ネットがあれば履歴書はいらない -ウェブ時代のセルフブランディング術 佐々木俊尚 2011年07月28日

今月いきなり来タイしたみやさんに持って来てもらった一冊。ぱっと目についたので買ってみたがやはり適当に本を買うべきではないですな。第一版が2010年の01月の本だった。ネット関連のネタで1年半も時間が経っていたらいろいろ古くなった記述が見え始める時期でしょう。とはいえ、せっかくお金出して買った本だからとりあえず、社員旅行のバスの中で読書。

ネットがあれば履歴書はいらない-ウェブ時代のセルフブランディング術 (宝島社新書) ネットがあれば履歴書はいらない-ウェブ時代のセルフブランディング術 (宝島社新書)
佐々木 俊尚

宝島社
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この本のタイトル、LinkedInみたいなウェブサービスがある昨今「そういうもんなんかねえ」という風に思われるだろうが、僕も実際に半年以上ブログを毎日更新してみて思うのは、これだけの物量の文章は一朝一夕に書けるものではなく、さらに自分としてはこれを少なくとも3年ぐらいは続けたいと思っている。そうやって3年、5年と文章を書き続けても、自分の書いた文章を人の目に触れる場所に置いておくコストというのがめちゃくちゃ安いのである。今の僕でもこのサイトを維持するのに必要な金額は年間3,000円ちょいである。なので誰でも僕の書いた文章、サイトに過去にさかのぼってアクセスできる。初対面の人にもある程度僕の人格や考え方を掴んでもらえるのである。どっかの企業の面接に行っても面接官は僕のサイトを見てどういう考え方をしてるかを確かめることができる。この更新量がその場に合わせて適当に書いた/作ったものではない証拠。こういう効果は多分出るんじゃないかなと考えながらやっていたが、ズバリそのものを述べてくれている。

この本はこういうようにネットに個人情報を出して自分の興味分野や得意分野をちゃんと明記し、発信する情報も意識的に選別して検索エンジンから自分の名前で検索された際の見え方をちゃんと考えておきましょう、ということを教えてくれる。

はじめに
第一章 「会社の名前で仕事をする」時代は終わった
第二章 ウェブ上でセルフブランディングする
第三章 ソーシャルメディアで人脈を拡げる
第四章 ツイッター活用術
第五章 ウェブサービスの利用法
第六章 情報はどの程度までさらすべきか
あとがき

上記もくじで大事なのは第一章と第二章。ウェブでのセルフブランディングについて根本的なことが書かれている。そしてやっぱり時間が経っているなあと感じるのは第五章。実際のウェブサービスの使い方を記述してあるが、今ならプロフィールサイトは当然facebookでしょう。この本にはまだまだfacebookの名前は出てこないですな。SBIビジネスとかはさすがに海外に居てるとほとんど聞くことがない。。。

結論としては第一章と第二章を読むだけのために購入しても損はない本かと。僕の場合逆でしたが、この本を読んでからいしたにまさき氏の「ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である」を読むのがいい流れになるかもしれない。インターネット上のセルフブランディングのノウハウとその成功例、そしてまた考察とつながります。

ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である
いしたに まさき

技術評論社
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