相川七瀬ご一行様

さて、28日。ダムダム団ご一行様が台湾に到着するはずなのでゲストハウスで白い紙をもらってマジックで大きく「ダムダム団ご一行様」と書き込んで空港に向かう。

彼らの乗った飛行機CI109が到着。「ダムダム団ご一行様」のプラカードを大きく広げてArrivalの出口のところで彼らを待つ。と、横に居た同じく出迎えをしている台湾人らしき兄ちゃんが、警備員と話して、普通は出迎えの人間が入れないところまで入っていって誰かを待っている。何かいな?と思って彼の持っているプラカードを見ると

「相川七瀬ご一行様」

相川七瀬もこの飛行機か!!相川七瀬が見れるかも!というのはどうでもいいが、「相川七瀬ご一行様」の横で負けじと「ダムダム団ご一行様」を一人で掲げるワシ。誰かこの瞬間を写真撮って!と思っていましたが、なんとCI109から一番に出てきたのが相川七瀬でした。バックバンドの連中もぞろぞろ出てきましたが、なんか見たことある外人も居る。誰やろうと考えてる間に相川七瀬ご一行様はそそくさと空港の外に出て行ってしまいました。追っかけも20人ぐらい居て、キャーキャー言いながら大移動してました。

そして後日見覚えのある外人はマーティーフリードマンであることが判明しました。ほんでもってそれから40分ほどしてダムダム団ご一行様と無事会えることができました。そしてかならズのタカベー氏の知り合いの家に泊めてもらえるとのことでバスに乗って台北へ移動。地下鉄大安駅のすぐそばのアンクルさん宅は非常にセンスのいいおうちでした。

そしてその晩は早速メシを食い、ビールでかんぱーい。ほんとに時間がゆるゆる過ぎて行きます、、、。

食っちゃ寝台北

次の日から台北散策開始。とりあえずダムダム団がライブを行う圓山公園駅を下見しようと台北の地下鉄に乗って駅へ。

圓山駅についてもまたここが地味なところで、公園をぶらっと歩いて、そのほか街をうろついて後はやることがなくなってしまう。しょうがないので圓山公園駅から台北駅までの5駅ほどを歩いて帰ることに。大量に汗をかきながらゲストハウスに到着。そしてテレビ見ながらビール。

台湾はえらい日本贔屓な国だと聞いておりましたが、テレビでも日本の番組がバンバン流れている。上戸彩のドラマや、お宝鑑定団、バリバリバリューとか中国語の字幕付きで四六時中やってます。そしてそんな中、いきなり川口浩探検隊が流れ始める。ああ、台湾に来て川口浩が見れるとは思わなんだ、、、。アイスランドの火山活動によって出来た巨大なクレバス、ギャオに挑戦しておりました。日本贔屓の国、日本人宿、日本の番組、地味な町並み。なんとも外国に来た気がせん。

それでも少しはおもろい所を見つけようと次の日も台北駅の回りを散策したりしていると、台北駅地下街広場にて、虚無僧が尺八の演奏会をしておりました。その虚無僧が吹いている曲が演歌ばっかりで、写真を撮ったときは「浪花節だよ人生は」を吹いておりました。台湾人、とにかく日本のものが大好きなんですな。でも虚無僧はどうかと思う。

銀行に両替に行って、「レートいくら?手数料取るの?」と聞いたら、「うちの銀行はT/Cの換金は手数料高いからICBCという銀行へ行け」とわざわざ他の銀行を紹介してくれる奥ゆかしい台湾人。酒もあまり飲まず、町中の屋台ではほとんど酒をおいていない真面目な台湾人。大陸の中国人のようにワイルド&クレイジーなところも少ない。

いい人達だが、刺激に欠けるな、、、と思ってましたが、台湾のスポーツ新聞を見てびっくり。一面からこれでもかと言わんばかりに事件事故の死体写真を載せまくり、犯人の写真に至っては手錠をかけられた瞬間の写真が載っている。というか非常に作為に満ちた紙面で、普通新聞記者が到着して、写真取る準備が出来た時にハイ!逮捕!ってありえんでしょう。多分警察も事件があって犯人逮捕した後でも、記者が来たら

「ほら、もっかい逮捕の瞬間の絵を作るから、撮って撮って!」

とかやってるんやろう。とにかくスポーツ新聞はどのページをとっても扇情的な写真ばっかですわ。川口浩といい、結構台湾の人はこういうハードなコンテンツ好きなんでしょう。そんなこんなでぐだぐだと毎日を過ごして28日のダムダム団ご一行様とご対面の日を迎えるのでありました。

地味な台北

香港は毎日素晴らしいぐらいに晴れまくっていた。台北への出発当日も快晴なのでこりゃ快適なフライトになるわい、と思っていたが、離陸後10分程度で飛行機が揺れ出す。南シナ海上をぐらぐら揺れながら約1時間半のフライトで台北の中正国際空港に到着。着いてみるとなんと台湾は台風上陸前夜でした。それで揺れたのか。

イミグレを通り、両替をして空港のArrivalロビーに出たのは夜11時前。よく考えたらこんな時間に新しい街に着いたのは初めてで、台北への電車かバスがまだあるのかちょっと心配になる。しかも宿もまだ決めてないのであります。空港の出口でタバコを吸っていても、声をかけてきた客引きは一人だけ。

「安いホテル知ってるからそこに泊まれ」
「俺、タクシーの運転手。ホテルまでも乗せてってやるよ。」

とおきまりのパターンで話しかけてくるが、

「ワシ、300NTDで泊まれるとこ知ってるんやけど、それ以上に安いとこある?」

と言ったら、そんな安いホテルはないよと黙り込んでしまった。そしてワシを勧誘するのをあきらめたのか他の客にアタックを開始し始めて、それっきり。台北では客引きは少ないな、、、。

香港に居たときに調べておいた日本人向けゲストハウスがいっぱいだったら泊まるところを探すのが苦心しそうやな、とさらにあせっておりましたが、

「ドミトリー空いてますよ。とりあえず台北駅まで来てもらえますか?台北駅で電話もらえたら迎えに行きます。」

とのこと。よかった、これで宿確保。一泊300NTDのドミトリーであります。ほんでもってバスで空港から台北駅まで移動。しかし、台北の街は地味だ。OG氏が以前台湾に行った時のことを

「台北はほんまに大阪に似てるで。なんか、大阪から飛行機に乗って大阪に着いたような感覚やったわ。」

と言っていたが、まさにその通りで大阪西九条や鶴橋みたいな感じの町並みで、台北駅の回りも、日本の地方都市の県庁所在地駅のような感じであります。

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しかも夜11時半ぐらいで街の明かりがほとんど消えてる。寝静まるのも早いのか台北、、、。そして台北駅でゲストハウスのオーナーに迎えに来てもらって、この日は早々に就寝。

チョンキンマンションはインド料理天国

腰痛のため、その後出発までずーーーっとhostelで寝てましたが、寝てようが、出歩いてようが、とりあえず腹は減るのでメシをどうしようかと考えたところ、香港の安メシはあまりうまくもないのでチョンキンマンションのグランドフロアのインド料理屋でベジフードばっか食ってました。

弁当屋みたいに作り置きで、頼むと暖めてくれてお持ち帰りできるところがいっぱいあるのでそこでオクラのカレーとチャパティ3枚とかを買って宿で食う、というのをよくやってました。

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こんな感じで包んでくれて、

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ひろげるとこんな感じでそれなりに豪華な食事になります。ホステルの西洋人達はあまり食いたがらない感じでしたが、中国入ってから肉と炭水化物ばっかだったのでインドのベジフードで野菜を摂ればバランスがいいだろうと思いながら一人ガツガツ食ってました。

そして台湾出発の直前、23日、24日になってやっと腰の痛みも良くなってきて安心して宿をチェックアウト。ちなみに宿のチェックアウトは12時。台湾へのフライトは20:30。その間はずーっと空港の喫煙ロビー。空港はタダでエアコンの効いた部屋に居れるのでとてもいい。

戻って来たとき、どのように中国へ抜けるかをゆーっくり考えてました。ちゃんと空港のArrivalロビーに中国旅行社のカウンターがあって、中国の深圳や广州への直通バスが出てるとのこと。

あと、香港空港に到着したら入国審査のゲートの手前にマカオへのフェリー乗り場があるらしく、香港の入国審査を受けずにそのままマカオに抜けることも可能らしい。

そんなこんなでどうやって中国に入ろうかな〜といろいろ考えてると2,3時間前になってきたので、免税でタバコだけ買って搭乗口へ。さあ、台北!今回タイ航空の飛行機だ!機内食も楽しみだぜ!

Travellers Hostel、そして一人になる

朝起きると腰が痛い。ベッドから起きれるが、しゃがめない。歩けないほどでもないけど、しばらく歩いていると腰を守るためにいつもは使ってない筋肉が動いているようで異常に汗をかく。

とりあえずこの日は2日過ごしたインド人宿を抜けて同じチョンキンマンションの16階、Travellers hostelへ移動しようとしてたので残念そうな顔をしてるインド人を尻目にチェックアウトを済まして移動。移動途中に他のインド人から何回も声をかけられた。

「おまえ、ここの5階に泊まってたJapaneseやろ?なんであそこ出たんや?部屋汚いか?確かにあそこはめっちゃUglyやもんな。よし!俺綺麗で安いとこ知ってるから俺んとこ来いや!」

ありがとうありがとう、次の宿決めてなかったら部屋見てみたいけどもう決めてるんよね、と礼を言って16階へ。ワシ、基本的に客引きの連中は全然嫌いではないです。何か話しかけてきたらとりあえず値段だけ聞いて少しづつ物価も見えてくるし、広州の時みたいに安い宿の情報をまったく持たずに新しい街に来たときは彼らが頼りなんで。彼らにもちゃんと儲けの出る額であればあまりひどい宿に連れてかれたりもないし、値段交渉はゲームなんであせったりしたら彼らの言い値。俺は他で同じ値段のとこ知ってるんだよ、というのを臭わせながらかけひき。ブツブツ言いいながら値引きしてもらうより、しょうがねえなと笑いながら値引きしてくれるような形がベストですな。こんな感じで今まで客引きとは結構フレンドリーにやりとりできてるんで結構楽しいもんです。

そしてネットで調べる限りチョンキンマンションで最安値のドミトリー60HK$のTravellers hostelへ。ここはエアコンもばりばり効いてて、部屋も広い。快適。ナガノさんは今晩が最後になるので、いろいろ一緒に回りたいが腰が、、。

とりあえず香港島へ渡って、エスカレータで山の上まで上ってみっか?という感じで腰の痛いのを押して出かけてみます。しかし、エスカレータを登り切ったところはまだ山の中腹。それでも腰がかなり悲鳴をあげてるので、ここで断念して階段を下る。

途中、市場を見つけたのでランブータンをひと房買って宿でもしゃもしゃ食べる。明日出発が早いせいかナガノさんも結構早めに寝るようなのでワイもビール飲んで早めに就寝。次の日の朝、ナガノさんを空港に見送り、その後はhostelで腰の養生。

ずーっと寝てました。