ファーストフード英才教育 2014年02月17日

Fast Food
“Fast Food” photo by SteFou!

先のおいしいものと体に良いものがリンクしない、という件で先日お会いした方とのお話しで、

「でもイサーンの田舎から出て来た女の子とかってイタリア料理とかマクドとか食わしてあげても全然おいしいと言わないことってありません?結局、子供の頃とか周りの環境で近場によくあるものに慣れ親しんで、それが標準になっちゃうと思うんですよね。だから場合よってはおいしいものと体にいいものがリンクしてる人たちはいっぱいいるはずじゃないですかね。」

という話が出て、ああ確かにそうかもしれないと思った。僕もイタリアンやらマクドやら食べさせても全然美味しいなんて言わずに「ソムタム食べたい」なんていうお姉ちゃんとか見たことあるし、ふと考えなおすともしかしたらファーストフード食べ始めると止まらないなんて思ってるのは僕らの世代だけなのかもしれない。

1970年代からマクドが次世代の顧客ということでマーケティングにメインを置いた子供たちがちょうど僕らの世代で、街にファーストフードが溢れ出したと思う。

僕らはファーストフードの英才教育を小さな頃からしっかりと受けて育って都会の食事、フランチャイズのセントラルキッチンで、悪く言えば工場で作られた食事に疑問を持つ余地なく育って来たのかもしれない。逆にパッケージングされた食べ物が清潔で自然のものってのは雑菌もいっぱいで敬遠してたり。

環境には強く影響されるけど、逆に食事の好みの味ってのは本能的なものでもなんでもなく、後天的に学習で覚えるもんなんだろうなあ。

そう考えると子供には小さい頃から野菜中心で健康的な食生活を強制的に家のルールとして守らせてファーストフードとかは食べさせない方がいいのかも。でも望むべくはそういうファーストフードなんかも知った上で、自然に好んで体にいい食品を食べるような嗜好を身につけるのが一番いいとは思います。そういった選択肢を知らない子供もそれはそれで可哀想な気もするし。

とにかく若い頃の味の記憶と教育は大事なんでしょう。食い物に限らず。