先週会社のネットワーク構成を変えたおかげでどうもPolycomのテレビ電話会議システムが使えなくなった模様。
状況としてISDN接続だと問題なくテレビ会議システムは使える。IPネットワーク経由だと接続は可能だが音声＆映像が入ってこない。電話で確認するとどうも相手には音声＆映像とも映っているようだ。ある程度この状況からNAT周りの問題じゃないかな、とアタリをつけて調査。結局、ファイアウォール側でのNAT設定がちゃんとできてなかったことと、Polycom側のNAT設定も非常にセンシティブでちゃんとできていなかった模様。ネットで調べると結構PolycomのNAT越えは苦しんでられる方が多いよう。H.323のプロトコルで使うパケットのデータ部に機器のIPアドレス情報を付与して送信しているみたいでNATしているとインターネットの向こう側の機器はパケットのソースIPと、パケットの中に書かれているIPアドレスが一致しなくて問題が出るのでしょう。Polycomの機器ではNATで使われるGlobal IPを機器側で調査してそれをパケットのデータの中にIPアドレスとしてセットできるようだ。
今回設定のポイントは、
StaticNATを使用して内部のPCやProxyが外部にアクセスする際に使用するHideNATのIPアドレスではなく、別のGlobalIPでPolycomと1対1に使用できるIPを用意する必要がある。これをファイアウォールでStaticNATとして設定すること。
また、下記のサイトにもあるようにPolycomのNAT設定は結構シビアでいろいろなところでつながらないと問題になっているよう。うちの会社で使っていたPolycomはVSX7000というモデルでこのモデルの場合はまた下記のサイトの設定内容とはまた違っていた。
H.323 video conference over RT-series NAT box
VSX7000側で必要な設定は以下、Admin SettingのFirewallの設定の部分です。
*Firewallの設定
Fixed Ports: checked
TCP Ports: 3230 to 3235
UDP Ports: 3230 to 3253
Enable H.460 Firewall Traversal: checked
NAT Configuration: Manual
NAT Public (WAN) Address: NATしているGlobal Address
NAT is H.323 Compatible: unchecked
Address Displayed Global Directory: Public, NATしているGlobal Address
になる。そして設定変更を何回かやっていると反映されなくなってくるような感じで、逐一の再起動が必要になります。これやってないと設定が正しくともつながらないみたいな事になり、さらに時間を無駄にすること請け合いです。
しかし、やってて思ったのだが、別にこんなもん使わんでもskypeと奇麗に音声が拾えるマイクだけありゃあもっと安くテレビ会議なんてできるんじゃないかと思ってしまう。NATなんてものもほとんど気にする必要ないしね。。。
 |
Polycom Skype専用ハンズフリースピーカーフォン Polycom communicator ポリコム |
↑ こういうの一個とカメラとでかいめのディスプレイだけあれば。。。
まあ、取引先なんかがPolycom入れてて合わせないといけない場合も多いかな。。。あ、でもSkypeもビジネスユーザ向けにSIPのサポートはしてるみたいだからSIPプロトコルでPolycomと対向をskype入れてるPCとかで接続はできないものか。。。そうすれば取引先がPolycomでも。。。取引先のPolycomの設定変更をお願いするのが大変か。。。