メディアの切り替わり 2011年07月30日


上岡龍太郎の芸人論。おもしろいのはテレビ放送開始後、芸人の価値観もシフトしていったこと。劇場からテレビへもこの時代の大きなメディアの転換だったんですな。新しい技術、新しいメディアが登場して淘汰される物、人多し。この後、劇場がバタバタ倒れていって芸能人も皆テレビのほうへ向いていかざるを得ない状況になっていったでしょう。ビデオが普及して行った後にレンタルビデオ屋が雨後の筍のごとく出来ていったときに並行して映画館もボンボン潰れていったような感じだったな。

2000年代に入ってはインターネットですな。インターネット+iPod、そしてNapsterでレコード屋が喰われ、新聞や本など、今テレビも喰われようとしてますな。タイに来てみても思うのは、テレビってのはやっぱり影響力大の大事なメディアなんですな。簡単にどんな人にもメッセージを届けることができる。悪い言い方をすれば大きな洗脳ツールですな。インターネットは検索から始まるので自分で何か見たい・調べたいという気持ちがないと自分には何も届かない。テレビは無条件に万人に送り届けることができるのでやはり政治や国家にはかかせないツールです。双方向ではなく一方的、というところも放送してる側にはいいんでしょう。

テレビの波にうまく乗って行った芸人のように、インターネットなどの世を席巻していく新しい技術にはちゃんとうまく波乗りして行きたいもんですな。大学生のとき、半年ぐらい卒業後どうするのかを悶々と悩んだ時期がありましたが、偶然であれ、ちゃんとまだ先のある業種をセレクトしたのは幸いでした。とはいえ、テレビですら実用段階からまだ100年ほど、日本で放送が始まって50年ほどしか経ってないのにもう交代の時期に差し掛かってるのを見ると、インターネットですらあんまりぼんやりしてられんというのもありますな。こういったことを不安に感じてストレスを負うか、逆に入れ替わりが激しいタイミングこそ何か自分を活かすチャンスがあると考えるのかで変わってくるような気がするのでなんとか毎日がんばってニュースを読んだりしてます。ネットで。