出口汪 「論理力」のある人が成功する 2016年08月18日

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これまた久々に読んだ出口汪先生の著作。

この人、90年代前半の間で受験生をやっていた人なら結構記憶にあるかもしれないが、現代文の予備校講師としてすごい人気のあった先生で、実際に自分は現代文実況中継の参考書などでその名前を知り、ロジックで現代文を読み解いていくという説明が非常にわかりやすくてずっとこの人のやり方で勉強していた。

さらにこの出口先生が立ち上げたS.P.S.(スーパープレップスクール)という小規模の予備校にも講義を直接聞きに参加してたほど。さらには高校3年の受験をパチンコ狂いで失敗して浪人してた時代も代ゼミ江坂校で衛星放送中継の授業を受けていた。

この先生の教えていた現代文の読み解き方っていうのは何も受験勉強に限ったことではなくて、単純に文章を感覚じゃなくてちゃんとロジックで理解して読み解いていきましょう、ということで仕事してからでも普通に使うし、プライベートで本を読むときでも使うので普遍的な身に付けるべき知識、知能だと思うわけです。それを教えてもらった。そういう点ですごい信頼していて社会人になってからもこの人の著作を何冊か読んだ記憶があります。

で、この”「論理力」のある人が成功する”の内容なんですが、社会人向けの文章の読み方書き方を指南する本でもなくて、この出口先生の生い立ちを書いた自伝!予備校の先生(といいつつ読んでみると事業家としての側面もかなり強いと思いますが)が書く自伝!このカテゴリは今まであったでしょうか??その触れ込みだけで面白すぎてすぐに飛びつき、一気に最後まで読み切りましたわ。

出口先生は大本教の教祖出口王仁三郎の子孫(ひ孫らしい)でその幼少期の話やら、受験失敗で無気力な浪人モラトリアム時代とか、予備校講師からご自分の仕事をどんどん大きくしていく話など。当然僕が通っていたSPSの話も出てきたしこの辺は僕も当時を思い出しながら読める。やっぱり90年代前半で超予備校バブルだったんですな。

予備校講師という肩書の割に様々なネタをお持ちの出口先生のこの自伝は意外なほどに面白い一冊でございました。kindle unlimitedで読めるので特にkindle unlimited申し込んでる人にはオススメでございます。

しかし、出口先生の写真と出口王仁三郎の写真が瓜二つなのが素晴らしい。。。