「Paris, Texas」を見にThai Film Archive へ出向く 2016年02月28日

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とうわけでヴィム・ヴェンダースのフィルム・フェスティバルに行ってきました。

週末はヴィム・ヴェンダース映画祭 2016年02月24日

ヴィム・ヴェンダースの作品がどっさり上映される、ということだったが、とりあえず昔見た「Paris, Texas」を大きなスクリーンで見たい、と思ってフィルム・フェスティバルのWebサイトを調べてみたらどうもFilm Archive (Public Organization)という団体が主催してる模様。

Thai Film Archive หอภาพยนตร์ (องค์การมหาชน)

URLを見てみるとgLTDで.orgとなっていて非営利団体などによくつけられているものだから、一般の映画会社や企業というわけではなさそう。

で、日曜日に実際に行ってみました。プッタモントンサイ5というバンコク中心地からかなり離れた場所。そして案の定Google Mapで登録されている場所に着いても周りに映画館らしきものがまったく見えない。これ登録場所が間違ってる。またか。。。

で、いろいろ調べ、近所の人に聞いてみたりしながらたどり着いた場所はこちらでした。プッタモントンサイ5の通り沿いにあるのね。

ちょうどこの位置に入口があって、中は映画館が一個あるだけじゃなくてタイの映画に関する博物館にみたいになっている。映画に関する本やグッズ、カフェから博物館本体、そして小さな映画館までが揃っていて土日は毎週オープンしてて博物館が見れたりするみたい。また、月に一回ぐらいはフィルム・フェスティバルみたいなイベントも行ってるみたい。

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サイトを見てみるともともとは映画黎明期のタイの古い映画などを残していく文化保護のためにタイの文化庁みたいなところの肝いりで始まったぽいですな。なので名前がFilm Archiveとなっているようです。

心配していた駐車場も入り口ゲートから続く敷地内の路上に数十台、さらにそれがいっぱいになっても表の道路にそのまま路駐。ガードマンもゲートにいるし、道路は広くて路駐したところで何にも問題になりそうもない環境です。

中のスタッフも見に来る客も、ヴィム・ベンダースというインディペンデント系の映画でさらにバンコク中心地から遠く離れた名も無き小さな映画館ということで非常に少なく、さらには草食系なタイ人が多くて、びーびーわめくガキやいきり立ったDQNもおらず落ち着いて映画を見れました。

映画館は120席しかない小劇場で予約用の60席、ウォークインで60席という構成になっていたのでとりあえず予約したのですが、当日予約は全然通っておらず、上映30分前に席を改めて押さえてもらって、いざ入場の際にチケットに書いてある席の番号を見たら指定した席と全然違ってたというぼんやりミス連発もありましたがなんせタダで見れる「Paris, Texas」。文句は言うまい。

スクリーンも正直そんな大きくはないですが、それでも家のPCやテレビで見るよりかよっぽど大きいし、2000年代に入ってデジタルリマスタリングされた鮮明な色彩が楽しめました。音声は英語、字幕はタイ語と言語的にはアウェーでわからないところも結構ありましたがそれでも外国で映画を見るなんてのはこんなものさと割り切りながら見つつ、正直タイでこんな映画を上映してくれるイベントがあったというのがホント驚きでありました。

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