、ゾンビの登場するシーンも今までのロメロ作品の中ではかなり緊張感を出していてかなり好きな作品だった。

ホラー映画の名前ではB級とかインディーとか言われながらもやっぱりビッグネームであるんだが、もう御年70にもなるロメロじいさまも貪欲に話の中にインターネットやSNSを取り入れてるところが精力的でいいスタンスだなあと思っていた。

が、今回のサバイバルオブザデッド、あの作品からスコーンと「(ローテクではなく)ノーテク」なストーリーに舞い戻り、クソ田舎の島の中で年寄りがいがみ合う平々凡々としたストーリー。今更どんな理由でこんなストーリーを描きたかったのかイマイチよくわからん。

そして軸になるストーリーの展開ももうロメロ作品ってほとんど「男はつらいよ」みたいな黄金の繰り返しパターンになっとるわけですわな。いろんな事情境遇を持ったその時その時の主人公がゾンビから仲間とともに逃げ惑って、生きてる人間同士の争いや問題が起こったりして最終的にはゾンビ、人間入り乱れての大混乱状態で壊滅的な打撃を受ける中、生き残った若干名がなんとか希望を持って次の場所へ。。ってのがほとんどどの作品で同じ展開になってます。まあ、そういう展開は見える中で前作みたいにインターネットとかちょっと目新しい要素が入ってくると面白かったわけですが、ホント今回のは先祖返りを起こしている。

ロメロゾンビ映画によくあるゾンビを使った小ネタとかもちゃんとあったりしていいのはいいんだけど、実になんか中途半端感がある映画です。。。

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