โกปี๊ กาแฟโบราณ ゴーピー カフェーボーラーン にてオーリアン 2013年12月06日

Morning Coffee
“Morning Coffee” photo by Theerawat Sangprakarn

重慶に行き損なったその日、家にじっとしてても始まらないなと思って、国王誕生日で人の溢れるコ・ラタナコーシンを巡ってきました。

コ・ラタナコーシンとは現王朝の王宮の置かれたエリアでチャオプラヤ川と運河で囲った島上のエリアを言います。地域的にはフアランポーン駅の西側、ヤワラートの通りを進んでインド人街のパフラットあたりから、ワット・ポー、ワット・プラケオ、応急前広場、カオサンを超えてプラスメンの通りを東に。そしてマハチャイ通りを南下してまたヤワラートの通りに到達するこのエリアを言います。

この辺り、最近は地下鉄延長という都市開発が進んできていてだいぶ変わりつつありますが、古い建物や昔から長く続く商店が多く中々味わい深い街並みが連なってるんですな。

その中で彼女が教えてくれたお店、サオチンチャーを目の前にした โกปี๊ กาแฟโบราณ ゴーピー カフェーボーラーン というお店に入ってみた。


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↑ 場所はここ。ちなみに地図の上のほうのまんまるは民主記念塔。

今はタイでもスターバックスやら、au bon painなどの外資のカフェや、ローカルのカフェやらちゃんと豆から淹れてるコーヒーを出すとこはいろいろあるが、タイの昔スタイルのコーヒーにはオーリアンという種類のコーヒーがある。このオーリアンはタマリンドの種を焙煎して粉砕し、それを布フィルターで淹れるなんちゃってコーヒー(ただし、ウェブではタマリンドではなく、いくつかの穀物がコーヒー豆と混ざっているものと書かれているものもある。ホントはどっちが正しいのか未だ不明なんだけど)。タイでは北部のほうでちょこっと聞く以外はあまり栽培されていない様子のコーヒー豆は高価なのか、それとも元々は中国由来のものらしいから、漢方薬的な飲み物がただ単にコーヒーに酷似していたということなのかもしれない。ただまあ、どうもこういうコーヒーがタイの文化の中では認識されている模様。このオーリアン、コーヒー豆以外の原材料が含まれているから当然の事ながら、味、香りも普通のコーヒーとは異なるはず。でも今だ飲んだことがなかったのよ。

今回せっかくオールドタウンに来たのだからこれを飲んで見たいと思っていた。

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お店は多分戦後のお店の雰囲気を残しているのだろう。ただ、古いままのがそのまま残っているわけではなくそういう風に作ってる感じであった。日本人が昭和レトロ居酒屋で昔を懐かしむという雰囲気に近いのかもしれない。

お店に座って早速オーリアンを注文。オーリアンは砂糖の入ったミルクなしのブラックコーヒーがそのスタイルらしい。これと彼女の分のモカを頼んで100THB。待つことしばしで出てきた。

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超濃くて真っ黒なコーヒーを飲んでみると、「あ、結構いけるやん」。

なんか中途半端な安物のエスプレッソみたいにイガイガしたコーヒーの苦味や焙煎臭がなく、味が太く苦味もしっかりあるのに全然イガイガせず後味も非常にいい。へえ、オーリアンてコーヒーの亜流だと思ってたけど、ちゃんと美味しいんだね。ただ、飲み終わってしばらくしたらグラスの中の氷が溶けてコーヒーがだいぶ薄まった。それを飲んでるとやはり普通のコーヒーでは感じない香りがしていた。とはいえそんなに不快なものではなく、ああ、確かに違うね、という程度。うん、これ、また飲みたい。

コピーのメニューでは朝食向けな軽食メニューも充実してて、若い子が頻繁に訪れていてその軽食メニューをよく頼んでいた。今度はぜひ飯を食って見たい。