スモールビジネス仕事術 結城聡 2013年02月20日

working remotely at a Luang Prabang coffee shop
“working remotely at a Luang Prabang coffee shop” photo by BohemianTraveler

どこかのWebで見かけてAmazonのKindleストアで99円というとてもお安い価格だったので買って読んでみた。著者は結城聡さんという囲碁の棋士、、、とは同姓同名のブレイクオンスルーという会社を立ち上げられてる社長さん。Kindleで最近バンバン増えてきているeBookオリジナルのコンテンツ。既存の紙の本のコンテンツをeBookで、というのは著作権関連がうるさいので大変だが、eBookがオリジナルのコンテンツを出すのであればとても簡単なようで、さらには紙の本のように「これぐらいの文章量がないとまとまって出せないです、、」というような制約が一切無いので通常の紙の本の文章よりかぐっと減らして、Webの記事・コラムから紙の本のちょうど中間点ぐらいの立ち位置を狙うマイクロコンテンツ系の本になっている。手持ちのiPadで表示してページ数を数えて見たら33ページの長さだった。まあ、1時間ぐらいで読めます。

いわゆる中小規模の会社で運営母体をスモールにして意思決定のスピードを極力早くする、固定費をスモールにする、で損益分岐点を下げて早く黒字化しましょう!ってのが掴みで、スモールビジネスでITツールを駆使してどこまで迅速、省力化、効率化できるかみたいなことをツラツラと書かれております。まあ、そもそも自分はIT関連の会社で働いてて、それもネットワーク周りを見てる人間だから大体においてはすでに知ってることが書かれているんだが、改めて文章を目にしてみると「ううーん、そうだよなー」と頷いてしまう。

せっかくのスモールさを十二分に活かすためには、大企業の真似事をする必要はないと思います。特に大企業の悪いところは絶対に真似をしない方が良いです。社内でGmailが使えないとかTwitterやFacebookにアクセスできないとか、ノートパソコンの持ち出し禁止とか中国かよ!って(笑)

そうっすよね。また、旧時代的な仕事のやりかたをPCインフラが一般に普及し始めた「Windows95時代の仕事のやり方」と呼んでるのもなかなか言語センス的にぐっと来ますな。後半はIT仕事術ということでIT関連ツールを活用してどれだけコストをかけずに効率的にやっていくかを具体的なツールの名前をあげて書かれているのでこのへんにあまり明るくない人にはいいかも。国内出張で小一時間ほど新幹線や飛行機に乗るという時にKindleストアでちゃちゃっと買って移動中に読んでしまうのが吉だと思われます。

結城 聡
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