CHDK on Canon IXUS 80IS 2012年03月14日

Canon IXUS 80 is

iPhoneを買ってから持ち歩く機会がぐっと減ったCanonのIXUS 80IS。iPhone購入以前はよく使ったがiPhoneのカメラが結構綺麗にとれるのでそれ以降持ち歩かなくなった。

今回久しぶりに取り出していじってみたんだが、その理由はこういうものを見つけたから。

CHDK wiki

これ、ロシアで開発されたCanon製カメラのカスタムファームウェア。DIGICというCanonの映像エンジンを解析してRAW撮影の機能とかISO、シャッタースピードなどめちゃくちゃ細かいところまでマニュアル設定が可能なように作られているようです。しかし、Androidなどの携帯端末でそのOSを有志で勝手にカスタマイズして配布するようなことが最近多いが、カメラの世界にまでこういう動きが。

しかも、実際にはファームウェアを書き換えるのではなく、既存のファームウェアの上で動作してオリジナルのファームウェアの設定をCHDKがOverwriteするような動きみたい。ていうことは元に戻すのも簡単。そりゃあ試してみたくはなりますわな。

というわけで早速、CHDKをダウンロード。と、その前に自分の持っているカメラのバージョンに適合したCHDKをダウンロードするため、自分のカメラで動作しているファームウェアバージョンをチェックする必要がある。

[ファームウェアのバージョン確認]

ファームウェアのバージョンは「vers.req」という空ファイルをメモリーカードのルートフォルダに作成し、再生モードでデジカメを起動した後にSETボタンを押しながらDISP.ボタンを押せば右写真の様な画面が出て確認する事が出来ます。
※機種によってはファイル名が「ver.req」でないと確認できない場合があります。

CHDKで手軽にRAWを撮る!

ちょっと最初から面倒な作業だけども、ファームウェアバージョンは型番やシリアル番号を記載しているシールにも書かれていないので調べるしかない。上記でファームウェアバージョンがわかればそれに対応したCHDKをダウンロードして中身を解凍してSDカードのルートフォルダにコピー。それをカメラに挿してファームウェアアップデートを行うとCHDKが起動してくる案配です。最初のバージョン確認がちょっと面倒だがダウンロードしてしまえばそこから後は楽だ。

と、思ったらなぜかファームウェアアップデートの選択項目が出てこない。ちゃんと必要なファイルは全部SDにコピーされていてアップデートの項目がWebの説明通りだとちゃんと表示されるはずなのに。。。んでもって深夜3時までかかっていろいろ調べていると

This cam can’t start chdk via “Firmware Update” as described in the manual!

For the “manual start” method, you must copy the PS.FI2 file to the root directory along with DISKBOOT.BIN and the CHDK folder to find the “Firm Update…” menu option. The “Firm Update…” option will appear as the last item under the first screen (the “playback” tab, has an arrow inside a square) when you press the MENU button.

SD1100IS – CHDK Wiki

なんだよー、ファームウェアアップデートでの起動ができないのかよ。んで、SDを再度フォーマットしてBootableのSDを作成し、CHDK自動起動にしてなんとか立ち上がるようになりました。具体的手順はこちらを参考にしました。

CHDK導入手順紹介(Windowsユーザーの場合) blueswのなんとなく写真(仮)/ウェブリブログ

ちょこっと使ってみての感想ですが、なんか操作性悪くないかい?最初メニューの操作方法すらなんかよくわからん感じで、シャッタースピードなどの設定もOverwriteをオンにしないと実際に反映されないなど結構設定がややこしい。RAW撮影はオンにできたけどなんか全然思ったような写真が撮れず苦戦中。もうちょっといろんなところに持ち歩いて撮り方勉強しないと使いこなせないな。