Microsoft Officeが縛るもの 2011年06月29日

Microsoft Office 2007

ちょっと仕事の中でやりとりしたメールから。営業さんから、お客さんでiPad2を買った人が居て、MS Officeのファイルを開いても体裁が崩れてて使いにくい、なんとかならんのかと質問を受けたというメールの返信。

MS Officeのファイルは他のソフトとはほとんど互換性を考えられておりません。Windows上でOfficeを使って開く、これが大前提のようです。ですので、Windows上のOfficeで作成したOfficeドキュメントをiPad用に変換するソフトというのは聞いたことがないのが実情です。本家MS Officeでは考えられていない他のプラットフォーム上でどこまで本来のレイアウトを再現できるかということになってきます。

http://fionfion.seesaa.net/article/155891007.html

ここのサイトがいろいろテスト結果を載せてくれてますが、どれもいまいちのようです。そもそも、iPadで使うフォントがWindowsと同じでない時点でレイアウト崩れが発生する可能性が大になります。ちなみに、MacでのMSが出しているOfficeでドキュメントを開いてもレイアウト崩れが起こることがあります。Linux上ではMS Office互換をうたっているソフトもありますが、やはりレイアウトは崩れます。はっきり言ってUbuntuなどもこのOfficeドキュメントが使えない問題さえクリアできれば仕事でも使えるレベルのOSに仕上がっています。昔からODFというオフィスドキュメントの共通規格を採用しよう、という動きもありますが、あまり進んでおりません。

http://ja.wikipedia.org/wiki/OpenDocument

というような状況になっております。あまり力になれなくてすいません。一応僕の知っていることを全部出しておきました。。。

MicrosoftにとってはWindowsのシェアが落ちてきたり、Netscapeを追い落としたIEの人気もかげって来ているような状況があってもやっぱりOfficeはまだまだドル箱でしょうね。これのフォーマットを完全公開せず世のオフィスユースコンピュータのOSをWindowsとMacに縛っているのはOfficeですから。僕も何回かUbuntuなどを職場で試したりしたが、MS Officeのファイルさえちゃんと扱えれば使えるのに。。。というのが正直な感想。MacはMS Office入れて多少おかしいところはあれどちゃんと使えてるし。

このMicrosoft独占のオフィスドキュメンテーションアプリの分野のブレークスルーはいつ来るんでしょうかね。実質ODFがもっと流行ってくれるといいですが。。。