政治のダイナミズム 2012年03月28日

最近のDACOに載っていた記事。

反タクシン派のトップ、ソンティさんの証券取引法違反裁判でなんと懲役20年の実刑判決。。現在の政権はタクシン政権。そして数年前の2010年、タクシンのタイにある資産約760億バーツが不正蓄財のかどでの差し押さえ裁判(最終的には一部の資産にとどまったけど)があった。その時の政権は民主党。

タイは政治の色が非常にわかりやすい。しかも日本と違って、毛色の異なる党が政権を取るとすぐに憲法改正をしたがる。自分たちにとって有利になるような憲法改正。日本の場合はみんなとにかく憲法は守ろうとして、憲法改正って非常に時間がかかるが、タイの場合はどうも「憲法は人が作ったものだから、憲法で人がコントロールされるのではなく、人が憲法をコントロールする必要がある」ぐらいに思ってるんじゃないかと思う。その割りに法に裁かれた後の処遇に関してはかなり厳格に執行されるのか、みな裁判判決をかなり重要視している模様。

まあ、どこかの党が主導して作った憲法ならそちらの団体に有利に傾いた内容に必ずなっているもので、平等なものじゃない(そもそも平等とはどう定義したらいいのかもわからなけど)。なんで改正の糸口を見つけるためのツッコミどころも満載なんだろう。。。日本みたいに現状のシステムに合わないのにとにかく四角四面に守り続けるというよりかは僕はタイのスタイルのほうが賛成なんですけど。といいつつも戦後の憲法の改正の回数を考えるとやりすぎなような気もします。

しかし、これだけコロコロと追う側/追われる側、政治家/被告人が入れ替わる様を眺めては政治のダイナミズムをまざまざと感じております。これもまた海外で生活し、海外の文化や社会を勉強する醍醐味だとも思っております。

参考:
タイ王国 – Wikipedia
タイにおける政変一覧 – Wikipedia