ホンコン・フライド・ムービー 2015年10月02日

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久しぶりに映画を観た気がする。長らく映画観てなかったがまたよりによって観たのがこれ、「ホンコン・フライド・ムービー」。マイケル・ホイ主演の1988年の香港のコメディ映画でございます。

タイのiTunesストアに唯一上がっていたマイケル・ホイの映画でなんと珍しく日本語字幕付き!となると久しぶりに観たくなって購入してしまった。

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原題は「鶏同鴨講/CHICKEN AND DUCK TALK」となっていてマイケル・ホイ演じるタウンハウスでローストダックのお店を営むケチで頑固なオーナーと、道路挟んで向かいに出来たフライドチキンのファーストフード店との一悶着を描いた映画。マイケル・ホイの映画といえばMr.Booとかインベーダー作戦、アヒルの警備保障あたりが有名だけど、それらを制作していたゴールデンハーベストから離れてホイプロダクションで撮った後期の作品。

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結構ネットを検索するとファンからは好評価な作品みたいで、人情味溢れる昔気質の味はいいけど店は小汚くてサービスも適当な食堂と見栄えのするアメリカナイズされたファーストフード店の対比を描いて皮肉るみたいな感じのストーリー。綺麗にまとまっていて非常に見やすい。そしてこういう映画では大事な「字幕とか言葉わからんでもだいたいストーリーがわかる」テンポのいい作品。

個人的にマイケル・ホイが大好きで、これと言った強烈な特徴を作らずに中肉中背、常に苦虫噛み潰したような顔か、不安そうな顔しかしてないただのおっさんなんですが、日本語吹き替えで広川太一郎が演じているときはもちろん、普通の字幕付き原語版でもなんでかちゃんと記憶に残るコメディアン。この人、映画のパッケージ、ネットに上がっている写真、何を見てもカッコよく写っている写真が一枚もないところが素晴らしい。

いつもどおりのもっさりしたマイケル・ホイとしょうもないギャグでほっこりしながら見れる映画であります。

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新Mr.Boo! 鉄板焼 2012年12月04日

これまたhulu.jpで見たMr.Booことマイケル・ホイの主演映画。最近またマイケル・ホイの映画が追加されて、これでやっと日本公開されたマイケル・ホイの映画がすべてhulu.jpにラインナップされた。残念ながら全作字幕で広川太一郎の吹き替えバージョンではございません。

ちなみに「鉄板焼」ってタイトルは絶対日本の映画会社が勝手につけたタイトルだと思ってたらどうも原題そのままらしい。他のサイトのこの「鉄板焼」の映画評を読んでいて知ったが香港では鉄板焼きが寿司と並ぶ日本の有名料理だとか。

マイケル・ホイが香港で有名な鉄板焼きのお店でシェフをやっている。実はその鉄板焼きレストランのオーナーの娘と結婚して血縁関係。しかしいつもオーナーにも嫁にも虐められ、普段は店にやってくる女の子にちょっかいを出したりしながらぼっさり暮らしている、というようなところから1984年の制作らしく、テニスで女の子をひっかけたりディスコに行ってみたり、果てはフィリピンまで遠征と縦横無尽に、かつめちゃ適当にストーリーが進む。いつもどおりのもっさりしたマイケル・ホイとしょうもないギャグでほっこりしながら見れる映画であります。

1980年代は香港もやっぱり妙に浮かれたバブリーな時期だったんですな。この頃の香港のディスコやらテニスコートやら、おばはんのレオタード姿などもの珍しくもどうでもいい映像満載。

ストーリーとしてはあまり印象には残らない凡作ではありますが、久々のMr.Booシリーズ全作制覇のためには踏んでおかないといけない道です。後はMr.Booシリーズとしては一番最初の「半斤八兩 The Private Eyes」かな。最後にYouTubeでそもそも日本で公開されておらず、DVDにもなっていない「天才與白痴 The Last Message」を見て終了という流れになっております。


↑ 天才と白痴。まだこの頃はゴールデンハーベストのクレジットロゴがいつものやつではなく古い。


↑ こちらこそMr.Booシリーズの第一作。

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新Mr.Boo!アヒルの警備保障 2012年11月26日

これもまたhulu.jpで見たマイケル・ホイの作品。前回「インベーダー大作戦」などがラインナップされていたがまたまた追加された模様。今回の「アヒルの警備保障」と「鉄板焼き」があらたに追加されました。いやー、hulu.jp、退屈しないっすねー。

前回の「インベーダー大作戦」に続き、マイケル・ホイのもっさり、おっさん臭さが堪能できる作品。当然僕はこの映画は一番最初、テレビで広川太一郎の翻訳版で見ていたわけですが、やっぱ日本人向け、ということを考えるとこの映画は広川太一郎に大部分を支えられていたんですな。原語版で見るとなんかイマイチ面白くない。前回のインベーダー大作戦はそこそこ楽しめたのに不思議。

しかもつい2,3ヶ月前までYouTubeに上がっていたこの映画の「車の運転講習(室内)」のシーンの広川太一郎吹き替えもなぜか削除されてて寂しい次第。


↑ これはドラゴンロードから。

でもまあとりあえずマイケル・ホイのこのぼんやりした顔見てるとなんだか落ち着くのよね。。。

サミュエル・ホイ 許冠傑 2012年09月19日

hulu.jpでホイ三兄弟の映画があがっていたので何本か見てみたりしてたんですが彼らの映画の主題歌はほとんどサミュエル・ホイが作詞作曲で歌ってるんですな。そもそもミュージシャンとしてデビューしたようなので音楽は出来たのでしょう。音楽で出て来て、音楽よりもコメディで売れるってのはクレイジーキャッツやドリフターズとかとも一緒ですな。

このサミュエル・ホイの曲が広東語70年代ゆるロック系というべきか、非常に小気味よくて最近youtubeで聞きまくっている。さらには東南アジアのiTunesストアならサミュエル・ホイのアルバムも売ってるので聞きたければすぐに聞ける環境にはあります。


↑ ギターメイン、ロックアレンジのゆる曲。途中唐突なアナログシンセのソロ。ふたりとも若いね!


↑ 日本ではMr.Booとして公開1作目らしい。70年代の香港の風景も逆に新鮮。


↑ だいぶ曲調が80’sっぽくなってきた。ホイ三兄弟の映画ではこれが一番好きやなあ。


↑ マイケル・ホイのもっさり度はこの映画が一番。

まあ、やっぱロックというよりかはポップスと言っておいたほうがええのかな。ちょっとサミュエル・ホイのアルバムを何枚か聞いてみるか。こういうゆるい曲を昼間に車ででかい音で聞きたい。