日本人なら馴染む味、น้ําพริกปลาทู ナムプリックプラトゥ 2013年07月01日

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久々にこんな料理を作りました。น้ําพริกปลาทู ナムプリックプラトゥ。ナムプリックってのはタイの昔からある料理で唐辛子汁みたいな意味でありまして、野菜その他いろんなものをクロックで叩いて潰して混ぜ合わせ、唐辛子も入った辛いタレみたいなもの。生の野菜や湯がいた野菜につけて食う。白ご飯にどっさり載せて食べるのがこれまたたまらんうまくて止まらなくなる。

僕は日本に一時帰国した後に、タイに戻ってきて一番に食いたいタイ料理というとこのナムプリック。น้ำพริกกะปิ ナムプリックガピかナムプリックプラトゥ。あータイの味だなあと思う。なんか帰ってまいりました、という気分になります。

んで、久しぶりに作ったナムプリックプラトゥ。タイに住み始めた当初、一番街中で見かけるナムプリックガピは癖があって食えなかったけど、こちらのナムプリックプラトゥはすんなり好きになった。唐辛子、ししとう、タイの赤玉ねぎ、ニンニクなどを一回串焼きで軽く焦げ目がつくまで炙って、それをクロックで潰し、プラトゥという見た目鯵っぽいでも鯖な魚の身をほぐして入れてまたペーストになるまで叩く。そして適当な出汁(うちはいつもรสดีというインスタントの出汁の素)を入れて伸ばしてナンプラー、マナオで味整えて完成。焼いて甘みの出た野菜と鯖の味、唐辛子の辛みが、とてもうまい。普通に野菜と魚とが口の中で混ぜ合わさるあの旨さが料理になっているのだから旨くて当然なんである。野菜にご飯にどっさりかけて食うといくらでも食える。連続して食っても全然飽きない複雑な味をしてるんであります。

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↑ 炙った/炒った野菜や揚げた鯖は屋台で買ってきた。ナムプリックの屋台で買うことができる。んで家で自分好みに作るのです。

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↑ クロックに放り込んで。。。にんにく、赤玉ねぎ、ししとう(พริกเหลือง プリックユアック)は適当にどばっと入れて、唐辛子だけある程度残しておいて途中で味見ながら足していきます。

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↑ ポクポク突いていくと、こんな感じにペースト状になっていきます。

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↑ 鯖の魚肉を投入

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↑ 魚の肉はきめ細かいのでしっかりしたペースト状になってきます。

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↑ だし、ナンプラー、マナオ、味の素で味を整えて。。。

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↑ 盛りつけて完成。

食事に魚が出て、野菜と食い合わせることも多い日本人には絶対うまい料理のはずなんであります。旅行者の人も街中の屋台や、TesconLotus, Big-Cなどのフードコートで見かけたらぜひ一度食って見てください。最近はタイ人の若い子も食の欧米化が進んでんのかあまり食わないかもって彼女が言ってたけど。。


↑ youtubeでもレシピ動画が。

10分で本格タイごはん 味澤ペンシー 2013年06月24日

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妹の誕生日プレゼントをアマゾンで探していてふと気づいた。タイ料理好きだからタイ料理のレシピ本がいいかも?でも食うのは好きだが作る方にも興味を持ってもらえるかどうか。。。

んで、先に紹介した本もいいんだが、「タイに1,2回来たことがあってタイ料理は好きだけど、料理の名前まで覚えてない」というごく一般の人にはやっぱりちょっと向かない。贈っても「ほとんど食べた記憶のない料理ばっかりでレシピ通り作ってもうまくできたのかどうなのかまったくわかんない」と言われそう。

なので、もうちょっと簡単で王道メニューの載っているいい本がないか見てみたところ、表題の本がアマゾンで「タイ料理」で検索すると一番にヒットしてくる。

嬉しいことにKindle版がリリースされているので、ちゃんと海外に居てても内容をチェックすることができた。

こちらの本も、日本で手に入りやすい材料を選んで書いてます、、、ってところをさらに推し進めて、ココナッツミルク、ナンプラー、カレーペーストの3つだけをとりあえず揃えれば後は普通の日本の食材で大丈夫なように書いてある。本格的にタイ料理がすきな人にはちょっとレシピが甘すぎるかもしれないけど、普通の人にはこれぐらいが敷居が低くていいんじゃないだろうか?

面白いのは、

  • カノムチーンの代用品はやっぱりそうめん
  • クイティアオでセンレックの代用できしめん!を使っている
  • ゲーン・イープンということで逆アレンジで日本のカレールーをタイの食材でタイ料理っぽくアレンジ
  • オリジナルメニュー、と書かれているヤムタコ(タコの切り身のヤム)、ヤムヘット(キノコのヤム)はめっちゃうまそう。ヤムタコは時々、タイの日本食屋で見かけることがある。確かにうまかった。

などなど。タイに居る身で読んでみると代用品のアイデアが面白く、今度実家帰ったら僕はタイの本格レシピでタイ料理作って、妹にこの本の日本式タイ料理のレシピで料理作ってもらって食べ比べなどしてみるのもいいのかもしれない。

10分で本格タイごはん
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暮らして恋した バンコクごはん タイ料理レシピコレクション 下関崇子 2013年06月23日

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日曜日の青空ヨガの後にスクムヴィット33/1をブラブラしております。その時に東京堂書店で見つけた本。元キックボクサーの下関崇子さんの「バンコクごはん」であります。

古い本かと思っていたが初版2012年12月の本なので全然新しい。この本、レシピの本数がすごい数えるのめんどくさくなるぐらいで、Amazonの紹介文を見ると約150品となっている。確かにそれぐらいはある。載ってる料理が王道のものだけではなく、これだけ点数があるので日本人にはまだあまり馴染みのない料理なども満載。例えば、

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เนื้อแดดเดียว : ヌアデッディァォ : タイ式ビーフジャーキー
หมูยอ : ムーヨー : 豚かまぼこ
แกงเหลือง : ゲーンルアン : 南部のイエローカレー
แกงสายบัว : ゲーンサイブア : 蓮の茎のスープ
ยำปลากระป๋อง : ヤムプラーガポン : 缶詰イワシのヤム
ข้าวยำ : カオヤム : 南部のまぜご飯
ลอดช่องสิงคโปร์ : ロートチョンシンガポール : 実に一言で説明し辛いタイのデザート・ドリンク

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などなど。しかも素晴らしいのは日本でも手に入りやすい食材を使ってレシピを構成してくれていること。タイ料理好きの日本在住の日本人(変な言い方?)にはとても役に立つ本だと思われます。ただし、確かにAmazonの紹介文にある通り、グリーンカレーやトムヤムクンは載ってないのでそういう王道以外のタイ料理を知ってて「またあの味を。。」と恋焦がれている方に最適。それ以外はあまり食ったことないなあ、という人はまず次の大型連休でバンコクに来て食い倒すことから始めましょう。

僕はこの本と、タイ語で検索かけて出てくるタイ語レシピと見比べながらいろいろ作ってみたいと思います。まずは上に書いた奴からかな。

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久々のローカル市場 ตลาดนัดเย็นอากาศ 2013年06月21日

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雨季に入って夕方にどざっと雨が降ることが多く、会社の退社時間18時になっても外に出れず、とりあえずオフィスやスタバなどで雨が止むまで時間を潰すことが多い。

その後に彼女が野菜を買い込みたいということで会社と自宅の間にある、นางลิ้นจี่ ナンリンチーの通りとเย็นอากาศ イェンアーカートの通りのちょうど交差点のところにあるローカル市場に行ってきた。ここの市場、Foursquareなどでなんという名前の市場か調べていたら ตลาดนัดเย็นอากาศ、ตลาด(市場)、นัด(約束)、เย็นอากาศ(イェンアーカート通り) と書くみたい。通常の場合、市場って「タラートなんとか」って形でなんとかに地名が入ることが多いけど、このนัดは何?って感じで彼女に聞くと、นัดは人に会う約束などの意味の単語で、毎日開く市場ではなく、毎週日曜日とか夕方のみとか時間を決めて開かれる市場のことをตลาดนัดというらしい。なるほどまたひとつ勉強になりました。

久々にローカル市場あるくのも楽しい、と言いたいところなんですが、だいたいこういう市場って未舗装の駐車場脇なんかにあったりして雨季の場合地面がぬかるんでいて通勤用の靴で歩きまわるのは正直辛い。ドロドロになるんよね。

こういう市場は田舎でもバンコクでも風景はぜんぜん変わらずですな。

ドリアン売ってる。今の時期お店の軒先や、トラックの荷台にドリアン満載して移動販売してる人たちが通りの歩道で、とか至るところでドリアンをカットしてる風景を見ることができます。この日もドリアン買って帰ったな。。。

んで、市場で買い込んだ野菜を使って自宅で最近はこんな野菜メインの料理ばっか食ってます。

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↑ プラーラーサップ(魚の塩漬け発酵物とタイハーブのディップ)+マムアンディップ(酸っぱい若いマンゴー)

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↑ ナムプリックガピ(海老味噌のディップ)+プラトゥー(鯵みたいな小鯖)

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↑ ナムプリックガピ+プラーラーサップ+ゲーンヘット(キノコのスープ)+ガイトート(フライドチキン)

タイの野菜って生だとちょっとエグみのあるものが多いけど、ナムプリックについてくる野菜のように一度湯通しすると優しく、野菜の甘さも出てくるのでとても食べやすくなります。これにプラーラーサップとかナムプリックガピとかめっちゃ辛いソースつけて食うんですが。。

ガパオフレーバーのベジタリアンソーセージ 2013年06月13日

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久しぶりに晩飯にベジタリアン用ソーセージを焼いて食いました。会社の同僚に教えてもらったタイで普通に売ってるベジタリアン食材の中で多分一番うまいプロダクトであろう、

ไส้กรอกกระเพราสปาฟู้ดส์ Veggie Spa Foods Holy Basil

であります。ベジタリアン用なので当然ながらお肉は使えず大豆プロテインを練り練りしてソーセージっぽく作ってある。さらにこれはHoly Basil、กระเพราと書いてある通り、ガパオが入ってスパイシーに作ってあるので中々おいしい。

お値段は結構高くて、スーパーのTopsでは1パック95THBもしていた。ネットで見てみても80THBぐらい。まあお高いですな。でもこのソーセージは他のベジタリアン用のフェイクミート食品よりかはスパイシーに味付けがしてあって大豆の豆臭さや味気のない練り物臭さがだいぶ抑えられている。

ただ、今書きながら冷静に考えてみると、95THBも出すなら普通の人間は肉のソーセージ買うわな。ホントに肉を食えないベジタリアンか、僕みたいにただ単純に食べたことないものを一度食ってみたい、という人しか買わないか。。。

んで、タイの食品はまだまだカロリー表示が行き渡ってないのでこの商品もカロリー表示がない。こういう食品を購入する人はカロリーとか結構気にする人が多いと思うんだけど。。。というわけで自分で計算してみます。

ソーセージのパッケージから、総重量が250gということなので、そのうちの60%が水分量だと仮定します。(ちなみに日本では水分量55%以下はドライソーセージに分類されるらしい)

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んで、パッケージの情報をいろいろ見ながらまとめていくと、、

250*(100-60)/100 = 100g

Soy Protein (โปรตีนถัวเหลือง) 60% = 60g*4kcal/g = 240kcal
Carbonhydrate (แป้งมัน) 18% = 18g*4kcal/g = 72kcal
Spices (เครื่องเทศ) 10% = 10g*4kcal/g = 40kcal
Oil (น้ำมันถัวเหลือง) 8% = 8g*9kcal/g = 72kcal
Basil (ไบกระเพรา) 4% = 4g*4kcal/g = 16kcal

Total 440kcal/1pack

という感じでしょうか。ソーセージ1本あたり110kcalとざっくり考えておけばダイエット中でも食えます。日本にいると中々ベジタリアン専門店やダイエットフードの棚ぐらいでしかこういうベジタリアン用の食材って見ないかもしれないので、タイの場合どこのスーパーでも結構売っているこういうベジタリアン用食材を試してみるのも面白いと思います。